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銀河の帆掛け舟(ヨット竜王航海記)

本ブログは、私の旅日記「ブログ 海山川地球を遊ぶ」からの航海記の抜粋で、太平洋周遊航海、日本各地への航海記。

沖縄周遊② 座間味島~糸満

2021-03-15 13:44:01 | 2009年日本の海を旅する(南)

サバニ帆漕レース観戦、久米島
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28日(日)晴 兼城港
 6:35出港。古座間味ビーチ沖に回り、8:00サバニ帆漕レーススタート。20杯以上のサバニが出走。儀志布島北東まで伴走し、8:50西転して座間味島の北側を通り、上り帆走で35マイル先の久米島に向かう。渡名喜島の南で波が悪く一時機帆走。久米島南側の大きく張り出している大干瀬の側を慎重に進み15:45兼城港に入港。左手旧フェリー岸壁の手前に着岸。大潮で岸壁が高く上るのに苦労する。縄梯子をセットする。
 街をぐるーと回ってみる。小さな商店街が有り、夕食は居酒屋(4100\)。
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30日(火)晴
 自転車でイーフビーチに泳ぎに行く。帰ろうとしていたら渡嘉敷島で会ったダイビングの女性に出会う。2度会うのは珍しいのでいろいろ話をする。
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1日(木)晴
 島を自転車で一周してみた。上江洲家、具志川城址、ミーフガー、東岸の泊フィッシャリーナと回った。泊港は水路はあるが熟知してないと入れそうにない。

座間味島
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3日(金)晴/雷雨
 8:50出港。N/NWの風5m/sでフリー帆走。渡名喜島南で風がNに変わり8m/sにアップ。ジブを50%に巻く。間も無く雷雨となり、視界数百mの中GPSを頼りに東進し座間味島が見える頃には小雨になり16:00座間味入港。
阿嘉島
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4日(土)晴 阿嘉港
 座間味島南の阿嘉島へ行く。Nの風7m/s16:30出港。ジブだけの機帆走で2.5マイル南下し17:20阿嘉入港。入って左手のフェリー岸壁前の角に着岸。直ぐ前が公園でトイレもある。夜は居酒屋で晩酌1860¥。
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5日(日)
 港傍の岩場で泳ぐ。ここには亀がいて、泳いでいると近寄ってくる。珊瑚礁も多く、人も来ないので穴場だ。
渡嘉敷島
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6日(月)晴
 渡嘉敷島に向けて14:10出港。N5m/sで機帆走で北側を回って16:30渡嘉敷入港。11マイル航走。夜は「海や」で夕食を済ます。2日滞在。

粟国島
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8日(水)晴 粟国港
 26マイル先の粟国島に向けて9:35出港。NE4m/sでアビーム機帆走で北上。午後は風はNに振れて追手機帆走で16:00粟国入港。奥の漁船溜まり岸壁の先端に着岸。近くの船に了解を取る。
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9日(木)晴
 島を一周してみた。まず間鼻毛マハナへ向かう。長いのぼりで1hで広い台地に着き、筆ん崎の断崖から海を眺める。この岬の海中はギンガメ鯵の旋回タワーでダイバーに有名だ。。北に回り牧場を過ぎ、粟国塩の製作場を見学。新しい漁港は不便なので船が少ない。長浜海岸で一泳しシャワーを浴びて戻る。役場近くの食堂で夕食を済ます。
座間味島
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11日(土)
 粟国8:00出港。NE5m/sで上り帆走で南下。風が8m/sにアップしたのでジブを50%にリーフして、ウインドベーンに任せて走る。儀志布島北で機帆走し13:30座間味入港。
 夜は「シーサー」で飲む。3日滞在。
渡嘉敷島
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14日(火)
 9:30出港。NE5m/sで機帆走で北周りで13:30渡嘉敷入港。南下する時に何度もタックしたので18マイル走った。1週間滞在。
 「海や」で沖縄電力のHさんと仲良くなる。港近くのGSLPG2本充填2000¥。
 グランドゴルフ大会にHさん等3人グループで参加。思ったより難しいが楽しめた。

