武田じゅうめい 旅人は風に向かって進む

色即是空とは、すべての存在は虚無であると知る。
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2013年、世田谷一家惨殺事件、犯人に迫る (上巻)

2013年12月29日 | 事件

世田谷一家惨殺事件、犯人に迫る。

(2013年版 上巻)

(今日、明日の2回に分けてアップ致します)


★第一回。
世田谷一家殺人事件、Mの悲劇。
事件は、2000年12月30日午後11時30分頃、年の暮れに起こった。
まもなく13年が過ぎようとしている。
まことに微力ながら、本ページで書き続けることが、この恐るべき宮沢家・惨殺事件を風化させない為に、せめてできることだと思っている。
そして動かぬ物的証拠をつかんでいながら、なぜ警察は沈黙を守るのか。ジャーナリストの斉藤寅が、執念で追い詰めた真犯人と事件の真相を著した力作「世田谷一家殺人事件」(2006年6月発刊、草思社)がある。

犯人は宮沢さん一家4人を無慈悲に惨殺した後も、そのまま宮沢家に居座り、翌朝の大晦日の朝、午前10時頃、玄関から出て行った。
惨殺された宮沢みきおさん一家は、主人のみきお(当時44歳)、東大卒の外資系経営コンサルタント会社員、妻の泰子(41歳)、長女・にいな(8歳)、長男・礼(6歳)の4人暮らしだったが、隣家には(みきお)さんの父母が住む、どこにでも普通にある中産階級の家庭環境であった。
さて、この事件の核心部からずばり述べたいと思う。
ジャーナリスト斉藤寅が追い詰めた犯人とは、


★犯人のプロファイル:
韓国人の男、名前は韓(ハン)。犯行当時は20代、12年経った今は30代、40代初めと推察する。写真から割り出した犯人の当時の特徴は、細面、頬はこけ、三白眼、髪は無造作、唇は薄く目の下の隈が目立つ。


★(犯人とする物的証拠)
宮沢家の現場に残された指紋と、韓(ハン)が大阪で住んでいた木造アパート内の指紋とが一致。その借主は韓国人の韓と判明。さらに韓が日本に来る前に住んでいたソウルの団地の部屋に残された指紋と一致した。


★(状況証拠)
1.犯人が現場に残した靴跡から、犯人のシューズは韓国製スラセンジャーと判明。そのサイズ28センチは韓国内でしか販売していなかった。
2.犯人が残した迷彩色のヒップバッグ(韓国製)の中から採取されたチタン製バリウムという化学物質は、触媒や電子部品(携帯電話のセラミックコンデンサー)の塗装等に使われるが、工場や研究所などの特定の場所以外では付着しない。この化学物質を製造する工場は九州に多い。韓は九州のある大学に留学していたと見られることから、化学工場でアルバイトをした際に付着したとする推測が成り立つ。そして韓の犯罪仲間であった複数の中国人も、その化学工場でアルバイトをしていたことが分かっている。
3.犯人は宮沢家の惨殺現場で大の排泄をしている。その排泄物には消化されない松の実が混じっていた。それは韓国料理によく使われる。(例えば参鶏タン)
4.韓は宮沢みきおさんと格闘になり、犯人も手に傷を負い出血した。(韓の血液はA型、宮沢さん一家にA型はいない)。その際、犯人は自ら止血を行ったが、その方法は軍隊で用いる止血用ラテックスが使われた。そのラテックスの粉末を現場で採取。つまり完全徴兵制の国、韓国へと繋がる。
5.現場に残された犯人のA型血液のDNA鑑定による人種分析が行われた。その結果、主に朝鮮族系DNAが色濃いと判定された。
6.アジア系犯罪集団に属するメンバーの証言によれば、韓はクリミナルグループの中心的メンバーであり、他のアジア系外国人に対して勧誘を行なっていた。

★犯行の動機。
犯罪集団の横の口コミに基づき、宮沢家に相当の金塊(インゴッド)が隠されている情報を得た。そのインゴッドを奪取するのが目的だった。


★(犯行グループの実態)。
韓国、中国人留学生を主体にしたグループ。その後、日本の資産家を襲った複数の殺人事件は、中国と韓国の混成団であることが明らかになっている。

★当時の犯行再現。
さて、当時の惨殺現場にタイムトリップしてみよう。
宮沢家の内部情報と家族構成は前もって調べられ、綿密に襲撃計画が練られた。
犯人らは別々に、京王線千歳烏山を降り、世田谷区上祖師谷の宮沢家へ向かった。宮沢家の周辺は公園に囲まれ、家が3軒しかない。リーダーの韓国人である韓と中国人YとGの3人は日も落ちて暗くなった午後5時30分ころ、宮沢家の近辺で落ち合った。3人は闇に溶け込むように黒い服を着込み、宮沢家の裏手の繁みに潜んだ。
そして、いよいよ行動を開始するときがやってきた。時計を確認すると時間は午後11時25分。韓は、いよいよ行動開始のシグナルを身体の隅々にまで送り始めた。
それからの韓の動きは素早い。まず宮沢家の裏側にある二階の風呂場の窓口に取り付いた。そして静かにアルミ製の格子をはずし、風呂場の磨りガラスを万能ナイフでもって切り抜く。そこから手を入れて鍵をはずし屋内に侵入した。韓国軍の特殊部隊で鍛えられた韓は、ゲリラの接近戦で訓練した音を立てない歩行術を試しながら、まず3階の屋根裏部屋に上がって行った。そこには6歳の男児「礼ちゃん」が眠っていた。犯人は革の手袋をはめた指をしならせると礼ちゃんの首を一気に絞め、殺した。
その瞬間、礼ちゃんの鼻から血潮が大きく噴き上がった。
次に二階のリビングへ降り、躊躇なくドアを開けて中に入った。そこには母・泰子さんと8歳の娘がいた。驚いて声も出ない母娘に、韓は無言のまま母娘に素早く接近するや、アーミーナイフを鋭く横に払い、泰子さんの胸を切り裂いた。泰子さんは倒れこみながら、激しく鮮血が飛び散ったが、まだ死んではいなかった。次に娘の「にいなちゃん」に向かうと、胸部にナイフをまっすぐ突き刺した。その瞬間、にいなちゃんの胸から血潮が噴水のように噴き上がった。母親は必死の思いで娘をかばおうと犯人を睨みつけたが、韓は情け容赦なく母と娘に最期のトドメを刺した。その瞬間、母親の「叫び」が隣家まで聞こえたという。
そして次に、一階で仕事をしていた主人の「みきおさん」が何か不審な思いに駆られながら階段を上ってきた。その時、リビングのドアの背後で待ち伏せしていた犯人は、「みきおさん」が階段を上ってくる勢いを利用しながら、いきなりアーミーナイフで「みきおさん」の右胸を突き刺した。その衝撃で「みきおさん」はズドーンと階下に落下。その雷鳴のような音も隣家に聞こえている。時間は午後11時28分頃だった。

隣家は後に証言する、「隕石が落ちたような音だった。けれどそれが宮沢家からのものだとは分からなかった。離れた所で、空から石が降って来たような鈍い音に聞こえた」。
しかし「みきおさん」はそれで死んだわけではなかった。


(明日に続く)

 

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