11月23日の篤姫を見た。
幕末における徳川時代の終焉と薩長の江戸進駐の前夜であった。
その危急存亡の折、大奥に稲妻と共に「幾島」が現れたのは少し笑った。
まあ演出家の意図は、篤姫も最終章だから、視聴率最高のご褒美で登場願ったと思われるが、あの場面での幾島の出番は歴史上ない。
幾島はそもそも、御台所になった篤姫に見切りをつけて、大奥を下がった薩摩の間諜(スパイ)であり、再び篤姫と徳川に義理立てする意味もなければ情もない。大奥時代の幾島は、額に大きな瘤があった為、「こぶ」と御殿女中たちに陰口を叩かれ滝山と対立した老女であった。
さて話が逸れたが、時代の流れは、「日本の未来が大事か」それとも「徳川が大事か」西郷隆盛の胸中は倒幕の固い決意であり、明治維新を成功させる為には、徳川軍が抵抗するならば江戸市中、血の海になることも覚悟していた。
そして決戦を前にして江戸の町中は大騒ぎになったが、西郷隆盛と勝海舟の直談判で江戸城無血開城と徳川家存続が決まった。
しかしながら、西郷の心は、大江戸の町民に徳川幕府の瓦解を知らしめ、明治新政府の樹立を掲げる為には、上野山(上野公園)での旧幕府の彰義隊との戦いが必要であった。いざ決戦の上野山、旧幕府の彰義隊は正面に立った薩摩軍の一刃一殺の猛攻撃とアームストロング砲の砲弾の嵐によって戦意をまたたく間に喪失し、たった半日で戦いは終息し、薩長軍は江戸を占領した。
その砲撃の音は、大奥まで無気味に鳴り響き、春雷のようであったと記録に残されている。
「江戸の花見と春雷は粋か無粋か薩摩の訛り」
☆
麻生太郎。
最大野党の党首が、一国の宰相を指して、「その辺のチンピラ」と公衆の面前で言うのは今まで聞いたことがない。いよいよ総理就任たった2ヶ月で麻生タイタニック号に浸水が始まったようだ。
茂木、塩崎、渡辺喜美、世耕の自民中堅Gも戦いの覚悟を決めた方がいい。
薩長になるか、徳川守旧派に留まるか、西郷隆盛、大久保利通、桂小五郎、高杉晋作、坂本龍馬の、「日本の未来が大事か」それとも「麻生自民党が大事か」腹の括りどころだ。
例え、権力闘争に敗れても生命までは取られないから心配無用だ。
★
小泉毅事件。
「元厚生次官ら10人ぐらいを殺害するつもりだった。警備が厳しくなったので中止した」「大学に行って官僚は悪い奴らと気づいたので、いつか襲ってやろうと思った」。
じゅうめい探偵の眉毛が立ち始めた。
一番不思議な事は、犯人が36歳になった時、ネットでいい仕事を見つけたからと、山口柳井の実家を飛び出して、見知らぬ土地の埼玉県さいたま市に2DKのアパートを借りたことだ。それから10年間6万2千円の家賃を滞納もせず、バイクに乗り、パソコンを使い、新聞も取っていたということは、安定的に収入があったということだ。そしてもう一つ気になるのは携帯電話を持っているのかどうか、持っていれば通話とメール記録がどうなっているか。
ところが不思議なことに犯人は働いていなかったといわれるが、その収入源は何だったのか、その追及と解明は是非ともしなければならない。また昼と夜が逆の生活をしていたというのは何か意味があったのか。その背後には何が横たわっているのか、この事件の核心を突くような秘密があるのではないか。
また住民票をなぜ持参したのか、レンタカーを借りた以上、免許証を持っている。身分証明は写真付きの免許証の方がいいはずだ。なぜだ。
さらに言えば、学歴も職歴もない36歳の田舎の男を「いい仕事」が待っていることはない。あるのはトラックの運転、肉体労働、アルバイトだ。
