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CURVAなひととき

CURVA(クルバ)。イタリア語でカーブ、そしてゴール裏の席。あらゆるスポーツでチケットが安いCURVAから熱気を伝える

サッカーが野球よりも悲壮感が漂わない訳

2007年01月03日 23時57分53秒 | サッカー(その他)
 同じ高校スポーツでも、
 試合終了後の表情がこれ程違うものなのか。
 野球とサッカーである。
 8月の高校野球選手権と正月の全国高校サッカー。
 どちらも季節の代表的な高校スポーツでもあり、
 数々の名場面を演出してきた。
 ただ、試合終了後の場面の違いがどうしても納得できない。
 勿論、自分が高校サッカーというスポーツをのみ
 体験したことが無いためなのかもしれない。
 必死に練習をし、必死に全国をそして頂点を目指し
 日々の生活を犠牲にしてまで、ひたすら練習する。
 しかし、その行動は全ての選手に共通する部分だ。
 野球とサッカーという種目こそ違えども
 そのような「苦行」は栄光の影に存在するのだ。
 それでも、甲子園での敗者が見せる表情が
 どうにも安っぽいドラマを見ているようで
 辛いのである。
 甲子園、という特殊の環境がさせるのか。
 メディアによる演出技巧がドラマを作るのか。
 いや、サッカーというスポーツの「未来感」が
 高校生活最後の大会にも関わらず、
 敗退後の悲壮感を感じさせないような気がしてならない。

 この敗退の先に見えるもの-。

 プロになる人間もいるだろう。
 ただ、そのような恵まれた環境に属する選手は
 選手全体の1%にも満たない。
 決して、全ての選手が明るい未来に包まれたとは
 いえないこの数字。
 悔しさや寂寥感。そして二度と訪れない高校年代。
 それでも、過度な悲壮感を漂わせない選手達。
 それは、サッカーというスポーツの継続性が
 野球よりも優れているからに他ならない。
 
 これに敗れたからといって…

 淡泊な部分も確かにある。
 ただ、敗戦や挫折という経験も
 またこの年代にも必要である。
 大丈夫なのだ。
 これから先にも、サッカーというスポーツを通じて
 享受する部分が見えるものが大きいと
 理解しているからではないだろうか。

 自分も、その一人として…
 
 

野洲の連覇を止めた八千代の守備戦術…高校サッカー(読売新聞) - goo ニュース

「育成革命」。それが高校サッカーのキーワード

2007年01月02日 17時36分01秒 | サッカー(その他)
 正月である。高校サッカーの季節である。
 普段の激務を癒す、お父様方も多いだろう。
 そして、テレビで繰り広げられる高校生のプレーに
 昔の俺も…といった過去の栄光を呟く
 光景も見られることだろう。
 すっかり、お耳にする機会が減ったお馴染みのテーマ曲も
 心躍らす肴となっているに違いない。
 私だって例外ではない。
 ただし、近年はそうした日本各地での『戯れ言』も
 少なくなってきているのではないか。
 画面で行われている「異変」がそうさせる。
 かつては、個々スキルによる突破力や展開力により
 局面打開していた点が目についた。
 それが、今や自陣のDFラインから
 ショートパスによる組織的な攻撃を仕掛ける。
 能力を前面に押し出したパワープレーを
 見せるチームも無くはない。
 ただ有名無名問わず、出場校の多くが
 「しっかりとしたサッカー」を狙っていることが
 高校サッカーのスタンダードであることは
 否定できない事実だ。
 こうした、勝利至上主義を超えた
 育成年代における戦術革命。
 2006年のドイツでの失態を
 笑い飛ばせるような土壌は
 間違いなく日本に育ちつつある。
 
