婦人科の先生も異変に気づく。これは脳梗塞の再発かもしれない。。。
脳外科の先生が呼ばれ、緊急CTをとった。腹部の方も大至急でCTをとっても
らう。患者はもう意識が混濁している。
CTでは、多少の脳出血が見られた。脳梗塞後の出血だ。腹部は大腸の外に空気
がもれ、汎発性腹膜炎の状態だ。。。血圧も低い。。。
もう助からないかもしれない。。。
3科で話し合った結果、脳は障害はあるが、全身状態に危険を及ぼすほどでない
ということになった。今回の状態は腹部の病変により、起こったと判断した。
では手術が必要だ。いちはやく腹をあけて、飛び散ったと思われる、便を
洗浄し、穿孔部位を検索しなくてはいけない。。。
手術室、麻酔科医、外科の上司、手術当番の先生を呼び、手配をする。
手術はすぐには始まらない。いろんな準備が必要だ。。。
その間にも患者の具合は悪くなる一方だ。
呼吸は弱くなり、サポートが必要になった。
血圧も80台まで下がってきている。
敗血症性のショックだ。。。
病棟は戦場になった。挿管の準備、救急薬品の準備。手術の準備。。。
連絡。いろんなことが嵐のように過ぎていく。
麻酔科の先生が来たときには自発呼吸は0に近かった。
僕は、手術前の書類を書いたり、申し込みをしたりと忙しかったので、
婦人科の先生に患者管理をお願いしていたが、なかなか苦戦をしていたらし
い。麻酔科の先生がこれじゃ麻酔をかけられないと怒っている。。。
管理を麻酔科に移し、挿管。昇圧剤もつかって、ようやく、手術へ向かった。。
つづく