糸満
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21日(火)糸満フィッシャリーナ
 17マイル先の沖縄本島糸満に向けて9:30出港。N6m/sでおとしめの上り帆走。ウインドベーンで走る。リーフ先端に作られた糸満F12:50入港。あいたバースに付けて係留手続きする。3日で3510¥。
隣は美美ビーチで歓声が聞こえる。近くの「道の駅糸満」は魚、野菜や果物が豊富だ。夜は「味処田舎屋」で晩酌。

 


沖縄周遊① 世論島~座間味島

2021-03-15 13:34:56 | 2009年日本の海を旅する(南)

伊是名島

66日(土)曇/晴 仲田港
 風はまだ吹いているが、漁師さんが出漁して行くので6:30出港。沖に出るとNW・風力4、波1.5mで、フリー帆走で20マイル先の伊是名島を目指す。ウインドベーンも良く効き快調に走り、三角形の城グスク山が真近になって、11:30仲田ナカダ港に入港。大潮の干潮時なので、サンゴ礁が見える港内を慎重に進みフェリー・ターミナル手前の漁港に入る。奥のクレーン船が舫いロープを対岸に取っていたので、釣り人に聞いて、手前の空いていた岸壁に着岸。
 パンの昼食後、自転車で島巡り。グスク山麓のウタキ→ビーチで泳ぐがまだ寒く早々に上がってシャワーを浴びる→旧家銘苅家でおばあから庭になっていたパパイアを貰う。感謝。高台のAコープで食材購入し船に戻る。17:00行きしに会った小学生3(イオン、モトヒロ、リュウ)が訪ねてきた。お菓子を食べながら船内の探検。
 夕食は豚生姜焼きにかつおとイカの甘辛煮、サラダで満腹。
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7日(日)晴
 島の北側を回る。ここは尚円王の生地で、公園に像も有る。
 午後、子供達が訪ねてきて、船で隠れんぼして遊ぶ。釣りをしたいと言うので、家に行きお父さんの許可を得て港で魚釣り。飽きてきたら海岸でカイボリしていると言うので行ってみる。大勢の島人が籠を持って干上がったリーフを歩いて獲物を捜していた。白化したサンゴ礁の周りに新しい小さな枝サンゴが沢山出てきており自然の回復力を見える。
 夜は福寿司で刺身とAランチに泡盛2号で2850円。

伊江島

68日(月)晴 伊江港
 20マイル先の伊江島を目指し6:05出港。S・風力3でメインセールのみの上ぼり機帆走で伊江島水道に向かう。海面のゴミが増えてきたので除けながら走る。水道から大きく左に迂回して伊江港浮標向かい、10:40入港。左手奥の旧高速船桟橋に着岸。漁船が1杯着いていた。港内は防波堤工事中でほとんどの船は陸揚げしていた。
 ここは横にフェリーターミナルが有り、北に向かえば街で飲食店やスーパーもある。近くのGSで軽油18ℓ購入円。

本部
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10日(水)晴 本部港
 美ら海水族館へ行くため9マイル先の本部港へ7:30出港。S・風力34で上り機帆走で南下し、中の瀬をかわして瀬底島に近づき2度タックして回り込み瀬底水路に入る。10:00入港し、奥のタグボートの隙間に近くいた作業員に空いているか聞いて着岸。今日は港の周りを散策。
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11日(木)晴
 自転車で美ら海水族館へ行く。まず手前のエキスポ港に寄ってみたが、前面にリーフが横たわり熟知していないと入港出来ない所だ。手前のコンビニで割引入場券1620¥を買って10:30美ら海水族館入場。ここは久し振りで、かなり変わった様なので園内の配置が判らずマップを見ながら歩く。水族館のメインプールはさすがに大きい。ジンベイ鮫が有名だが、ゆったり泳いでいるのは壮観だ。

伊江島
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13日(土)雨//雨 伊江港
 慶良間諸島を目指し6:30出港。NW・風力3で上り帆走。真上りなので何度もタックして11:30残波岬北沖に達したが、明るい内に着けそうも無いので伊江島に針路変更。西の空に真っ黒な雨雲が見え、風が吹きだした。島の西沖で風力5になりメインだけの機帆走の中、強いスコールが通って視界2030mとなりGPSを頼りに走る。30分後小雨になり、うっすらと伊江港が見えてきて14:15入港。前回着けた桟橋に着岸。
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14日~15日(月)強風
 2日間停滞。無理はしない。14日は夜、飲みに街に出た。居酒屋で1600¥。

