外科医(9年目)日記

自分さえ我慢すればいいと思って頑張ってきた。そんな僕には家族が出来た。患者も大切、家族も大切。わがままだろうか?

外科医の親族が癌に、、、

2010年02月21日 17時30分20秒 | 日記

   

2月のとある日、親族が乳癌になったと連絡が来た。突然のことだった。

1年前にたずねたときはとても元気だったのに。。。

 

患者さんには、事あるごとに、検診を勧めているのに。親族となると病気とは

無縁のように、当たり障りのない世間話なんかしている。。。

 

僕は、地元を離れて、仕事をしているので、たまに電話したり、夏休みに

少し帰ったりするくらいなので、帰ったときくらいみんな気を使ってくれるのだろうか

病気の相談なんかあまりされない。

(外科医に相談してもしょうがないと思っているのかも。。)

 

帰り際に、検診うけてみて、とか乳癌は増えている病気だから検診しとくと

安心だよとか、一言声をかけていたら。。。

 

幸い、リンパ節転移はなく、温存手術で、腋窩もセンチネル生検ですんだようだ。

病気のこと、治療のことだって、僕が面倒見れたらなんて思うこともあるが、

近くのほうが安心なんだろう。。。

まったくもって、役にたたなかった。。。すごく残念だ。。。

 

これから、少しでも、治療の励みにでもなったらいいかなあとせめて電話を

してあげるくらいか。。。なんだかんだ、気持ちが一番なんだと自分に言い聞かせて

日々の診療をしています。。。