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銀河の帆掛け舟(ヨット竜王航海記)

本ブログは、私の旅日記「ブログ 海山川地球を遊ぶ」からの航海記の抜粋で、太平洋周遊航海、日本各地への航海記。

太平洋南下⑪ 紀伊田辺~甲浦

2021-03-16 09:49:51 | 2010年日本の海を旅する(北)

方杭

114日(木)晴 方杭漁港
田辺0620⇒1435方杭 26NM

 今日もNWの風のようなので、徳島に行きたいのだが諦めて26マイル先の方杭漁港を目指し6:20出港。田辺湾の北に出て波0.5mNEの弱風で機帆走で日の御埼へ向かう。8:30NWの風に変わり上り機帆走。徐々に強くなり8m/s、波1.5mで帆走。2度タックして日の御埼に至り北上。数度タックして14:10由良湾に入り方杭埼の南の方杭漁港に14:35入港。漁師さんに聞いて西防波堤岸壁に着岸。
 ここは小さな港で漁船3杯と磯船が繋いである程度で、他に民宿と温泉館が有るだけ。
 16:00「海の里」みちしおの湯で入浴600円。ついでに併設の食堂「くえ屋」でハモ天丼950円を食べて帰り、船で枝豆でビールを飲みTVを見る。

 

徳島

115日(金)晴 ケンチョピア
方杭0620⇒1240徳島 27NM

 今日は紀伊水道を渡り27マイル先の徳島を目指し6:18出港。波0.5mNWの弱風でアビーム機帆走で本船航路を横切って行く。6:50風が吹きだしたので帆走開始。7:20N6m/sにシフトし上り帆走。波も1mになり徐々に風が強くなり9:008m/sにアップし、白波がポツポツでスプエーを時々浴びる。徳島に近ずくと風波が落ち12:40防波堤南から入港し、新町川を遡り県庁前のケンチョピアに着く。
 徳島YCの浮桟橋が空いていないのでヨットで作業していた人に聞いてViking50に横抱きして前後に舫いを取って係留。
 15:00徳島城跡を通って駅に行き、マップを得てグルッと回って帰る。帰りにスーパーに寄り夕食材を買って帰る。晩飯は弁当と砂ずりと茸の味噌鍋。
11
6日(土)晴
 朝の内にオートパイロットのドライブベルトのテンション調整。
 11:00市内散策。川沿いを中州水産市場~ふれあい橋~満ち潮水族館~寺町・春日神社境内の滝の焼き餅「よねや」で焼き餅350円を食べる。小豆餡の入った焼き立ての餅が美味しい。~錦龍水~瑞厳寺と回り、昼食は徳島ラーメン「まるたか」で徳島ラーメン530円。すき焼きの様な濃厚味。船に帰り休憩。
 14:00今後の航路のGPS打ち込み。
 16:00夕食材買い出し。トルコ産松茸1050円と牡蠣を買って帰り、松茸ご飯を炊き、焼き松茸と牡蠣炒めに松茸の吸い物の豪華夕食。良い香りで美味しい。酒が進む!

日和佐

117日(日)小雨/曇 日和佐港
徳島0635⇒1420日和佐 32NM

 32マイル先の日和佐港へ向けて6:35出港。機走で沖出しし、波0.5mNEの微風で一応機帆走で青島沖に進む。SWの風4m/sが吹き出しアビーム帆走で9:20青島を過ぎ、蒲生田岬へ向かい10:35岬を回り南下。風がコロコロ変わり機走していたら11:00SWの弱風に安定し機帆走。日和佐東の阿瀬比ノ鼻を回り込み14:20日和佐入港。最奥の海保船の奥の幼稚園前に着岸。ここはL字に曲がって湾が奥深く安全な港だ。
 日和佐は海亀の産卵地の大浜海岸と23番札所の薬王寺で知られている。
 舫いを取っている時にフォアーステイの取り付けピンの割ピンが折れている事に気付いた。抜けなくて良かった。早速駅に行きマップを得て、ホームセンターへ行き割ピン購入120円。
 薬王寺に行き参拝。大きなお寺だ。そばの薬王寺温泉「醫王の湯」で入浴600円。
 17:00昨夜の残りの松茸おにぎりとてんぷらの煮物と出し巻き卵で簡単に夕食を済ませ、18:00近くの居酒屋「つくし」で焼き鳥としらすの付出しで焼酎を飲む1500円。  19:00過ぎ帰って「龍馬伝」を見て就寝。