 お父様方の時代は終わった-。
 だが、お父様方を歓喜させる
 材料は溢れ出ているのかもしれない。 

全日本ユース滝川二、武南に完敗…高校サッカー第3日(読売新聞) - goo ニュース

コンサドーレ札幌の健闘で見えた命題

2006年12月31日 14時09分59秒 | サッカー(その他)
 試合終了後、勝利の安堵感が漂うチームの中
 決して表情を崩さなかった宮本恒靖。
 試合をトータルの振り返れば、決して納得がいかないような
 展開ではなかった筈である。
 それでも、ガンバ大阪のDFリーダーの表情を曇らせた。
 個人のスキル差からくるパスの精度や走力の質を見れば、
 徹底的にサイドを狙った札幌の攻撃も驚異とは見られなかった。
 勿論、試合終盤まで動きが落ちないスタミナと
 ジャイアントキリングに燃える北のJの踏ん張りは
 賞賛に値する。
 だが、そこまでであった。
 局所では、勝負になっていた部分でも
 前Jリーグチャンピオンが見せる構成力に
 圧倒される面が少なくなかったというのも事実だ。
 このトータルの差、こそが地力の違いとなり
 昇格争いを行うチーム力の差になるのだ。
 札幌にとって、J2を主戦場としての
 2年連続6位は、この日明らかになった
 基盤の違いに他ならない。

 一発ならやれる-。

 ストロングポイントを増やすこと…
 単純ではあるが札幌にとって
 次へと続く命題が提示された。
 

G大阪西野監督が日本人初の3冠に挑む(日刊スポーツ) - goo ニュース

『J戦士』の戦力外の先に見えるもの

2006年12月06日 23時01分06秒 | サッカー(その他)
 プロスポーツ、ましてサッカーとなると
 日本では「30代戦士」の存在は希少価値さえある。
 それだけ、トップコンディションを維持するには、
 年齢的な難しさや世代交代といったチーム事情も
 重なるのだから容易ではないことは想像できる。
 戦力外となることで
 必要とされるチームへの移籍を
 早期に円滑に進めるための配慮もあるのだろう。
 
 移籍への抵抗感…

 同じ日本のプロスポーツでも
 野球とサッカーでは、選手の捉え方、
 そして移籍を画策するフロント陣の思惑も
 随分と違うようだ。

 前者は「去る」ことでのマイナスイメージが強調され、
 後者は「来る」ことへのプラスイメージが強調される。
 こう感じるのは、自分だけではあるまい。

 鳴かぬのなら、鳴ける場所を探そう、というのが
 サッカー界なのかもしれない。
 数々の修羅場を潜り抜けた戦士である
 本田泰人や名良橋晃にとっても
 「鳴ける場所」は少なくない筈だ。

 
本田、名良橋が戦力外に 鹿島の元日本代表2人(共同通信) - goo ニュース

浦和にとって現実味を帯びる「負のシナリオ」

2006年11月27日 21時17分35秒 | サッカー(その他)
 『消極策』であった、と
 イビチャ・オシムに解説されても仕方あるまい。
 しかし、それはガンバ大阪が勝利したことでの
 結果論であると捉えられなくもない。
 最悪の結果すら想定された試合展開で
 勝ち点を拾うというゲームプランは
 確実に遂行されたからである。
 
 尤も、
 昨日の東京のデキが「最高」に近いものであって
 浦和のデキが「最低」に近かったことは
 覆らない事実だ。
 イビチャ・オシムからの
 その内容を踏まえた上でのゲキであることも
 また紛れもない事実である。

 そして、
 得失点差の現実よりも
 それを覆すような奇なシナリオが
 浦和の心理面に対し、
 影響を与えそうことも
 また事実である。 

オシム監督 守りに入った浦和に苦言(スポーツニッポン) - goo ニュース

浦和。引き分けで良かった筈の誤算

2006年11月26日 23時02分18秒 | サッカー(その他)
 それにしても、
 勝負は最後までわからないものだ。
 浦和のエンゲルスコーチが、
 試合終了間際、再三、ガンバ大阪の窮地を
 ピッチ上で苦戦を展開する自チームに向かって
 伝えていた。
 悪いなりの試合結果で良いと-。
 遠く離れた、万博競技場で
 マグノアウベスの劇的弾が飛び出した
 数分前の出来事であった。