渡嘉敷島
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16日(火)曇/雷雨 渡嘉敷港
 朝からNEの風が吹いている!40マイル先の慶良間諸島の渡嘉敷島へ向けて6:20出港。曇空の下、NE・風力3、波1.5mでアビーム帆走で快調に走る。慶良間諸島に近づくと雨に変わり、前島沖から機帆走で13:30渡嘉敷港入港。フェリー桟橋向かい右の岸壁に着岸したが、ここはリングが岸壁半ばに設置してあり、岸にビットがないので上陸しづらく、側が砂置き場で環境も悪い。
 役場に行き港湾管理の担当者にフェリー桟橋裏への着岸の許可を得て移動。ここは防波堤に囲まれた安全な泊地で漁船と磯船が10杯程度で空いていた。
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17日(水)晴
自転車で阿波連ビーチへ行く。ビーチでダイビングに来ている女性と少し話しをする。夜は港前の「海や」で晩酌1600¥。
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18日(木)晴
 夜、体育館でバドに参加。メンバーに港湾担当者Sさんが居て話しをする。
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19日(金)晴
 夕方SさんとKさん来艇。ビールを飲み歓談する。

座間味島
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21日(日)晴 座間味港
 12マイル先の座間味島へ8:45出港。機帆走で11:40座間味入港。左手のダイビング船用ポンツーンに着けて、ダイビング船の人に許可を得る。
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22日(月)
 夜は「シーサー」へ飲みに行く。ボリュームのある肴が3品出て泡盛飲み放題で1000¥と格安。
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23日~27
 ポンツーンから対岸の岸壁に移る。一山越した古座間味ビーチに泳ぎに行く。ここは直ぐ近くに珊瑚礁があり、熱帯魚やうつぼが見える。
 港ではサバニ帆走レースの準備に島人、那覇や遠来の人も船の整備に忙しい。


沖縄航海南下③ 奄美大島~世論島

2021-03-15 13:32:12 | 2009年日本の海を旅する(南)

加計呂麻島

523日 晴 生間港
 加計呂間島は以前にも旅行で来たことがあり、サンゴ礁の綺麗な処なので行ってみる気になり、まずは34日分の食料を買い10:40出港。ジブだけの機帆走で11:30生間入港。グラスボートに横抱き係留。加計呂麻島は寅さんの映画で有名になった島で、映画で使ったリリーの家が残っている諸鈍へ一山越して行く。海岸の映画説明の看板を読んでいたら自転車に乗った子供達が案内してくれると言うのでついていく。集落に少し入った小さな家がリーリーの家だった。海岸に出るとディエゴ並木にたくさんの花が咲いていた。庭仕事していたおばさんによると今年は花が多いと言う。港に戻ると昨日会ったTさんが帰って来た。彼はヨットで放浪していて結婚し、子供ができ、南下してきてここに住み着いた人。
 夕食はBBQに散らし寿司を豪華版。きれいな海・空に酒がすすむ。
5
24日 朝雨/
 10:00Tさんに誘われて家に行きコーヒーを御馳走になる。昼食にペンション「ホライゾン・クラブ」へ行き、オーナーから魚突きの話を聞き手製の水中銃を見せてもらう。ペンションは全て手造りだと言うが素晴らしい出来映えに感嘆する。彼は廃船のヨット(なかよし30)をレストアして乗っている。明日は一緒に魚突きに行くことになった。
5
25日 晴
 福岡から来たAさんも一緒に4人でホライゾンのヨットに乗り、大島海峡東口近くの岩場で潜る。ブダイを2匹捕ってきた。清水に戻りオーナーの奥さんの手作り弁当でランチ。その後潜ってサンゴ礁を見る。
 夕方Tさんと「マリンブルー・カケロマ」に行き、Aさんも交えビールを飲みながら話す。ついでに夕食も済ませ帰る。
5
25日 曇時々小雨
 Aさんが帰るために桟橋に来たので、12:00船に乗せ古仁屋に戻る。彼女は北端の空港へバスで帰って行った。私もビールと氷を買いこみ出港準備。
 湘南のヨット「リバティ」が入港して来た。この後沖縄へ行き久米島レースに出るらしい。

