★出雲駅伝、短評、
今年の出雲駅伝は2位以下のデッドヒート、青学、東洋、国学院、早稲田の抜きつ抜かれつの戦いは面白かった。
1位)東京国際
パーフェクトゲームでしたね。アンカーのビンセントも必要なかった。
ビンセントは2分なら引っ繰り返せると豪語していたが、先頭で襷を受け取ったから、ビクトリーランで流して走っていた。
ただ、出雲は短距離駅伝だから誤魔化しは効くが、11月の全日本は一人10キロ以上になるからそこで真価が問われる。
2)青学
底力発揮で最後は逆転して準優勝に輝いた。
選手の層は厚いし、長距離になればなるほど青学は強みを発揮するから、全日本が試金石になる。
なぜ長距離に強い? 青学はトラックではなく長距離の箱根に特化している。
3位)東洋
1年のエース、石田洸介が力を見せましたね。
前をドンドン抜いて、東京国際に迫る走りでした。
東洋も層が厚い。
4位)国学院
充実している国学院、善戦でした。
全日本でもかなりやれるはず。
5位)駒沢
優勝候補筆頭でしたが、前半で大ブレーキ、アンカーでエースの田澤廉が必死に追い上げて5位浮上がやっと。
選手層は厚いが、トラックと違ってロードは何が起きるか分からない。
そこが駅伝の面白いところ、全日本で立て直しなるか。
6位)早稲田
全区間で善戦したが、アンカーでエースの中谷雄飛が振るわなかった。
早稲田は選手層が薄いから苦戦しがち。
エースが結果を出さないとチームは沈む、全日本はどうなるか。
圏外)東海
大学駅伝では最多の部員数を誇る東海が全く振るわなかった。
最初から最後まで東海の名前が呼ばれず、果たして参加していたのかすら分からなかった。
上位でトップ争いしないと幽霊チームになるからなあ。
全日本で巻き返しなるか。
他では日本の障害エースで順天のオリンピック選手、三浦龍二(2年)が参戦せず、というのは驚いた。
故障したとは聞いてないから、駅伝のチームスポーツではなく、3000m障害の個人戦を優先するということかも知れない。
三浦龍二は日頃、「メインは障害レースです。障害で世界に打って出る(五輪8位)、駅伝は面白いけど私の目標ではない」と語っている。
3000m障害と駅伝は全く別物だからなあ。
また、古豪の明治、法政、中央がシード権をなくして参加できなかったのは残念だった。箱根で10位内に入ればシード権を得られるのだが。
(じゅうめい)