甲浦

118日(月)晴 甲浦港

日和佐0645⇒1130甲浦 21NM
 21マイル先の甲浦カンノウラ港を目指し6:45出港。波1mSの弱風で機帆走で進む。この辺りは断崖海岸が続き太平洋の荒波で穿かれた洞窟が随所に見え、くぐり岩も有る。大島と本土との水道を抜け、竹ケ島の南から甲浦へ向かい1130入港。旧フェリー岸壁の奥、磯釣渡船の先に着岸。ここは港内が広く風波が強い時には避けた方が良さそうだ。後で見に行った奥の安全な船溜まりは一杯だった。
 取り替えるのを忘れていた割ピンをつける。折り曲げていた部分が折れて無くなっていた。
 集落を歩いてみる。徒歩10分の大浜海岸前の「海の駅東洋町」で新鮮な魚や野菜が安く買える。傍のホテルにはお風呂も出来ている。
 17:30道の駅で買ってきた、すまの生節150円と寿司盛り合わせ250円に茄中華炒めの夕食。少し風が出てきたようだ。

 


太平洋南下⑩ 那智勝浦~紀伊田辺

2021-03-16 09:46:58 | 2010年日本の海を旅する(北)

那智勝浦

1029日(金)曇/雨 
 5:30風が収まったが波はまだ高いようだ。強風波浪注意報は出たまま。漁師さんも台風対策で対岸からロープ取りをしている。
 9:00スーパーで食料買い出ししてから出港準備するが、沖の波はまだ高く乙島灯台に白波がたっている。アラバサラのTさんと相談の上、協力してアンカーを打つ事にした。カヌーでバウは対岸からチェーン付きでロープを取り、スターンにアンカーを打つ。舫ロープも増やす。まずは一安心。
 10:30Yさん来艇。その後ジェニファーのIさん来艇。波浮以来だ。
 1300雨が降り出し風も吹きだした。14:00風雨が強まりそうなので「はまゆ」で早めの入浴。
 17:00夕食自炊(まぐろステーキとうどんすき)。夜NEの強風がゴーゴーと唸っている。

1030日(土)強風雨/台風14号通過
 夜中3:00の干潮で舫いチェックし、離岸距離の調整。
 7:00過ぎても台風の厚い雲で明るくならず夕方のようだ。ここは三方を囲まれているので、ブローが時々入るだけで常時は10m/s程度の風。朝からホテル浦島の通船は動いている。
 13:00風が止んだ。漁船がロープを外しだしたので対岸に取ったロープを外す。15:30「はまゆ」で入浴。「めはり寿司二代目」で南紀名物のめはり寿司440円を買って帰り、夕食は焼き鳥とめはり寿司に味噌汁。

串本

1031日(日)雨 串本港
那智勝浦0720⇒1020串本 17NM

 霧雨が降っている。17マイル先の串本港を目指し7:20出港。機帆走で沖出しし、波2m、Eの風4m/s7:50梶取埼でSWに転針。真追手でメインセールだけの帆走。徐々に風が強まり7m/s6Ktsオーバーで快調に走る。霧雨のため視界数kmで海岸がうっすら見える。9:00目の前に大島が見えてきて近ずき、右手の箱島を過ぎて橋杭岩の連なりを見ながら10:20串本入港。最初北の岸壁に向かうが漁師さんから北岸壁は繋げないと言われ、すぐ南の船溜まりに入り防風フェンスのある岸壁に着岸。ここは目の前にGSが有りスーパードラッグも有る便利な場所だが、北向きの風が吹き抜ける。
 小雨の内にGSで軽油18ℓ購入とスーパーで食料の買い出しを済ませる。14:00風が強まり雨が降り出した。土砂降りになったので船を降りずにTVを見て過ごす。16:00バッテリー充電のため1hエンジン運転。
 夕食はお好み焼き。「龍馬伝」を見て就寝。