徳之島

526日 曇/晴 亀徳新港
 6:05
出港。大島海峡を東に出て南下。N4m/sで追手機帆走。徐々にNWの風が強まり13:00徳之島亀徳新港入港。フェリー岸壁を過ぎ、橋の手前を左に折れて狭い水路を抜けて船溜まりに入り、すぐ右手の岸壁に着岸。
 街を散策してみる。少し西に行くと街だ。夕方から風が強まる。この港は北の風が吹き抜け船が揺れる。
5
27日 曇/
 強風・波浪注意報が出た。2・3日は停滞だろう。
 体育館に寄ったらバドをやっていたので参加させていただく。夜も有ると誘われる。
 午後、バスで母間ボマへ行き、奄美で勧められた夜光貝細工の工房「海彩」へ行く。先客が2人いらしたが、早速「磨いてみたら」と勧められ、形の気に行った貝殻片を選びマニュアルどおりペーパー掛けしていく。1hかかって磨きあげ携帯ストラップにしていただき完成。費用は要らないと仰る。感謝。今後自分で磨くために夜光貝を分けていただく。帰りのバスを待つ間、近くのコンビニで買った弁当を持って海岸に行き夕食を済ます。
 夜はバド。8人のグループに混ぜていただきたっぷり汗をかく。
5
28日 晴
 やはり強風で停滞。夜光貝用のサンドペーパーを買いに行く。
 夜は「華水木」で飲む。美人ママで会話が楽しく、他のお客さんとも会話が弾んだ。
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30日 晴
 大分風は収まってきたが警報発令中でガマン。
 夜光貝の刺身が食べたくて魚屋に行くが、今の時期は禁漁で冷凍物だと言う。後で取りに行く事にして頼む。文化会館で無料の「お笑いショー」があったので見る。終わって図書館で読書。帰りに刺身を受け取り(800)、夕食は厚身の夜光貝の刺身を堪能。

沖永良部島

531日 晴 知名漁港
 大分風が収まってきたので5:40出港。波1m、NWの風5m/sで追手帆走。30マイル先の沖永良部島を目指す。徐々に風が強まり6Ktsで快走。12:40島南部の知名漁港入港。入口岸壁に大型ヨットが着いていた。港内は空いている。驚いたことに目の前をカメがゆっくり泳いでいる。スピードを落とし慎重に奥の船溜まりに入り左岸に着岸。南の島はどこも防波堤が高くテトラがうず高く積まれている。島の人に聞くと台風の時には外のテトラが波に乗って港内まで飛んでくる!!らしい。どうりでテトラが港内外側に散らばっている訳だ。
 入口のヨットに話に行こうと歩いていたら外国人男女が歩いてきた。NZのチャリオット夫妻でヨットを見せていただく事になった。50Ftのカッターリグ船で、船内に電気製品が並びまるで家である。彼らはNZを出て4年で、各地を数カ月単位で滞在し北上して来たと言う。ビールを飲みながら拙い英語で歓談した。
6
1日 晴
 イモ・サンドを作り自転車で和泊へ行く。この島は隆起サンゴ礁の島で平坦だから楽である。途中、永良部百合の刈入れに家族で働いていた方に話を伺う。全部本土に出荷するとの事。屋古母海岸手前のスーパーで鳥刺しとビールを買い海岸でピクニック・ランチ。気持ちよく美味しい。
 帰って軽い夕食を採り「旬香」へ飲みに行く。貝煮で芋焼酎を飲み2000円。
6
2日 晴
 朝体育館に行きバドミントン練習の予定を聞き、すぐ上のスーパーで買い出し。昼食後13:00体育館に行き7人のグループに入れてもらう。レベルが近く3h楽しく汗をかく。会費200円。島は大体この値段だ。
風が強まってきて、強風注意報が出ている。明日は出れるかな?夜は自炊。

