急な雨となったこの日、
再び九条にやってきた。
初めて訪問してから気になっていたことがある。
この喫茶門の特徴的な器について、である。
写真はカフェオレ専用の器、とのこと。
前回のコーヒーとは違った少々背高な表情である。
と、ここまでなら器に凝っているね、という話で済む話題だ。
しかし、このカフェオレ用とコーヒー用の器を含め
どれとして同じ器が存在しないのである。
純然たる一点モノ、なのだ。
オーナーの知人である陶芸家が
奈良県室生の工房で作り上げた傑作と聞けば、
我が家にも一個、とお客さんがお強請りするのも
頷けるような気がする。
そんな強力な主張を続ける器に負けない
コーヒーを煎れる。
器とコーヒーの“せめぎあい”も
また大きな魅力なのかもしれない。
喫茶門の場所は…