日常と考えるヒント < By Taki Katayama >

< 論及、述懐、日常/旅/グルメ >

強い志

2015-04-22 | 述懐
吉田松陰は、「勝敗は常なり、少挫折を以って其の志を変ずべからず。」と言った。でも、本当にそれ程の強い志を持って物事に臨むことはできるのだろうか。常に、自分に問いかける。

何事にもチャレンジすることは、必要だが、常に負け続けていたら、いつか成功すると信じ人は挑戦し続けることができるだろうか。ジャズ・ギターを始めたが、中々上達しない。ギターで特に負け続けた訳では無いが、自分の思い描く通りに演奏が出来ず、挫折しかかっている。この趣味的な試みですら、上手く行かず挫折しかかっているのに、本当にやりたいこと、国の将来、家族の未来、何でも自分の考えている世界、描いている夢は、簡単に実現出来ないことに苛立ちを覚え、実現させる気持ちを吉田松陰の如く貫き通すことはできるのだろうか疑問に思う。

4月26日、東京都市議会選挙が行われる。最近、やたらとポストにチラシが配られ、投票を求める多くの候補者が宣伝カーから声を上げている。市議会議員選挙の多くは、その信条、考え方が良く分からないまま、資格試験も無く選択の基準が分からないまま選ぶことを求められる。彼らは、本当に志を持ち市民の目線で、市民の為の政治を行うのであろうか。良いと思って投票しても公金での切手購入、カラ出張、無駄な交友接待で税金が使われ、志を持ち政治に臨む人の選択が難しくなっている。むなしい限りである。

世界富裕層1%が所有する資産が2014年で全世界の48%を占め、来年には、50%を超えると言う報告があり、トマ・ピケテイも、「21世紀の資本」の中で「この数十年間、不平等が拡大している」と警鐘を鳴らしており、この格差を解消して行かないと民主主義の崩壊が起こること示唆している。格差、不平等から、貧困、文明の衝突が生じており、リスクが大きくなっており、大きな社会問題、社会への恐怖をもたらしている。また、「自由、人権、民主主義への抑圧からの自由」を求める若者への弾圧等による国家権力との対峙、誤ったナシヨナリズムによる愛国主義による不安定な時代に突入しており、政治も国家も機能しない世の中になっている。



でも、世の中も捨てたものでも無い。明るい話題もある。パキスタンのマララ・ユスフザイさんが史上最年少の17歳でノーベル平和賞を受賞した。タリバンの暴力にも負けず、命を懸けて子どもの教育、特に女の子の教育の重要性を説く。若干17歳にも関わらず、その信念と情熱、そして勇気には、感動の一言だ。そのスピーチや姿勢は素晴らしく、将来はパキスタンの首相になると堂々と宣言する。彼女は、志と新時代にふさわしいリーダーの素養を持ち、世界の希望だ。彼女の言葉を聞くと吉田松陰の言葉と同じ行動しており、この不安定な時代の中で世界に希望を与えている。( Pharrell Williamsの明るくしてくれる歌”Happy” https://www.youtube.com/watch?v=y6Sxv-sUYtM

私のギターは、まだまだ練習が足らない為に挫折しかかっているのだろうが、もっと強い志を持って臨めば、希望に満ちた明るい未来が来るのであろうことを思い、「少挫折を以って其の志を変ず」臨み続けて行きたい、また誰もに期待したい。




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