格好いい男！への勲章１つ

私は、育ってきた環境の影響で、物心着いた頃から阪神タイガースを応援し、アンチ巨人に徹していました。
それは、昭和６２年から，その２年前の優勝が嘘か幻だったかのような低迷が何年続こうとも，次々と寝返り、地下化していくファン友を見ながらも正々堂々と阪神を応援してきました。
それも今では．．．
野村現楽天監督の巻いたタネを星野阪神ＳＤが開花させて岡田現監督まで，その間色々なゴタゴタもありましたが、そこは悲しいかな阪神の古く悪しきお家芸。
長く不毛で出口の見えないトンネル時代も耐えて応援してきた私には、なんでもないこと。
今の現状，序盤は半ば諦めてましたが、夏場に入って怒濤の勢いで急浮上し、遂には上位２球団をも肉迫。
クライマックスシーズンへ、最高の順位で駒を進めるのも夢ではない状況を、日々楽しく，ハラハラドキドキしながら見ています。
しかし．．．
今後一試合をも取りこぼせない状況に有る反面，ここだけには負けてもいい・・・かもと、思っている球団があります。
それが．．．

広島東洋カープ

．．．です。
阪神への愛情には劣りますが、このカープもまた，私は結構好きな球団なんです。
それは何よりも巨人とは真逆に，資金的な傲慢さや華やかさ，くどいスター性が無く、燻し銀的に直向で着実なプレーをする選手が多いところがいいんです。
そんな中の１人，前田智徳外野手が遂に！２，０００本安打を達成されました。
前田智、超満員広島ファンの前で2000安打(日刊スポーツ)
これは先日の１日（土）のこと。
トラキチな私でも、ものすっごく嬉しいこと！なのですが、それは、前田外野手は苦労人だからでもあります。
彼のイチローをして「天才打者」「尊敬する選手」と言わしめるその人も、１２年前の試合中にアキレス腱を断絶。
故障さえなければ、もっと早くにこの記録へ到達したのでは．．．と思うところ。
それゆえに，この金字塔を打ち立てた前田選手のかっこよさ！は一入です。
なおかつ，記録達成の一打が地元広島で満塁の場面で、青息吐息の中日へ止めを刺すライト前への２点タイムリー。
怪我からの復帰後，その復活を祝してカムバック賞を受賞するも、実は復調はしておらず、中々思うようなプレーを出来ずに苦悶し、引退か退団（トレード）をも視野に入れていたときも有ったとか。
それゆえに、前田外野手本人も，この記録達成には感慨深げで嬉しい・・・と、ヒーローインタビューで開口一番聞けるかと思いきや、終始笑みは見えずに．．．
「チームが低迷していて申し訳ない」
・・・といった言葉から始まり・・・
「ここまでのチームの戦いを考えると、悔しい思いがあった。その責任を考えると．．．」
「ケガをしてチームの足を引っ張ってきた。こんな選手を応援してもらって・・・。きょうという日は一生、忘れることがない」
・・・と、チームプレー第一の発言ばかり。
ここがまた，前田外野手のカッコいい！ところ。

どうかこれからも，できればカープ一筋でカッコよくあって欲しいし、敵ながら，私は前田外野手を一応密かに応援して行きたいと思います。
そして、ブラウン監督にも出来れば続けてもらいたいです。
あのキャラは得がたいですよ(笑)