外科医(9年目)日記

自分さえ我慢すればいいと思って頑張ってきた。そんな僕には家族が出来た。患者も大切、家族も大切。わがままだろうか?

地方の地方の病院

2007年05月17日 22時06分33秒 | 日記

今日は昼間から地方の病院への出向だった。外来を午前中に5人こなして、

 その後は午後の中心静脈ポート留置の手伝い。。。

 

 これだけでいくらもらえるのかはわからないが、いま勤めているところの日給

 よりはましだろう。。。

 

 この病院は地方の公立病院だ。勤めている先生たちは昔大学で、

 お世話になった名だたる先生たちだった。(10年前の話だが。)

 

 つまり、大学の安給料を抜け出して、地方でしっかり給料をもらって

 第1線からは離れて仕事をしているのだ。。。

 

 しかも驚くのは看護師。大学病院ではCVポートは医者3人で挿入することも

 多い。看護婦は忙しいの理由ひとつで処置についてくれないときもある。。。

 

 この病院ではなんと看護師が4人もついてくれたのだ。4人いても何もしようが

 ないのだが、ほかにすることもないのでこういう配属になるのだろう。。。

 

 医者も看護師もいるところにはいて、忙しいところにしかるべき金がないので

 いない。。。こういう情勢なのだ。。。

 

 悔しいが、こういうところに僕もバイトにいかないと生活できない。。。

 忙しい上に、コンビニのバイト以下の収入ではいくら善人でも、

 外科医としてのモチベーションは保てない。。。

 

 昨日の大腸の手術の術後は良好だ。。。

 パンペリのじいちゃんも退院が決まった。

 89歳のばあちゃんももうおかゆを普通にたべている。。。

 

 順調なのはよいことだ。でも、なんだかむなしい気分もする。。。