その「いい仕事」というのは、闇のハローワークなのか。殺人請負、犯罪仕事人・・。サバイバルナイフを6本、刃物合計10本を所持していたという。
そして事件の動機は、単なる個人の狂気なのか、それとも闇の勢力による厚労省へのメッセージなのか。
謎は謎を呼ぶ。
★
ライスとヒル。
北朝鮮の核検証問題で、6ヶ国協議が12月8日に中国で再開されるという。
ブッシュ、ライス、ヒルの三バカトリオの下で6ヶ国協議を開いてどんな意味があるというのか。アメリカのホワイトハウス前で、「ブッシュを逮捕せよ」と横断幕を掲げられているアメリカの大統領に権力の正統性はない。
ブッシュを批判して当選したオバマが正式に大統領に就任した後に、オバマは北朝鮮に対してどういうスタンスを持つのか、いずれにしてもオバマ政権下での協議を行なうべきだ。嘘つきのヒルの顔はもう見たくない。
そもそも、アメリカと北朝鮮は6ヶ国協議を全く無視して、勝手に2国間だけで秘密合意を行なったものであり、その話の内容は秘密のベールに隠されオープンにはされていない。そういう環境の中で、核計画申告の検証手続きの文書化を6ヶ国協議に委ねるというのは、全くアメリカの傲慢さ以外の何物でもない。しかも北朝鮮は、米朝の合意に含まれていたはずの核物質のサンプル(試料)採取を文書に明記することを拒否している。さらに、エネルギー支援の遅れを理由に核無能力化の作業を再び停止させる構えも示しているから、この「ならず者集団」など放っておけということだ。今のままでは、本来の目的である朝鮮の核放棄・無能力化などは全く前に進まないことが、ここ何年かの6ヶ国協議で身に沁みて分かったはずだ。北朝鮮のならず者を相手にしても、時間と金の無駄であり、生きた歴史博物館として眺めていればいいのだ。
(ムラマサ、鋭く斬る)
幕末における徳川時代の終焉と薩長の江戸進駐の前夜であった。
その危急存亡の折、大奥に稲妻と共に「幾島」が現れたのは少し笑った。
まあ演出家の意図は、篤姫も最終章だから、視聴率最高のご褒美で登場願ったと思われるが、あの場面での幾島の出番は歴史上ない。
幾島はそもそも、御台所になった篤姫に見切りをつけて、大奥を下がった薩摩の間諜(スパイ)であり、再び篤姫と徳川に義理立てする意味もなければ情もない。大奥時代の幾島は、額に大きな瘤があった為、「こぶ」と御殿女中たちに陰口を叩かれ滝山と対立した老女であった。
さて話が逸れたが、時代の流れは、「日本の未来が大事か」それとも「徳川が大事か」西郷隆盛の胸中は倒幕の固い決意であり、明治維新を成功させる為には、徳川軍が抵抗するならば江戸市中、血の海になることも覚悟していた。
そして決戦を前にして江戸の町中は大騒ぎになったが、西郷隆盛と勝海舟の直談判で江戸城無血開城と徳川家存続が決まった。
しかしながら、西郷の心は、大江戸の町民に徳川幕府の瓦解を知らしめ、明治新政府の樹立を掲げる為には、上野山(上野公園)での旧幕府の彰義隊との戦いが必要であった。いざ決戦の上野山、旧幕府の彰義隊は正面に立った薩摩軍の一刃一殺の猛攻撃とアームストロング砲の砲弾の嵐によって戦意をまたたく間に喪失し、たった半日で戦いは終息し、薩長軍は江戸を占領した。
その砲撃の音は、大奥まで無気味に鳴り響き、春雷のようであったと記録に残されている。
「江戸の花見と春雷は粋か無粋か薩摩の訛り」
☆
麻生太郎。
最大野党の党首が、一国の宰相を指して、「その辺のチンピラ」と公衆の面前で言うのは今まで聞いたことがない。いよいよ総理就任たった2ヶ月で麻生タイタニック号に浸水が始まったようだ。
