直虎「かようなことが、ずっと繰り返されるのでしょうかね、武家の世は。理不尽に命を差し出せと言われ、差し出すほうは本懐などと笑い… いっそ、大名が一堂に会し、いやーっと盟約を結んでしまえばよいのです。さすれば、戦もやりにくうなりましょうし、戦がなくなれば、かような愚かしい命のやり取りもなくなりましょう」
南渓「ならば、やってみてはどうじゃ?」
直虎「できるわけがございませんでしょう。左様な夢のような」
南渓「できることしかやらんのか。どうもしみったれた女子じゃのう、と、頭がおったらやられておるところじゃのう」
南渓「瀬名は、母として、妻としてその命を使い切った。では、そなたは何のためにその命を使うのじゃ? 母でも、妻でもないそなたは、何にその命をかけるのじゃ?」
直虎「虎松、虎松を使い、徳川に、左様な世を目指していただくよう、持っていく」
南渓「どうじゃ?」
直虎「何一つ使いどころのない命、ならば、途方もない夢にかけてみたとて、誰も何も言いますまい」
南渓「ならば、やってみてはどうじゃ?」
直虎「できるわけがございませんでしょう。左様な夢のような」
南渓「できることしかやらんのか。どうもしみったれた女子じゃのう、と、頭がおったらやられておるところじゃのう」
南渓「瀬名は、母として、妻としてその命を使い切った。では、そなたは何のためにその命を使うのじゃ? 母でも、妻でもないそなたは、何にその命をかけるのじゃ?」
直虎「虎松、虎松を使い、徳川に、左様な世を目指していただくよう、持っていく」
南渓「どうじゃ?」
直虎「何一つ使いどころのない命、ならば、途方もない夢にかけてみたとて、誰も何も言いますまい」
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