 浦和にとっては、
 「これ」で良かった筈の結果であった。
 試合序盤から、ルーズボールはことごとく
 東京に支配される。
 加えて、ポスト役のワシントンへの
 ボールの収まりが悪いことから
 周囲のサポートが遅れる悪循環を生む。
 決定的なチャンスが生まれにくい状況は、
 何か歯車が狂ったチーム状態からではない。
 東京の石川直宏と徳永悠平が攻める右サイド、
 浦和にとっては試合を支配する鍵となる
 左サイドにおける攻防で、
 三都主アレサンドロが守備に忙殺される光景こそが
 東京が練り上げた「狙った」試合展開であった。
 
 負けなかったこと-。

 これこそ、最終的に浦和が求めた結果であった。
 その先に見える「栄光」のために。
 だが、ガンバ大阪の劇的な踏ん張りで
 本当の結果は、次節の持ち越された。
 勝負の女神は、直接対決こそが
 雌雄を決する戦いに相応しい、と
 囁いているように。 


マグ汚名返上の3発…ガンバ粘って連覇へ希望つなぐ(読売新聞) - goo ニュース

FC東京・平山、赤髪でレッズ挑発も…倉又監督はあきれ顔(サンケイスポーツ) - goo ニュース

アジアCL発展を考える1

2006年11月24日 23時02分21秒 | サッカー(その他)
 欧州CLは、参加クラブにとって金の成る木、である。
 莫大な広告収入や放映権料。
 勝ち進むに従って、より多くの利益を生む配分金。
 もはや、欧州各国のリーグにとっては
 CL重要視度は決して見過ごすことができない
 大きな問題である。
 自国のリーグ制覇という権威を重視し、
 欧州列強との対戦を二の次に捉えてきた風潮も
 変わりつつあるようだ。
 クラブにとっても。そして、サポーターにとっても。

 ボスマン判決以降の
 欧州サッカーの夜明けはめざましい。
 このグローバル化へのフレームワークが
 全てアジアに適合するかというのは
 また別問題だろう。
 広大な面積と時差移動も伴う移動距離。
 文化や風土の違い。そして宗教面でも。
 クリアする問題は山積みである。
 だが、これが東アジアに限定されるのであれば。
 
 地域の強化面でこそ、
 活発な行動と評価されるだろう。
 しかし、コンテンツとしての魅力に対し、
 些か、アピール不足である点は否めない。
 政治的な摩擦を利用しても…

 何だか、きな臭いが
 案としては不適当とも言えなくはないだろう。 

俊輔歴史的FKは11億円ナリ(スポーツニッポン) - goo ニュース

アジア大会出場停止の可能性も 3連覇懸かるイラン(共同通信) - goo ニュース

メキシコの英雄への記憶として

2006年11月17日 23時18分56秒 | サッカー(その他)
 フィレンツェのドゥオモ前。
 昼間には数千人の観光客で埋め尽くされるこの場所。
 深夜3時-。
 痩せた中年の男が、不気味な表情で徘徊している。
 野良猫が、聞き取れないような
 か細い鳴き声をクーポラに向かって放つ。
 そして、陽気なメキシカーナ達は
 東洋から来た留学生に
 我が国、メキシコとの接点を懸命に探すのだ。
 
 ルチャ・リブレ-。
 どちらかといえば、スマートなイメージというより
 寧ろ、「泥臭さ」という言葉が適切な
 メキシカン・スタイルと呼ばれるボクサー。
 格闘技の種類があれこれ浮かんだ後、
 タコス、コロナ・ビールといった「パンチの効いた」食物を
 イメージするも、
 メキシカーナの心を捉えることが
 出来ていないようだ。

