日田市議会議員 いかわたいき(居川太城)のブログ。

議員活動やプライベートも含めて感じた事、思った事を等身大に記載して参ります。

障がい福祉施設えくぼ そして「働く」って??

2012年04月12日 18時52分21秒 | 日記
スマホの電池無くなるのって凄く早くないですか?いかわたいきです。

4月11日に障害者就労継続支援A型「えくぼ」を訪問させて頂きました。

就労継続支援にはA型とB型があり、B型はざっくりいうとバイトみたいなもので最低賃金とかもなく収入も余り見込めないし、保険等もないですが、A型は雇用契約に基づき​最低賃金確保と雇用保険等の福利厚生も含まれます。日田・玖珠圏内では初めて設立され注目を浴びていました。

就労継続支援A・B型事業所に詳しく載っています。


さて、主に利用者が行う作業としてこういった金属の型作成や製造、検査等です、写真は作業風景。














この日の人数は利用者10名+職員4名でした。利用者の勤務時間ですが、利用者毎に様々ですが、4~8時間と僕達と変わらずフルで働く方もいらっしゃいます。

そして、一番力を入れているのが「検査」です。大手からの注文が入るも企業からは(腹立たしいですが…)「障がい者が作ってまともなモノが作れるの?」との懸念があったため、施設長は「障がい者でもこれだけの商品が作れるんだ!」との想いで不良品を出さない事はもとより検査に特に力を入れています。
(実際どんな事をやっているかは見せて貰ったのですが、企業秘密なため公表できず申し訳ございません。でも僕から見てもこの検査ならハッキリ言って不良品は出ないと断言できます。)


それから施設長とは色々な意見交換をさせて頂きました。

施設長が仰ってた言葉に
● 環境があれば(誰でも)働ける
● 仕事は作るもの
という言葉が響きました。右半身がダメでも左半身をうまく使える環境に、体が動かなくても頭がクリアならを使う環境に…。何故ならよく耳にする「障がい者に○○の提供」はありますが、「作る」というキーワードは余り見かけません。その言葉通り、施設長は利用者(障がい者)に合わせて機械の設定や仕組み、設計まで1つずつ変更して「○○(利用者)さんのために仕事を作った」からです。人が機械に合わすのではなく、機械を人に合わせたのです。

普通に話していましたが、これは仕事をする・働ける場所がある以上に凄い事だと言えます。

僕は全ての障がい者は少なからず孤独感を抱えていると考えます。それは何故かというと社会参加をする機会が少ない、他人から必要とされる機会が少ない、理解されづらい、友情を感じない、(他人からの)愛情を感じない等…。

一生懸命生きているのに生きている意味を見つけられない…。


施設長が仰っていた「仕事を作る」とは利用者が仕事を与えられる事により1つのモノを皆で作る事によって、社会参加が出来、他人に認めて貰え、必要とされる事を実感できるのだと僕は言えます。
僕は色々な所で彼等(障がい者)を見てきましたが本当に真面目に働くんですよ、それは上記の事を頭ではなく、心で分かっているからだと今日、学びました。
働く場所は利用者にとってコミュニティ形成にも役立っていると言えますしね。

それに、ここのある利用者は「生まれて初めて」友達(同じ場所で働く利用者)と外食をしたと話していました、これだけでも働く以上に素晴らしい事だと僕は思えます。


就労支援とかではなく、障がい者にとって「働く」という事は僕達が思っている以上に欲しており、素晴らしく、そして生きがいだと彼等は感じていると言えます。






今日は彼等を見つつ、施設長と意見交換をしながら教えられました。平川さん、そして利用者の皆様、本当にありがとうございます。


では、また。
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