与論島

63日 曇/晴夜雨 茶花漁港
 海上風警報が出ているが大した事ないので6:20出港。波23mNE7m/sの風で1Pメイン+1/2ジブで上り機帆走。波に叩かれるので機走で上って行き与論島を目指す。20マイル走り10:45茶花港の外防波堤に着く。判り辛い航路ブイを捜しながら慎重に進み、デプスを確認しながら海底が丸見えの浅瀬の航路をたどって漁港内に入り、11:00与論パナウルヨットクラブ指定の岸壁に着岸。
 体育館へ行きバドの予定を確認し、近くのスポーツ店にラケットのガット張りを依頼。帰りに図書館に寄り新聞と週刊誌を読む。Aコープで刺身と弁当を買い、船に帰りシャワーを浴びてから夕食。
夜バドへ行く。高校生も混じりレベルが高い。会費200円。雨が降ってきた。
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4日 曇時々晴
 今日は自転車で島一周。北へ向かいリーフ内の宇勝海岸、寺崎海岸、故森瑶子の墓碑と回り、大金久海岸では百合ケ浜への渡船が待っていて勧められたが、曇り空で寒くて泳げないので断る。赤崎海岸から南部の海岸は岩場だ。海岸から内陸に向かい按司根津栄神社、与論城址を見てサザンクロス・センターはパス。結構大きな島でアップダウンがきつく、内陸部を通り茶花に帰る。
 夕食は「海将」で定食にビール2300円。この店には釣りバカ日誌の作者が良く来るらしく浜ちゃんの大きな漫画が飾ってあり、一緒に来た他の漫画家の絵も飾ってある。
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5日 雨
 前線が近づき風雨が強まる。出港延期。隣の漁師さんから大きなカツオとイカを頂く。自分で捌けそうにないので刺身屋に持って行き捌いてもらい半分引き取っていただく。昼はイカのお好み焼きし、夜は焼きカツオにして食べる。満腹した。感謝。


沖縄航海南下② 種子島~奄美大島

2021-03-15 13:23:28 | 2009年日本の海を旅する(南)

屋久島

513日 屋久島宮之浦港

 6:10出港。NWの風、ジブだけでウインドベーンで上り帆走。11:40宮之浦港入港。奥はいっぱいで手前の岸壁に着岸。ヨットが2杯いた。「SOLEIRU」と高知の「Trend Wind」。沖縄帰りの「Trend Wind」にトカラ列島等の情報を教えていただく。
 屋久島は山登りで数回来ているので観光は無しにして、天候が良い内にトカラを渡ることにする。近くのスーパーで1週間分の食料を買い、自炊。

口永良部島

514日 晴 口永良部港
 朝7:00GSで軽油を買い7:40出港。NEの風、機帆走で上り、矢筈埼を回ってフリーとなり口永良部島北岸の野埼を目指す。黒潮はあまり強くない。立神、野埼をかわし南下、口永良部湾に入る。14:20漁港フェリー岸壁最奥に着岸。岸壁が高く、大きなタイヤをよじ登り係留。ここはフェリーが着く時間内は着けられない。近くの本村温泉で入浴。小さなJAと食料品店が有るだけ。新岳が煙をたなびかせている。
 これから行くトカラ列島は火山島で急峻な地形が多く、島には温泉がある。しかし人口は100人未満で、食料や燃料の補給は難しい。フェリーが唯一の交通手段で鹿児島と奄美大島の間を往復して物資補給している。

トカラ列島口之島

515日 曇/晴 西之浜漁港
 6:05出港。強い追手の風でジブだけの機帆走沖出し。島を離れるとEの風になり少し弱まって帆走。快調な走り。黒潮の北東流があるので当て舵を2030°とる。芽瀬の西側をかわし口の島にアプローチ。Eの風が強まり機帆走で数回タックして口の島西乃浜漁港に14:30入港。漁船が3杯いる。
 ここは前に民宿が1軒と発電所が有るだけで、人家は山の上。温泉は島の南側で遠い。ドコモの通信端末で天気図をチェックし、早々と自炊。猫がコクピットテーブルに置いていたクッキーを捕って逃げた。ナカナカやるな!