 痩せた中年が、
 閉鎖されたドゥオモ入口前の階段で躓く。
 前方宙返りにも似た格好で、
 大袈裟とも思える受け身を見せた。
 その時だった。
 
 いるではないか-。

 1986年-。
 メキシコワールドカップ。
 開催地となった母国を
 決勝トーナメントへ導くゴールを決めた英雄。
 ウーゴ・サンチェス。その男だ。
 FWとしての決定的な仕事もさることながら、
 ゴール後に行われる
 アクロバティックな儀式が印象に残っている。
 
 その歓喜のポーズを再び-。
 30代の東洋人が魅せる、
 イタリアでの前方宙返りは
 メキシカーナ達の心をガッチリと掴んだようだ。
 
 おお-。
 俺たちの英雄。
 ウーゴ・サンチェスよ!

サッカー=メキシコ代表、サンチェス氏が新監督に就任(ロイター) - goo ニュース

日本代表大熊コーチら3氏に続投要請(日刊スポーツ) - goo ニュース

千葉の二連覇を呼びこんだ「勝利のワケ」

2006年11月03日 23時01分11秒 | サッカー(その他)
 試合開始から、勝負の伏線は存在した。
 敵陣の浅い位置や深い位置で
 繰り返し放り込まれるクロスボール。
 ボディブローのように蓄積されたダメージは
 鹿島ディフェンス陣の疲弊を生み
 終盤の連続連続失点によって崩壊した。
 それ程、実直なまで続けられた
 千葉のサイド攻撃はダメージが強かったのだ。
 先制点の場面。
 効果的なサイドチェンジで、
 水野晃樹がフリーになったその時、
 一瞬ではあったが、鹿島ディフェンス陣に
 試合序盤から悩まされたクロスボール、という
 防御の意識が働いた。
 その僅かな「スキ」を見逃さず、
 ペナルティエリア右部から、直接ゴールを狙った
 タイミングも秀逸だろう。
 ただ、再三のピンチを切り抜けた鹿島にとって
 それまでの千葉の攻撃が「伏線」として
 脳裏に刻まれる程、
 効果的であったということは事実である。

 ここに、千葉の「ゲームプラン」の勝利であった
 本当の勝利のワケが
 存在するのかもしれない。 
 

異例の監督交代劇プラスに 方針継続し、連覇の千葉(共同通信) - goo ニュース

4年ぶりのタイトルを逃す 鹿島、復活の契機つかめず(共同通信) - goo ニュース

4・5枠維持を目標 W杯南ア大会(共同通信) - goo ニュース

トレセンがもたらす「当然の環境」

2006年10月31日 23時45分12秒 | サッカー(その他)
 環境が整備されたからといって、
 即、好結果に繋がるというような事はない。
 ただ、環境が揃わない場合には
 好結果を得る可能性が
 一般的には低くなることも事実である。
 堺市臨海部の広大な土地に予定される
 ナショナル・トレーニングセンター構想が
 現実味を帯びてきた。
 天然芝や人工芝。そして、フットサルコート。
 サッカータウンと呼ばれるために必要なハードが 
 一度に揃う可能性も見えてきた。
 
 そういえば、
 最近、草サッカーといわれるようなレヴェルでも
 芝生でプレーする機会が増えたことからだろうか。
 そこでプレーする喜びというような高揚感よりも
 寧ろ、プレーする人間に与えられるべき
 『当然の環境』といった風に考える者も
 増えているようである。
 偏に、Jリーグの理念から繋がる
 好環境がもたらす物に違いない。
 しかし、「良質な環境」は
 決して多いと言えないのが現状である。
 
 そんな諸問題を
 即座に解決できそうなこのトレセン構想。
 不安は「福島問題」ぐらいか。
 政治的な思惑だけは…。
 そう思わずにはいられない。  


国内最大規模、大阪・堺に「サッカー・トレセン」構想(読売新聞) - goo ニュース