みのもり雑記

旅行関連が多くなるかと思いますが、ふと書きたくなったことを気の向くままに、という感じで。

2022年佐賀旅行 - 3日目その3(さが水ものがたり館)

2023-02-05 17:32:17 | 2022年佐賀旅行
目次

2022年11月5日9:44
先ほどの肥前国庁跡から南下すること少々、「さが水ものがたり館」に到着しました。


道順で言えば佐賀駅から北に行って国庁跡に行きましたが、そこから少し南に戻りましたし、なんなら次の目的地はまたさらに北なので無駄に行って戻ったようなかたちなのですが、仕方ないのです。
ここは9時半開館、先ほどの肥前国庁跡資料館は9時開館なもので。。。

「さが水ものがたり館」は江戸時代の治水工事でわりと特徴的な構造物がある場所に建てられています。
なので、目の前には今も現役で使われているものがあります。




が、まずは中に入りましょうか。


はしご胴木
石垣が沈み込まないように、下に木を組んでおくのだそうです。


木で支えるというよりは、負荷分散って感じでしょうね。



この「さが水ものがたり館」で一番目を引くのは、なんと言ってもこのジオラマです。


……ここには入れないなぁ。
(図体もそうですが、腰が不安で)


入れれば、仏像や碑文が拝めるようです。



写真上側の建物が、ここです。
そして中央やや上、水路がすごい蛇行している場所がここでの最大の特徴です。


ここよりも少しだけ上流の話ですが、なるほど、石からの防御や砂が水路に溜まらないように工夫しているんですね。


あ、出鼻も同じ役割なんですね。


なるほど、石井樋は取水にリミッターをかけるためのものなんですね。



六角川って知ってるぞ。2022年の豪雨で氾濫したところだ!
……高低差が全然無い。蛇行しまくっている。なるほどあふれやすそう。


ここ嘉瀬川流域も、佐賀平野での条件は一緒だと思うんですが、治水の効果なのかこっちは蛇行していないですね。


奥には資料コーナーと、あと水槽がありました。
お勉強用って感じですね。


そして施設のテーマ的に関係は無いはずですが、バルーン!



さてメインの治水ネタに戻ります。
さきほどのジオラマでも触れた、最大の特徴がこの蛇行です。ここでも砂対策がポイントのようですね。




25万人達成!
……この施設はいつ出来たんだろ?


成富茂安さんの生涯
「信長の野望」で龍造寺プレーするときは、政治能力の高いこの人が非常に助かります。




後半生は完全に土木系ですね。


蛤水道、よく福岡側と血を見ずに済みましたね?


三千石堰、ここ石井樋とかなり似た構造ですね。
もちろん取水部分は石井樋の方が複雑ですが。


「降れば大水、照れば干ばつ」って……地獄だ。。。


クリーク、比重を利用して海水を除外して淡水を引き込む狙いがあったとは。
(干満差が最大6mでは海水が混じるのも無理は無い)




さて、では外を見て回りましょう。
予定では10:15出発なので、まだ20分は余裕があります。

おや、何かお堂があります。


何の説明もない。。。


石井樋(立ち入り禁止の看板がある辺りの真下)


反対側(上流側)。すごい穏やかな流れですね。


成富茂安の功績をたたえる石碑


おや何か建物が……と思ったらトイレでした。


大井手堰
今見えているものは2005年のものなんですね。


象の鼻
手前に木があってつながっているように見えますが、手前と写真中央とは水路で隔てられています。


天狗の鼻
左手は象の鼻です。ちなみに分かりにくいですが、象の鼻の付け根は一段低くなっていて、あえて増水時にはここから水が入れるようにしています。
このS字クランクを使って水の勢いを殺して砂を沈殿させて、このあとの石井樋そしてその先の水路への砂の流入量を減らしています。


下に降りられたので、象の鼻の正面へ。
ちなみにほんとは石垣ですが、まあそう頻繁に除草もしていられないでしょうね。


なお撮影位置である大井手堰の手前は、キャンプ場になってます。


そして大井手堰
ちょうど中央やや左あたりに少し顔を覗かせている石の列があると思います。これが当時の大井手堰です。


さらに川に寄ってみました。
象の鼻


大井手堰



さて、戻りまして、今度は石井樋の方です。

石井樋手前の出鼻
とことん砂を排除しますね。


そして石井樋
この向こう、右手に堰があるんですけどね、まあ仕方ない。


ぶっちゃけここからも、堰があることは分かりますし(奥の、急に波が立っている場所)


ちょうどこの真下が石井樋です。
奥の建物は取水口です。



戻ってきました。10分強で見終わってしまいましたね。


最後にトイレを済ませておきましょうか。


ということで滞在時間25分ほどでしょうか。ちょっと急ぎ足で見てしまいました。
余談ですが、国庁跡は他に誰もいませんでしたが、ここは数人いました。


続きます。
※下図、途中の移動経路は適当です


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