111日(月)晴 潮岬観光
 朝から快晴。潮岬半島を自転車で一周してみよう。9:20潮岬に立つと黒潮が接近していて東流の波がハッキリと見える。沖を行くヨットがゆっくり西航している。
 11:00街に戻りAコープで秋刀魚寿司と巻寿司の盛り合わせ350円を買い、早めの昼食。午後は橋杭岩やなまこ壁の道を通り無量寺を回る。
 17:30近くの居酒屋「山百合」でカツオ刺しとおでん、焼き鳥にビールと焼酎を飲み2950円。三重県の漁師さん達が相席で話をすると、三輪崎港の益栄丸の船長さんを知っておられた。

周参見

112日(火)晴 周参見漁港

串本0630⇒1540周参見 21NM
 冬型気圧配置で北西の風止まず。田辺まで行きたいが無理なら21マイル先の周参見漁港に入ろう。
 6:27出港。追手機帆走で串本大橋をくぐり潮岬半島東から西航。潮波1.5mNEの風6m/s、迎え潮3Ktsで上り機帆走で3Ktsしかでない。7:25潮岬を過ぎ何度かタックしながら北上。徐々に風が強まり9m/sで1Pメインと60%ジブにリーフし、白波が立ちスプレーを浴びながらウインドベーンに操船を任せてドジャーに隠れて走る。
 この辺りは本船がたくさん行き来するので前後のワッチに気が抜けない。15:00過ぎ周参見に近ずき、手前の暗礁を避けるため慎重に入港。15:40左の防波堤岸壁に着岸。手前にアラバサラが着いていた。
 ここは街が対岸で不便な所。港内が空いているのに、こんな所に着けさせる港は好意が持てないので街には出ない。
 夕食は皿うどんと餃子。夜、風の唸り止まず。

紀伊田辺

113日(水)晴 田辺港戎エビス漁港

周参見0640⇒10田辺 20NM
 6:40出港。20マイル先の田辺を目指す。波2mNの風7m/sで沖出し後上り帆走。昨日と同じ1Pメインと60%ジブで4Ktsオーバー。8:05市江埼を過ぎると追い潮1Ktsに変わる。風は9m/sに上がり波も3m近くなる。何度かタックし田辺湾に近ずくと風波は落ち、10:35田辺湾口に到着。まず江川漁港前に進み、その先左手の市役所前の戎エビス漁港に入り、最初防波堤岸壁に着けようとしたが浅かったので右の階段状になった岸壁に11:40着岸。バイクに乗ったおじさんが舫いを取ってくれて、こちらの方が深いと教えてくれた上、風呂やコンビニの場所も教えてくれた。こういう人が居る街はいい!
 街を自転車で散策。文里湾へ行く途中にお囃子が聞こえてきた。日吉神社のお祭りだ。獅子舞を先頭に子供神輿、猿神輿と続き黄金色の神輿が神社前まで練り歩く。
 文里湾は広く安全な港だ。次に駅に行くと弁慶像が有り、ここは弁慶の生まれ故郷らしい。観光協会でマップを貰い、源平合戦を占ったという闘鶏神社へ行く。旧家の屋敷が並ぶ中屋敷町の南方熊楠邸を訪ね、帰りに片町の銭湯に寄ったが休みなので江川の「大万湯」で入浴300円。近くの食料品店で夕食材を買って帰る。
 夕食は砂ずり炒めとほうれん草の卵とじに焼そば。19:00街に飲みに出る。近くの一品料理「恵美寿」で焼き魚とおでんで焼酎を飲み1950円。自家製の名物南高梅の梅干漬けを頂いて帰る。感謝。

 


太平洋南下⑨ 福田~那智勝浦

2021-03-16 09:42:39 | 2010年日本の海を旅する(北)

的矢湾安乗

1024日(日)曇時々晴 安乗(あのり)漁港 
福田0555⇒1520安乗 54NM

 だいぶ秋が深まり朝夕が肌寒くなった。11月に入ると冬の北西風が強くなるので、あまり旅をゆっくり出来なくなった。

 今日も54マイル先の的矢湾安乗アノリ漁港を目指し、やっと明るくなった5:55出港。波1.5mNの弱風でアビーム機帆走。8:30NEに振れメインセールだけの追手機帆走。エンジン1800rpm5Ktsキープし、遠州灘を横断する。12:00NWに振れ上り。13:00風が7m/sに強まり帆走で進み15:05的矢湾口に着き、15:20安乗入港。便利な左手岸壁に向かうが空いていない。港内をグルッと回り空いていた浄化センター近くの西岸壁に着岸。
 ここは何もないので漁協に歩いて行ってみたが、鮮魚店が1軒あるだけ。2軒の飲食店も閉まっていた。
 帰って夕食自炊。シュウマイとピラフにトマトときゅうりのサラダ。ここはTVが映らない。

