島と連絡を取り合った。
「緒方は、乗せられてしまった、と釈明した」
「朝鮮総連の謀略か」
「スパイの元締めの元長官がこれだ」
「しかし、調べてみたら、緒方は結構深く関与している。自分の投資ファンドとは別にダミー会社を持っているが、その代表は実の娘だ」
「しかも4年前から、怪しげな地上げブローカーと付き合っている」
「総連の土屋弁護士は、午前中に謝罪会見を開いた」
「白旗だな」
「やはり緒方は罠にはめられた?」
「本人はそう言っているが、緒方の周りは怪しげなカネの動きがある。その線は少し匂う」
「政界の動きもあったようだが」
「ああ、実力者のYだな。北朝鮮とのパイプ、総連本部を守ってくれると泣きつかれたそうだ。子分のAがこぼしていた」
「それが成功すれば、Yは北に大きな貸しが出来る」
「それで、動いた節がある」
「しかし、地検特捜は動いた」
「11日のホ・ジョンマン、土屋、緒方の極秘会談は、次の日には特捜に筒抜けになっていた」
「誰かがリークした?」
「特捜は早かった、ガサに入り、土屋、緒方の事情聴取を行った」
「それで影の投資者が割れた」
「あとは、投資者に1本電話をかければ、S氏だってバカではあるまい」
「手を引いたってことか、国家権力がその気になれば、、箸が転がっても強制捜査だ」
「国家権力と包丁振り回す女には手がつけられないからな」
「なぜなら特捜の背後にいるエスタブがかなり怒っている」
「朝鮮系信組には総額1兆4千億円をタダでくれてやったのに、約束が違う」
「朝鮮総連の今回の627億円をきれいにするはずだった」
「この1兆4千億円もの金は貸付じゃなくて、贈与だ、つまり返さなくていい金だった。それで処理をするというから、財務省を黙らせて助けてやったのにということさ」
「だから何も知らない緒方が、義侠心でやりましたみたいなことを言っていたが、訳の分からん奴が余計なことをするなということ。代わりに、北へ送金してしまったのか、けしからんというスト-リーだな」
「そこまで喋っていいのか?」
「いや、この話は新聞には書けないから、どこかでリリースしろとさ」
「何だ、俺はその下請けか」
「まあ、いいじゃないか、今日は銀座あたりでどうだ、鮨屋の金城で、時間は・・」
都の不動産取得税8千万円は緒方にかかってくる。
登記した以上は当然だ。都はルール通りにやるだけだろう。
手付けも取らないで、移転登記をして、やっぱり売買契約はやめましたというのは、緒方の殿様商法で、弁護士と言うよりは、お役人様でやってきたから、その甘さをつかれた。そして、ブローカーに総連から4億数千万円が渡っていた。日本人はこれはおかしいと言うが、朝鮮流では何でもありだ。
さて、義侠心は日本人の持つ美徳だが、使う相手を間違えたようだ。
また、義侠心はカネの損得とは関係ない義のためにすることである。
もっとも、緒方もタダのポンポコリンではない。
(ムラマサ、ギラリと光る)
「緒方は、乗せられてしまった、と釈明した」
「朝鮮総連の謀略か」
「スパイの元締めの元長官がこれだ」
「しかし、調べてみたら、緒方は結構深く関与している。自分の投資ファンドとは別にダミー会社を持っているが、その代表は実の娘だ」
「しかも4年前から、怪しげな地上げブローカーと付き合っている」
「総連の土屋弁護士は、午前中に謝罪会見を開いた」
「白旗だな」
「やはり緒方は罠にはめられた?」
「本人はそう言っているが、緒方の周りは怪しげなカネの動きがある。その線は少し匂う」
「政界の動きもあったようだが」
「ああ、実力者のYだな。北朝鮮とのパイプ、総連本部を守ってくれると泣きつかれたそうだ。子分のAがこぼしていた」
「それが成功すれば、Yは北に大きな貸しが出来る」
「それで、動いた節がある」
「しかし、地検特捜は動いた」
「11日のホ・ジョンマン、土屋、緒方の極秘会談は、次の日には特捜に筒抜けになっていた」
「誰かがリークした?」
「特捜は早かった、ガサに入り、土屋、緒方の事情聴取を行った」
「それで影の投資者が割れた」
「あとは、投資者に1本電話をかければ、S氏だってバカではあるまい」
「手を引いたってことか、国家権力がその気になれば、、箸が転がっても強制捜査だ」
「国家権力と包丁振り回す女には手がつけられないからな」
「なぜなら特捜の背後にいるエスタブがかなり怒っている」
「朝鮮系信組には総額1兆4千億円をタダでくれてやったのに、約束が違う」
「朝鮮総連の今回の627億円をきれいにするはずだった」
「この1兆4千億円もの金は貸付じゃなくて、贈与だ、つまり返さなくていい金だった。それで処理をするというから、財務省を黙らせて助けてやったのにということさ」
「だから何も知らない緒方が、義侠心でやりましたみたいなことを言っていたが、訳の分からん奴が余計なことをするなということ。代わりに、北へ送金してしまったのか、けしからんというスト-リーだな」
「そこまで喋っていいのか?」
「いや、この話は新聞には書けないから、どこかでリリースしろとさ」
「何だ、俺はその下請けか」
「まあ、いいじゃないか、今日は銀座あたりでどうだ、鮨屋の金城で、時間は・・」
都の不動産取得税8千万円は緒方にかかってくる。
登記した以上は当然だ。都はルール通りにやるだけだろう。
手付けも取らないで、移転登記をして、やっぱり売買契約はやめましたというのは、緒方の殿様商法で、弁護士と言うよりは、お役人様でやってきたから、その甘さをつかれた。そして、ブローカーに総連から4億数千万円が渡っていた。日本人はこれはおかしいと言うが、朝鮮流では何でもありだ。
さて、義侠心は日本人の持つ美徳だが、使う相手を間違えたようだ。
また、義侠心はカネの損得とは関係ない義のためにすることである。
もっとも、緒方もタダのポンポコリンではない。
(ムラマサ、ギラリと光る)