悪石島

516日 曇/晴 やすら浜港
 6:15出港。SWの強風、波1.5mで1Pメインだけで機帆走。諏訪乃瀬島を過ぎる頃風が少し落ちたのでジブを開きアビーム帆走。5Kts超で走る。13:30悪石島やすら浜港入港。
 ここは南防波堤が1本西に延びているだけで、西に開いているので無防備な感じがするが、奥に入ると静かで波も入ってこない。西側の岸壁の先端に着岸。港内は狭くてこの岸壁も4杯程度しか着けられない。
 連絡船岸壁に着けていた工事船(光ケーブル敷設)の船長によると、トカラでは一番良い港ではないかと言う。島が崖状で風を遮っている上、港口の島側に暗岩が有って波も防いでいるようだ。ただしトカラ列島には台風をしのげる港は無い。
 歩いて20分ぐらいの海岸に海中温泉とその先に入浴施設が有り、熱い湯が溢れている。ここも人家は山の上で遠い。坂の途中に数軒民宿が有る。
 浜にスチロバールが打ち上がっていたのでいたので拾い、やはり拾ったロープでフェンダーを作る。横付けには大きなフェンダーがいる。夜、梅雨前線が北上していて雨が降る。

宝島

517日 晴 前篭漁港
 6:15出港。今日もSWの強風で1Pメインで上り機帆走。波1.52mで叩かれてスピードが出ない。スプレーを浴びながらタックを何度も繰り返し15:30宝島前篭漁港入港。港内にサンゴ礁が張り出しているので慎重に奥に進むとHAYATEが居た。側に着ける。HAYATEは奄美大島の名瀬からの帰りだと言う。
 夕方から雨が降り出し、夜中前線が通過してゴーゴーと波が鳴っていた。
6
18日 雨/
 早朝、前線の影響でうねりが残り小雨が降っている。風も徐々に弱まりHAYATE8:30北へ向けて出港。
 奄美まで50マイルで1012hかかって遅く着くと思われるので出港せず島を歩いてみる事にした。この島はサンゴ礁が隆起した島なので標高が低く村は近い。
郵便局と公民館が有り、側に商店が1軒。公民館はPCのネットが自由に使え洗濯機も使えるという。東海岸のキャンプ場でキャンプしてルアーで釣りをしている青年と話す。
 15時過ぎ「JUNE BRIDE洋子」が入港。名瀬から北上して来たとの事。以前悟空に乗っていらしたS氏を御存じで話をする。この島で塩を作っておられるMさんから塩をいただく。感謝

奄美大島

519日 曇時々晴 名瀬港
 6:27出港。今日は50マイルのロング。宝島の東を通りフルセール機帆走で奄美大島名瀬を目指す。波1.5m、風NE67m/sで追手からアビームで7Ktsと快調に走り、14時過ぎ目印の立神を見て名瀬湾に入る。宝島近辺以外は黒潮を感じなかった。名瀬漁港へ入ろうとしたら工事の監視船が来て港口の長浜埠頭に入るように言われる。戻って15:00巡視船に近い西岸壁に着岸。早速保安庁の臨検。皆既日食の本土からの来艇が気掛かりらしい。
 ここは街の北外れだが飲食店やスーパー、GSも有り、前のホテルで入浴できる。新港近くのバイクショップへ行き奄美YCYさんに情報をいただく。
5
20日 小雨
 午前は軽油・食料・酒の買い出し。市民体育館でバドミントン・クラブのスケジュールを聞くと、長浜近くの公民館で隔日でやっていると言うので行ってみると、今日は夜にあるらしい。
 夕食を早めに済ませ公民館へ行くと2グル-プがやっていて、奥の方の人々が心良く受け入れてくれた。久しぶりのバドミントンで調子が出ないが、相手の人々が初級者だったので何とかなった。楽しく汗をかき、その上無料で良いと言われ、感謝。
5
21日 晴
 昨夜のバドのリーダーMさんが来艇され話をする。警察署の方で何かあったらと名刺をいただく。各島のお話を伺い、徳之島の夜光貝細工を見に行ってみるよう勧められた。