尾鷲

1025日(月)曇時々晴/雨 九木浦漁港 
安乗0630⇒1510九木浦 44NM

 夜中雨が降り、風が吹きだした。
 6:30出港。今日は尾鷲の九木浦まで44マイル。安乗埼の定置網を避けるため東に1マイル沖出しして南下。波1.5mN7m/sで追手帆走。7:10突然ブームバングが外れて落ちた。外れ止めピンが延びて落ちていた。直ぐ修理。7:40大王埼を過ぎた頃から風が落ち機帆走。神ノ島南沖に着くころには益々弱まり、ほとんど機走。セールはバタンバタンと波に揺られている。迎え潮0.5Ktsあって1800rpsでやっと4Ktsキープ。11:00風はSに振れたが微風。太平洋らしい大きなうねり波2m
 手持無沙汰なのでサンシャワーの残り水で下着の洗濯。陸地は厚い雲に覆われているが海上は陽が差している。昼はいつものチーズサンドを作りインスタントコーヒーで食べる。小腹がすいたら菓子パンで済ます。
 14:00過ぎ右手に尾鷲湾が見えてきて15:10九木埼沖に着き、両側山に挟まれた九木浦に入って行く。港湾案内の表示ほど定置網やいけすは出張っていない。右の灯台を回ると九木浦が見えてきて、右の山が切れる根元に鳥居があり、そこから延びた灯標の付いた浮き桟橋の手前側に着岸。水深は15m有る。漁協に行き許可を得る。小雨が降って来た。
 ここは小さな集落で雑貨店があるだけ。TVも映らない。夕食は焼ウインナー、玉子ピラフに豆腐サラダ 。

那智勝浦

1026日(火)晴 那智勝浦

九木浦0645⇒13 那智勝浦 34NM
 今日は34マイル先の那智勝浦港を目指し6:43出港。この辺りはリアス海岸で、むき出しの柱状の岩と緑の木々が茂る島や入り江が続き、後ろには重畳と山が連なっている。 沖に出て南下し三木埼で南西に転針。波1m、風弱く迎え潮1Ktsで機走。9:30Wの風が吹き出し徐々に強まって来たので上り帆走。風は8m/sまで強まりジブを50%リーフする。13:00大小の島や岩が連なる紀の松島が見えてきて勝浦湾に向かう。乙島灯台を右に回り込み北上し、渡の島埠頭の右手に入り左の船溜まりを過ぎた西岸壁に着岸。愛知のヨットが先着していた。
 まず自転車で街をグルッと回りスーパーに寄って食材購入し、駅の観光案内書で地図等を得て帰る。途中港内に停泊していた横浜のヨットの人と話しをする。
 16:00近くの温泉銭湯「はまゆ」で入浴320円。硫黄臭が漂う無色の温泉だ。夕食はご飯を炊いて名物の鮪丼を作り、がんもどきの煮物と豆腐サラダ。
10
27日(水)晴熊野那智大社参拝  
 今日は那智観光。9:30のバス410円で大門坂まで行き、杉の大木が両脇に立ち並ぶ石畳の坂道の熊野古道を登る。25分で両側に門前店が並ぶ表参道に着き階段を上り、10:30熊野那智大社に参拝。祈るのはいつも航海安全!
 青岸渡寺~三重の塔~虹が掛かっていた那智の滝と回り、11:41のバス470円で那智駅に行き補陀洛山寺も参拝し、駅裏の海水浴場で持参のおにぎりで昼食。12:38の電車140円で勝浦に帰る。
 今日は寒い。15:30「はまゆ」でゆっくり入浴し温まる。17:30お食事処「桂城」で鮪しゃぶ鍋と天ぷら定食にビールの夕食2050円。相席した70代の元気な女性と話が弾んだ。夜雨が降り出し、風も吹いてきた。

