みのもり雑記

旅行関連が多くなるかと思いますが、ふと書きたくなったことを気の向くままに、という感じで。

2022年佐賀旅行 - 3日目その5(東名縄文館)

2023-02-14 18:24:40 | 2022年佐賀旅行
目次

2022年11月5日11時頃
徐福長寿館を後にして、次の目的地「東名縄文館」に向かいます。
正直ここ、全然情報が無くて、どのぐらい時間を割くべきかまったく察しが付かなかったんですよね。
(SAGA MADOさんにプランニングしてもらったところでは「滞在時間20分」でしたが)

少し混んでいる道路を進みまして(貯金が切り崩されていく……!)
ついに見えてきました!
※やや左寄りの、丸っぽい建物の辺りです


11:09
到着!


土足厳禁!?
珍しいですね。





ところでこの「東名」とはどう読むのか。
「とうみょう」なのか「ひがしな」なのか「とうめい」なのか。

答えは……まさかの「ひがしみょう」!
湯桶読みだとは思いませんでした。。。



中に入ると、いきなり無造作に剥ぎ取り地層断面が置いてあります。


建物全体のうち、1階の大きな一室が展示となっています。
ちょっとテンション上がる入り口です。


縄文海進
関東平野だとめちゃくちゃインパクトありますが、佐賀平野は一昔前までそもそも低湿地帯だったのでむしろ「あ、そんなに陸地があったんですね」という印象。



さて、ここから展示をいくつか紹介していきますが、
先にこの場所の立地を見ておいた方がイメージ着きやすいでしょうから、Google MAPをペタッと貼ります。


中央のエリア、左下にある建物が今いる場所です。
エリア中央は調整池でして、そこで縄文時代の遺跡が見つかった次第です。


ジオラマもあるよ!








貝塚、ここまで貝づくしなのもすごい。


牡蠣でっかいな!?



さて、中には1名係の人がいらっしゃいました。
ちょうど先客1名に展示の説明をしていたので近寄って便乗していたところ、混ぜていただけました。

編みかご
(右端に写り込んでいる手足が係の人)


実に730点もの編みかごが出土したそうで、しかもそのうち8割が大型のものだそうです。
それらは貯蔵穴に入れていたものだそうで、中にはドングリなどの木の実を入れておき、穴の中で水に浸しておくことで
虫除けとアク抜きを行えるという優れもの。

模様が編み込まれていて、当時そうしたデザイン面に意識を向けるだけの文化的醸成がされていたことが分かります。



同じ場所で屈葬されていた3人


ちなみにこの遺跡、明確な住居跡は見つかっていません。
なぜなら、調整池を作るためゴリゴリ削っていくうちに、貝塚まできてようやく工事がストップになったからです。
微高地にあったはずの竪穴式住居跡なんて、とっくに削られてますよ。。。

出土した板
おそらく現在で言うガタスキーのように、干潟を進むためのビート板的な使い方をしたのだろうと推測されています。


まさかの「触ってOK」


紹介を割愛してしまいましたが、肥前国庁跡でも触ってOKな土器があったんですよね。
こうも触れるのは、比較的珍しい印象です。

佐賀導水路
湿地帯は、治水が大変ですね。。。


平成20年6月水害
2008年に佐賀中心部でこんな水浸しな出来事があったとは。。。
バルーンミュージアムのあたりで海抜3mしかありませんから、水があふれたら流れる先が無いんでしょうね。。。


ということでこの調整池を含む導水路が大事なわけです。
右下「調整池の広さは、55haもあり、ヤフードームの約8個分の大きさと同じくらいです。」とあります。
さすがに「東京ドーム何個分」というのは、いくらなんでも国内で普遍的な表現ではないんですね。
※そもそも野球場を単位にしないでほしい





早川和子原画展


ここのパンフレットでもイラストが使われていました。
写真右下の経歴を読んで驚きましたが、手がけている作品がすごい。

東名遺跡に関するパンフレットが何種類もあったので、ありがたくいただきました。



さて、解説ご一行はいつの間にか私を含めて7名くらいにまで膨らみました。
質問が切れず、さりとて「では私はこれで」と立ち去るのもなぁ、ということで撤収のタイミングをちょっと逃してしまいました。

「ダムカード配布」とあるのでせっかくだからもらおうかと思いましたが、唯一の係員さんが質問対応中ですので、さすがに申し訳ないというか。
※1名、ダムカード目当てっぽい人がいて、その人は速攻で受け取って去って行きましたが。

ご一行のなかには白人女性もいて「すごいな佐賀」と思いましたが、
観光客ではなく佐賀市にお勤めの方でした。

……と油断していたら、来訪者の記帳ノートに「南アフリカ」と書かれているのを発見して度肝を抜かれました。
な、なんでわざわざ南アから佐賀の、しかも縄文館に!?


ちなみにここ、国土交通省所管の建物だそうでして、縄文館はあくまでもそれを間借りしているという立ち位置だそうです。
むー、平時がどうなのか分かりませんが、こんなに満足感のある施設なのにもったいない
※何せバスが通っていません。


さて、立ち去るタイミングを逸したこともあり、予定出発時間ギリギリになってしまいました。(ちょっと過ぎたか?)
あとは佐賀駅に帰るだけとはいえ、やっぱり時間が足りなくなってしまいましたね。巻きで到着できていたのがせめてもの救いです。
……肝心の調整池をこの目で拝めなかったのは非常に心残りですが。
※最終的に、滞在時間はだいたい30分程度でした。あと15分あれば……!

続きます。


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