突破力~完全復活までの記録~

この局面をどう乗り切るか
さあ、復活はすでに始まっている

◆8月26日(月)病院での最後のリハビリとなった。「もう、ここへ戻ってこないで下さい」

2013-08-28 23:23:05 | 復活への階段

2012年3月18日午後、高校とのトレーニングマッチで右膝を痛めた。
結局『右膝前十字靱帯断裂および半月板損傷』思いもかけない重症だった。

約1ヶ月後、4月23日半月板縫合手術。絶望の切れ端が残った。
思えばリハビリはこの後から始まった。
サッカーに造詣の深いリハビリ療法士の先生との出会い。
コウスケは地道なリハビリを病院や自宅でせっせと行った。トレセンを目指して始動した直後、再び半月板を負傷。

8月1日二度目の手術。
地道はリハビリは続いた。保存療法で戦列に復帰していたが、膝崩れを起こし、再びリタイヤ。
主治医の先生と話し合った結果、靱帯再建手術に踏み切った。

11月16日靱帯再建手術。
また、リハビリが再開された。
母親はピッチで躍動することを願う息子のために、片道30分ほどかかる病院へリハビリへ通い続けた。

3回目の手術以降は更にリハビリの重要性が増し、そしてアスリートとしてのトレーニングが加わった。
病院のリハビリセンターでのトレーニングは、通常の患者さんの不思議なものを見るような視線を浴びながら激しさを増していった。
直近の2ヶ月は屋外でのリハビリが加わり、まさにコーチと選手のマン・ツー・マンの実践トレーニングだった。

思えば、リハビリは、都合16ヶ月に亘った。
リハビリ療法士の先生は、16ヶ月の間、コウスケをずっと診て下さった。

8月26日(月)病院のリハビリセンターでのリハビリトレーニングの最後の日となった。
長かったような、あっという間のような複雑な心境だった。リハビリの先生はコウスケを、患者ではなくアスリートとして送り出してくださった。
そして、ある言葉をかけて下さった。

    「もう、ここへ戻ってこないで下さい。」


ケガをしたかからこそ得た縁もある。
コウスケはチームメートの誰よりも多くのトレーニング方法を習得した。
これから先、コウスケがサッカーに携わっていく限り絶対に無駄にならない時間をいただいた。
そう考えると、このリハビリトレーニングが終わるのが、少しばかり淋しい気持ちになる。

コウスケ、そして母、よく頑張ったね。




再度、リハビリの先生の言葉を噛みしめよう。

     「もう、ここへ戻ってこないで下さい。」


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