1028日(木)雨
 ずっと風がゴーゴーと鳴って雨も強く降っている。ここは三方を山や建物に囲まれているので船はあまり揺れない。台風14号が本州に接近しそうなので、何処でやり過ごすか思案中。
 11:00過ぎ三輪崎YCYさん来艇。同じパイオニア9に乗っておられて、昨年宇部の人に売却されたとのことだ。この辺りで台風避泊は、すぐ南の舵取埼を回り込んだ浦神港が良いとのアドバイスを受け、うどん処「陣」で昼食を御馳走になった。
 夕食はコーンスープと玉子リゾットにサラダ。
 19:00TVで台風が潮岬沖を通りそうなので、明日風が落ちれば浦神に移動しよう。


太平洋南下⑧ 式根島~福田

2021-03-16 09:39:57 | 2010年日本の海を旅する(北)

新島

1017日(日)曇/晴 新島港
式根島0920⇒1015新島 8NM

 いつもの通りミルクティー、バナナにヨーグルトとパンの朝食後、自転車を取り出そうとバウハッチを開けるとヒンジの取り付けリベットが破損していた。
 7:30島南部の式根島港そばの足付温泉へ自転車で行く。松ケ下雅湯を過ぎて、海岸沿いにいくつもの湯船が有り、干潮で手前は熱いので波打ち際の湯壺に入る。打ち込み波で丁度良い湯加減。薄茶色の湯が底から湧いてくる野趣に富む温泉だ。
 8:50船に帰り、2.5マイル先の対岸の新島港へ向けて9:20出港。波0.5mN風で真上りのなので機走で北上。港に近ずくと湯の浜のパルテノン神殿風の建物が右に見え、10:15新島入港。奥の船溜まり手前の防波堤に着岸。どうもエンジン冷却水の出が悪い。新品に取り換えた方が良さそうだ。
 13:00島巡りする。流人墓地~長栄寺~十三社神社と回る。15:00湯の浜露天温泉に行き水着で入浴。泉温の違う石造りの湯船が5つ有り気持ちの良いロケーションだ。
 帰って夕食自炊。今夜はジャジャ麺、ツナサラダに残り物のおにぎり。夜中風が強まる。

下田

1018日(月)曇/晴 下田港
新島0650⇒1045下田 24NM

 風が吹き続けているが晴れそうなので6:50出港。24マイル先の下田港へ向かう。波1mNEの風7m/sでアビーム帆走。徐々に風が強まり8:001Pメインに50%ジブにリーフして6Ktsオーバー。潮波も有り白波アチコチ、スプレーバシャバシャの状態でドジャーに隠れてウインドベーンに操船を任せて帆走る。神子元島が見える頃には波2m、風10m/sとなりゴーゴー・ピューピューと鳴る中、1Pメインだけでも25度ヒールしながら10:45下田入港。港内は広く黒船観光船が回っていた。
 左手の稲生沢川泊地に向かい空き岸壁を捜すが、漁船が横抱き数珠繋ぎで係留していて空いておらず、橋手前のヨットに横抱きで着けた。たまたま通りがかったヨットクラブの人に承諾も得た。
 ここは何でも揃う街中の便利な場所だ。観光協会で地図を貰い、金物屋等の情報を得て、早速修理に取り掛かる。
 ①ヤンマーでWPインペラ2\4620を購入し取り換える。1個は予備品。
 ②4.8φアルミリベット\400を買い、ハッチ・ヒンジをバラしてリベットを打つ。
 ③リーフする際シバーして飛んだスライダーの取り付け
 ついでに軽油も買いに行く\1438/18ℓ。ヤレヤレ終わり。
 16:30近くの温泉銭湯「昭和湯」\360で入浴。潮まみれの頭をしっかり洗う。
 17:30鰻の「小川家」に行くが予約が入って時間が掛かると言われ、仕方なくスーパーで刺身等を買って帰り自炊。刺身、鰯つみれと厚揚げの煮物に残りご飯で玉子雑炊を作る。

1019日(火)晴
 明け方から風が強まり、突風が吹く。海は15m/sぐらい吹いているだろう。
 目の前のコインランドリーで久し振りに大洗濯\500。合間にGPSにウェイポイントの打ち込み。 午後は下田観光。大きな木造の竜馬像を置いている宝福寺~吉田松陰拘禁地跡~松陰・宝島のスティーブンソン・童謡詩人金子みすずのコラボ展開催中の下田開国博物館\900~日米下田条約の了仙寺~川端の風情あるペリーロード~ペリー上陸記念碑と歩く。やはり山口県人としては開国博物館は入らない訳にはいかない。
 18:00鰻蒲焼の「小川家」でうな重とビールの夕食\2310
10
20日(水)雨
 雨と風のダブルパンチ。様子を見るしかない。
 こういう日はチャートワーク。南紀~四国の寄港地選定とチャートプロットで半日過ごす。午後になり風が収まってきた。出港準備の食料買い出しに行く。
 16:00「昭和湯」で入浴。夕食自炊。ホッキ貝刺しとすき焼き、〆はうどん。