古仁屋

522日 曇時々晴 古仁屋「せとうち海の駅」
 5:40出港。NWの風56m/sで摺子埼まで機帆走。後アビーム帆走で快調に走り、曽津高碕を回り込んで大島海峡に入るとWの風に変わり、時々Nの吹き込みを受けてメインセールだけの機帆走で古仁屋を目指す。13:20古仁屋港フェリーターミナル北側の海の駅に入り着岸。水が透き通っていて岸壁にサンゴ礁が見える。
 夢工房のKさんが改造ディンギーでやってきて、これから阿鉄湾に行くが一緒に行かないかと誘われたが断る。またの機会にしよう。ブルーウォーター24が入ってきた。対岸の加計呂間島生間(イケンマ)でネイチャーガイドをしているTさん夫婦で、子供連れで所用で来たとの由。生間の係留場所を聞いた。
 Aコープで弁当を買い夕食を済ませ、一山向こうの清水体育館に行きバドのグループに入れてもらいしっかり汗をかく。帰って水シャワーで汗を流し就寝。


沖縄航海南下① 宇部~種子島

2021-03-15 13:18:52 | 2009年日本の海を旅する(南)

宇部⇒沖縄航海

九州東岸を南下して南西諸島を経て沖縄へ向かおう。

姫島

51日 晴 姫島港
 約3週間で船のチェックと衣類、食料、燃料、LPG等必要な物を積み込み6:32宇部出港。SE45m/sの風に帆走で37マイル先の姫島を目指す。16:00姫島の南を回り込み13:40姫島港入港。フェリーの向かい側の突堤に干満を考え階段そばに着ける。
 ここは狐の盆踊りで有名な島で温泉も旅館も有る。宇部と同じように車エビが特産品で、若い頃に何度か来たことが有る懐かしい場所だ。

佐賀関

52日 晴 佐賀関港
 6:48出港。SEの風で上り帆走。別府湾手前から強風に変わり1Pメインだけの機帆走で無理やり上り、何度かタックして16:35佐賀関港入港。最奥の南岸壁に着岸。
 疲れたので自炊せず「王屋」の中華で済ます。
5
3日 曇/雨 
 久しぶりの強風セーリングで疲れたので遅く起き、午前中はゴロゴロ。
 自転車で佐賀関灯台へ行く。関埼と高島との間が広く、通れるのを確認した。帰って銭湯で入浴。ここは奇数日しかやっていない。夜は自炊。

蒲江

54日 曇 蒲江港
 速吸瀬戸を潮止まりに越えるため6:15出港。朝は微風だったがWの弱い風が吹き出しフルセールで機帆走。12:00風が落ちる。鶴御埼をかわし犬戻鼻の航路標識を確認して湾内に入り13:45蒲江港入港。右手2つ出た突堤の北側に着ける。
 ここは良港。道の駅も有り。鮮魚を売っている。

日向

55日 曇 細島商業港
 6:40出港。NEの弱い風の追ってで今日も機帆走。9時過ぎ風が強まり帆走。枇杷島の間を通り13:00細島商業港に入港。港奥の畑浦船だまりでウロウロしていたら岸から声がかかり、1杯いたヨットの側の空いた所に入り、周りの船のアンカーラインからロープをとって係留。声を掛けてくれたボートの人々と話す。この泊地は無料で安全な場所だが、さすがに台風の時は大きな波が入ってくるとの事。
 ここは近くにジャスコのロックタウンやGSが有り便利な所。早速軽油を購入し給油。食料や香取も買った。自転車で「ひょっとこ温泉」へ行き入浴。ついでに夕食も済ます。
5月6日 晴
 午前中は木部ペイントや細々としたメンテで過ごす。沖を見るとヨットが入ってきて工事船に着けた。淡輪の「HAYATE」だった。船を見せていただき話をする。宮崎YHは砂で埋まり入れないと言われたので、一気に60マイル先の油津まで行かなければならなくなった。自炊し早々と就寝。

