高木ますおブログ

日々の出来事や感じたことなどを綴っています

ニワトリがパニックで大量死。猪、ニワトリ小屋で大暴れ。農山村に人間も住まわせて下さい。

2010-11-30 23:23:50 | Weblog
 先日の「1日市長室IN北川」で、北川町下塚のシキミ畑やギンナンの木々の現状を見に行きました。片岡文夫さんが中心となって、北川の山里に作り上げた「シキミ」産業、今日、この地区に人住み、村あるは、シキミ・片岡さんのお陰なのです。しかし、残念ながら片岡さんは数年前に亡くなりました。

 そういうわけで、北川町下塚はシキミ栽培で全国的に有名でしたが、「これから過疎と高齢化の進む山村は、シキミと違う、労働力と栽培技術に負担をかけない作物も必要である」との片岡さんの呼びかけで、平成3年にギンナン栽培を始め、地域一丸となって新しい村造りに挑戦してきました。

 片岡さんはまた、ギンナンにかける「地域の明るい未来」を「ギンナン小唄」「ギンナン音頭」として発表し、生産者を励まして来ました。平成16年にその努力が実り、「あっぱれ銀太郎」というネーミングで本格的な出荷が始まりました。

 あれから7年、今日、ギンナン山は見る影がありません。先日、市長も一緒に、鹿による樹皮のはぎ取り被害のすさまじさを目の当たりにしました。8割から9割が枯れてしまっています。生産者は「ギンナンはやめた」とあきらめ顔でした。

 この状態をみて、12月議会でまたまた「有害鳥獣被害」について、「このまんまじゃ農山村は全滅。どうかならんじゃろうか」と市長への質問を準備する最中、今日夕方、ニワトリが数百羽死んだという情報が飛び込んできた。「すわっ、鳥インフルエンザ」と心臓が飛び出そうになった。

 ニワトリ小屋に猪が入り込み大暴れして、パニックになったとのことです。明日、確認に行ってみますが、家の前のニワトリ小屋。被害もここまで来たかと改めて思い知らされる出来事です。


 インターネットで検索してみてください。日本中、鹿や猪の被害で第1次産業が壊滅的打撃を受けているのが分かります。
 今、北川で走っているダンプの95%は高速関連です。平成24年度には東九州道がほぼ完成します。高速開通で明るい未来が開けるでしょうか。農業・林業は有害獣でお話にならない。工事もほぼ終わる。この地域の「人間」は25年度から何して暮らせばいいのでしょうか。

 ギンナン小唄の一節に「豊かな暮らしに心も晴れて、交わす笑顔に福が来る。ギンナン植えて村造り」とあります。「夢を再び」を心に秘めて、

 安全を確保して、夜間、駆除したら、撃ったらいけないですか。安全を確保して、家の近くで撃ったらいけないですか。 

 農山村を守る「狩猟特区」の考え方は乱暴ですか。飛躍しすぎの考えですか。「農山村に人間も住まわせて下さい」がぜいたくな要求ですか。

 片岡文夫さん作詞作曲の「ギンナン音頭」「ギンナン小唄」は高木ますおHPからダウンロード出来ます。