1021日(木)雨
 5:30起床。小雨が降っているが、出港準備していたら風が吹きだした。ヤレヤレ様子見だ。結局ピューピューと鳴るほど強くなり、大きな漁船も帰って来た。漁師さんに聞くと明日はもっと悪くなると言う。週末の晴れを待つしかないかな。
 今日もチャートワークで一日過ごす。午後淡輪のカタマランヨットが入ってきて漁船に横付けた。伊東に向かうとの事。何とか高知までのチャートプロットが終わった。
 夕食自炊。焼き肉と肉玉子うどん。 
 19:30飲みたくなり街に出る。八幡神社手前の居酒屋「我楽太」の入口周りの植栽等の雰囲気が気に入り入る。女将一人の店で、内装も面白く、相客と話し焼酎と肴で\2000。夜風が強くなる。
10
22日(金)曇
 朝から強風注意報が出ていて、ここは山に囲まれているせいかビューッと船を揺らすほどの突風が吹いてくる。
 10:00図書館で新聞チェックと読書。帰りにスーパーで買った秋刀魚竜田揚げと昨夜居酒屋で貰って帰ったおにぎりで昼食。午後も図書館で読書。ここの図書館はとても小さく読書スペースも狭い。大きな市民館や道の駅に較べて寂しい事だ。
 16:00昭和湯で入浴。夕食自炊。焼き肉と野菜たっぷりの焼きそば。夜風止まず。

遠州福田

1023日(土)晴 福田漁港
下田0610⇒1610福田 52NM

 風が落ち時折ブローが吹く程度なので6:10出港。下田で停滞した分を挽回するため今日は52マイル先の磐田の福田漁港へ向かおう。もし無理なら17マイル手前の御前崎港に入れば良い。
 下田沖は波1.5m、風NE10m/sで一面白波。1Pメインだけで8Ktsで機帆走し、険礁の後藤根沖を過ぎて追手帆走。7:25石廊崎を過ぎる頃から風が落ちフルメインに戻す。右手に裾野を霞みで巻いた富士山が見える。
 9:00過ぎ、伊豆半島を離れると風がパタッと止み、Nの微風で機帆走。久し振りにエンジンを1900rpmで回し5Ktsをキープ。13:15御前崎を過ぎ、NEの弱風に変わりアビーム機帆走で16:10福田入港。右手の魚市場の岸壁に着岸。船の影無し。釣り人が多い。
 ここはトイレが有るだけで近くに何も無い。
 夕食自炊。お好み焼きとさつま揚げの煮物。静かな夜だ。


太平洋南下⑦ 千倉~式根島

2021-03-16 09:33:33 | 2010年日本の海を旅する(北)

伊豆大島

1012日(火) 曇一時雨/晴 波浮港

千倉0655⇒1305波浮 34NM
 早朝雨の音で目が覚めた。雨が止んだので34マイル先の伊豆大島波浮港を目指して6:53出港。機帆走で沖出して南下。波1m、SEの風5m/sでアビーム帆走。一時風が振れて機帆走し、8:30Sに振れ上り帆走で、8:40白浜沖で南西に向かう。、11:30Wの風5m/sに振れ雨が降り出す。13:05竜王埼を回り波浮港に入り13:25大島丸の側に着岸。漁協に行き係留場所の確認。雨が止み陽が照りだした。
 ここは元々火口湖なので水深が深く、中央部で20m有りアンカーを打つには60m以上のラインがいる。すぐ前にトイレと給油所が有るが店は無い。
 夕食自炊(キムチ豚鍋に玉子ぞうすい)