茂木、塩崎、渡辺喜美、世耕の自民中堅Gも戦いの覚悟を決めた方がいい。
薩長になるか、徳川守旧派に留まるか、西郷隆盛、大久保利通、桂小五郎、高杉晋作、坂本龍馬の、「日本の未来が大事か」それとも「麻生自民党が大事か」腹の括りどころだ。
例え、権力闘争に敗れても生命までは取られないから心配無用だ。
★
小泉毅事件。
「元厚生次官ら10人ぐらいを殺害するつもりだった。警備が厳しくなったので中止した」「大学に行って官僚は悪い奴らと気づいたので、いつか襲ってやろうと思った」。
じゅうめい探偵の眉毛が立ち始めた。
一番不思議な事は、犯人が36歳になった時、ネットでいい仕事を見つけたからと、山口柳井の実家を飛び出して、見知らぬ土地の埼玉県さいたま市に2DKのアパートを借りたことだ。それから10年間6万2千円の家賃を滞納もせず、バイクに乗り、パソコンを使い、新聞も取っていたということは、安定的に収入があったということだ。そしてもう一つ気になるのは携帯電話を持っているのかどうか、持っていれば通話とメール記録がどうなっているか。
ところが不思議なことに犯人は働いていなかったといわれるが、その収入源は何だったのか、その追及と解明は是非ともしなければならない。また昼と夜が逆の生活をしていたというのは何か意味があったのか。その背後には何が横たわっているのか、この事件の核心を突くような秘密があるのではないか。
また住民票をなぜ持参したのか、レンタカーを借りた以上、免許証を持っている。身分証明は写真付きの免許証の方がいいはずだ。なぜだ。
さらに言えば、学歴も職歴もない36歳の田舎の男を「いい仕事」が待っていることはない。あるのはトラックの運転、肉体労働、アルバイトだ。
その「いい仕事」というのは、闇のハローワークなのか。殺人請負、犯罪仕事人・・。サバイバルナイフを6本、刃物合計10本を所持していたという。
そして事件の動機は、単なる個人の狂気なのか、それとも闇の勢力による厚労省へのメッセージなのか。
謎は謎を呼ぶ。
★
ライスとヒル。
北朝鮮の核検証問題で、6ヶ国協議が12月8日に中国で再開されるという。
ブッシュ、ライス、ヒルの三バカトリオの下で6ヶ国協議を開いてどんな意味があるというのか。アメリカのホワイトハウス前で、「ブッシュを逮捕せよ」と横断幕を掲げられているアメリカの大統領に権力の正統性はない。
ブッシュを批判して当選したオバマが正式に大統領に就任した後に、オバマは北朝鮮に対してどういうスタンスを持つのか、いずれにしてもオバマ政権下での協議を行なうべきだ。嘘つきのヒルの顔はもう見たくない。
そもそも、アメリカと北朝鮮は6ヶ国協議を全く無視して、勝手に2国間だけで秘密合意を行なったものであり、その話の内容は秘密のベールに隠されオープンにはされていない。そういう環境の中で、核計画申告の検証手続きの文書化を6ヶ国協議に委ねるというのは、全くアメリカの傲慢さ以外の何物でもない。しかも北朝鮮は、米朝の合意に含まれていたはずの核物質のサンプル(試料)採取を文書に明記することを拒否している。さらに、エネルギー支援の遅れを理由に核無能力化の作業を再び停止させる構えも示しているから、この「ならず者集団」など放っておけということだ。今のままでは、本来の目的である朝鮮の核放棄・無能力化などは全く前に進まないことが、ここ何年かの6ヶ国協議で身に沁みて分かったはずだ。北朝鮮のならず者を相手にしても、時間と金の無駄であり、生きた歴史博物館として眺めていればいいのだ。
(ムラマサ、鋭く斬る)