油津

57日 晴 油津港
 まだ暗い4時前に起き出港準備し5:10出港。朝NWの風で追って機帆走。8:30Eの風に変わりアビームで56Ktsで走り11:30宮崎港沖を通過。さすがに日向灘は外洋に近く波が大きくなり11.5m。徐々に風が落ち15:00鵜戸埼沖で雷雨に突入。視界百m程で必死に周りを見ながらGPSを頼りに走る。雨が上がり視界も回復し17:20油津港入港。真ん中の突堤東岸壁に着岸。58マイルの航海だった。HAYATE1.5時間遅れで入港。
 ここも良い港で港内は静か。オートパイロットのドライブロックが不調なので当たり調整する。夕方、近くの「はんえい」で夕食。宮崎名物のチキン南蛮を食べる。
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8日 晴 城下町飫肥観光
 朝HAYATEは南に向けて出港。トローリング仕掛けを買うために釣具屋に行き、居合わせた都井岬の漁師さんに仕掛けを作っていただく。釣れたら報告する約束をする。
昼前自転車で観光に出かける。40分かかって小さな城下町飫肥に着いた。メインストリート周りは黒瓦の和風建築で城下町らしさを演出している。城址は飫肥杉の大木で覆われヒンヤリしていて、修学旅行の小学生が弁当を開いていた。
 大手門前の茶屋で名物の飫肥天をのせたうどんで昼食。帰りにもう一つの名物厚焼き卵も買う。夕食は厚焼き卵。

内之浦

59日 晴 内之浦港
 6:15出港。Nの微風で機帆走。早速ルアーを流す。10:00Eの風に変わり11時過ぎ都井岬を回り内之浦へ志布志湾を横切る。風が強まりウインドベーンをセットし帆走。流していたルアーを上げてみたらサバに似た魚が掛かっていたので報告のTELをする。14:00内之浦港入港。干潮で岸壁が高く下は消波の穴が空いていて、どう着けようか迷っているとヨットSOLEIRUが入ってきて正面岸壁に横付けしたので、それに倣う。
 岸壁で慣れぬ手つきで魚を捌く。網繕いをしていた漁師さんに聞くとメカチと言うらしい。釣ったら直ぐ首を折ると良いと教わる。コスモピア内之浦で入浴。帰りにAコープで食料買い出しし自炊。ここはロケットの街だが、種子島で「宇宙センター」に行くつもりなので行かなかった。

種子島510日 晴 西表港
 今日は難関の黒潮越え。6:15出港。Wの風で上れず機走。SOLEIRUが遥か先を行く。観音埼を過ぎて転進、大隅海峡を南下して西之表を目指す。風も吹き出し機帆走で目いっぱい上る。風が強まり帆走。1/3渡った所でチェックすると黒潮に流されて30°もコースがずれている。機帆走にして無理やり遡ろうとしたが3Ktsしか出ない。仕方なくまず海峡を渡ることにして大埼を目指す。種子島に近づくと反流が有り、追い潮で上り13:30西之表港入港。正面の発電所用タンカー岸壁に着岸。経験豊かなSOLEIRU2時間前に着いたそうだ。ここは安全だが港が狭く岸壁の空きも無い。前がホテルでGSも食料品店も近くて便利。軽油購入。離島値段で高い。自転車でホームセンターに行き、防舷材用の板とフェンダー・カバー用のブルーシートを買って帰る。風呂は近くに無く、自炊。
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11日 晴
 今日はメンテの日。干満が2mぐらいあり、横付けでは岸壁に付いた貝でフェンダーが傷つく。まず船首のパルピットに乗降用の三角板と取り付ける。長板に3か所ロープを付けて防舷材にする。ブルーシートを切ってフェンダーに巻く。
 一段落した所に種子島YCIさんが来艇。レンタカーの相談をすると格安で手配して下さった。今日も自炊。
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12日 晴 島内観光
 朝埠頭にレンタカーが到着。返却もここで良いとの事。西海岸を走り島間港を下見。40Ftクラスのヨットが上架していた。島を横断し宇宙センターに行く。鉄砲伝来の門倉岬を回り、途中で見つけた河内温泉で入浴。昼食もとる。太平洋の荒波に削られた東海岸を北上し西之表に帰る。夜は「百番」で夕食。安かった。