1013日(水) 晴
 快晴。今日は元町にバスで行ってみようと準備をしていたら、隠岐の島以来のジェニファーが入港してきた。那珂湊からオーバーナイトで来たとの事。
 11:00のバスで元町へ\660。余中道路際の地層切断面が面白い。元町港を見てから街を散策。中華「永楽」でカルビ丼・ラーメンセット\1000の昼食。満腹!
 赤門の為朝館跡を過ぎ、浜の湯露天風呂を覗き、御神火温泉に入浴\1000+ロッカー\100。露天風呂が無いのが残念。帰りにスーパーに寄り食材を物色するが高い!15:00のバス\630で波浮に帰る。
 帰ったら本船が夕方着岸すると言うので船を隅に移動。江の島から来たヤマハ25Fが前に着けた。そのMさんは初めての遠出で2hでここまで来たと言う。速い!
 東岸の波浮の集落を歩く。踊子坂を登り、林芙美子も泊った港屋旅館や甚の丸邸を見学。帰りに鵜飼商店で揚げたてのコロッケ4\240を買って帰る。夕食はコロッケとお好み焼き。
 食後、船でMさんと酒を飲みながら話す。

三宅島

1014日(木)曇 阿古漁港
波浮0615⇒1540阿古 38NM

 38マイル先の三宅島阿古漁港を目指し6:14出港。沖はベタ凪。低い黒雲に覆われ島が霞んで見える。SWの微風で上り機帆走で南下。11:00新島東沖から北東流の黒潮の迎え潮1~1.5Ktsで当舵15°、船速3kts12:00過ぎSE5m/sにシフトやっと4Ktsで航行。三宅島に近ずくと風速6m/sに上がり迎え潮も3KtsUP14:40伊豆岬西を過ぎ黒い溶岩の海岸が見える頃には川のような潮波で船速1.5Kts1hかけて潮を乗り切り15:40阿古入港。入口は狭く右岸は溶岩のままで、慎重に進み正面突堤の西岸壁に着岸。
 少し後に新宮のカツオ漁船「益栄丸」が入港着岸。船長さんと話をする。もうカツオ漁は終わりで母港に帰るとの事。ここは近くにホテルや数軒の飲食店と食料品店もある。
 夕食自炊(じゃじゃ麺とシュウマイ)。ここはTVが映らない。

1015日(金)小雨//
 5:50声を掛けられ起床。益栄丸で朝食を頂く。ご飯と魚汁に焼き魚やつくだ煮などボリュームある朝食で満腹。御馳走様でした。6:30出港して行った。
 朝の放送で噴煙によるガス注意報が出されたが、間も無く解除。エンジン冷却水の出が悪いのでポンプのインペラ取替。
 今日は島を回ってみよう。まず、真っ黒な溶岩が連なる山崎海岸へ行き、現在は一つ目のメガネ岩を見て後、阿古溶岩歩道を歩く。校舎が岩に飲み込まれていて噴火の恐ろしさが実感できる。
 島の南に向かう。今は無い新澪池跡辺りも海岸まで溶岩流が達していて、真っ黒な荒涼とした原だ。大路池は火口湖で椎の大木が茂り野鳥の楽園だ。アカコッコ館が側にある。帰りには陽が照りだした。
 パンの昼食後、村職員が漁港使用届を取りに来る。
 15:00「ふるさとの湯」で入浴\500.薄茶色の湯だ。残念ながら休憩室が無い。帰りに食料品店に寄り豚肉を買って帰り、夕食は焼き肉と焼きそば。夜の間中、風が吹き風力発電機の羽根音が聞こえる。

式根島

1016日(土)曇/晴 野伏漁港  
阿古0620⇒1345野伏 28NM

 28マイル先の式根島野伏漁港を目指し6:19出港。沖に出た所でエンジンアラーム。冷却水不足だ。Nの風7m/s、波1mでジブを30%リーフして上り帆走。北西に向かうが潮で北に流される。船内でインペラを組み直して取り付ける。さすがに潮波で揺れる船内での作業で船酔いした。
 9:30風がNEに振れ弱くなりアビーム帆走で迎え潮3Ktsあり船速は3Kts がやっと。13:00新島との海峡に入り潮が無くなり風もNに戻る。13:45野伏入港。
 西岸壁の新島渡船の「にしき」の後ろに着岸。ここは波が入ってくるので船が絶えず揺れる上、岸壁が本船用で高い。港前は渡船事務所と旅館1軒だけで、集落は高台にある。
 夕食自炊。ご飯を炊いて親子丼とポークピカタ。今夜も風が吹きっぱなし。