村野工業 神澤組三年生
野球の神様は、高校野球をやり遂げた選手たちには
夏の終わりに必ず平等に笑顔を贈ってくれる。
雨の印象深い夏ですが、気が付けば蝉の声にやっぱり夏だったなと感じ、
いつの間にか青々と育った稲穂が、村野工業の夏の終わりを日々遠く感じさせます。
今夏で村野工業の夏を近くで見届けること5年目。
神澤組三年生の夏を4回戦で見届けることとなりました。
毎年、毎年この時は、想い入れがある分
夏の終わりはやはり寂しくて...
どこまでも気持ちが癒えることはありません。
私は選手たちの親ではないけれど、私にもそれを受け止めるには時間が必要です。
一昨日、市川戦を録画でもう一度観戦しました。
三年生一人ひとりの頑張りを、ひとつづつ静かに見届けながら...。
三年生が不安の中に置かれた夏直前
この選手たちを全力で応援しよう!とスタートした三木東との1回戦
神戸高専との大接戦を勝ち切った延長となった2回戦
大雨に見舞われ7回途中でノーゲームとなった幻の3回戦
仕切り直しの須磨学園との3回戦
そして、序盤の相手大量得点にも、村工球児らしく追い上げを魅せてくれたこの対戦。
一戦一戦 色々な場面を思い出し、神澤組の夏の終わりを少しだけ受け止め、
書くことで向き合い、自分自身も気持ちを前へ向けようという気持ちになりました。
神澤組は、春秋と思う結果が得られず、夏までがとても長く努力が必要であったチームだと思います。
しかし、その長い時間を与えてもらったからこそ、この夏は迷い無く挑めたのだとも思います。
市川戦での前半の追い上げは、今後の人生の糧にして欲しい。
後半戦での悔しさは、今後の人生で挽回すればきっと勝てる選手たちばかりだと思っています。
神澤組のみんなとは、あまりコミュニケーションが取れなかったチームだと思います。
しかし、1年生から知るみんなはやはり可愛いし想い入れもあります。
今夏は特に監督さんが不在の中の夏で、選手も親御さん方も不安も持ったスタートの夏だったと思います。
そんな三年生や親御さん方の最後の夏に、自分は何か力になれることができるか...
たくさん考えて、答えはひとつ。
今までと同じように、自分ができる...自分にしかできない全力応援を。
今、終わってみれば、それができたかなぁ...と、想い返すばかりです。
コミュニケーションが取れていない選手や親御さん方にとって、自分の応援は一方的であったと思います。
空回りしていたかもしれないけれど、自信を持って全力であったことは間違いないので
選手たちと同じように、次へ向かうため胸張って前へ進もうと、今ここが私の一歩なので
少しお時間をいただき気持ちを綴りたいと思います。
神澤組の夏に関して、私が目標とするひとつのところがありました。
神澤組の夏を絶対に見てもらう!という目標。
そこはもちろん私の中でもひとつの通過点。
選手たちの頑張りの一つひとつがその通過点へ辿り着く夢を叶えてくれました。
そのひとつの目標を達成すると、勝って全力校歌を歌う姿を見せたい!
次の目標が芽生え、想い言葉に掛けました。
そこまでの目標、そこからの目標が選手や親御さん方の力となったかは分かりません。
そうであったならいいなと思います。
しかし私にとっては、神澤組の夏を乗り切るのには、この自分の想いはかなりの勇気になりました。
また、その私の想いを共有して応援してくれた中根組のみんなは何より心強くて、
さすが私が全力で応援した選手たち、男前な男になったなぁ~と喜ばしかったです。
田口ご父兄組のみなさんには心から感謝するとともに、
毎試合お会いできることが幸せで、一緒に応援することが楽しくて仕方がない時間でしたし、
中根組のみんなや田口ご父兄組のみなさんと私との思い出も増えた分、
勝手に思うのですが、『信頼』をより生むことができた夏でした。
ご縁を深める貴重な経験ができたのも、神澤組のみんなが頑張ったからこそだと思っています。
みんな みんな ありがとう。
田口ご父兄のみなさま
私の癒やし お父さん方ともお会いできて嬉しかったです。
私の勝手な目標であった中継のあった市川戦は、
全力校歌を見てもらうという目標を達成することはできませんでした。
しかし、三年生の夏を必ず見てもらう!という目標が達成できたことは、自己満足ですが100点です。
ただ、ひとつ...
今も心に重くあることは、この対戦が彼らの夏を見てもらう1番早い対戦だと思い、
私の想いも通過点とは言え、ここに集中していました。
でも、それまでの対戦全ては見ていただいていたと後に知り、
そうだったんだ、良かったと思うと同時に、自分だけの想い...
私のコミュニケーションを図る能力の無さに情けない気持ちも正直沸きました。
でも、私が神澤組の夏へのひとつの区切りをつけるためにも、
みんなの頑張りがそれを実現してくれたので、試合の結果や、その想いへの結果ではなく、
みんなの頑張りを、自分の中の約束を果たし届けることで自分への情けない気持ちに区切りを付けます。
神澤組の夏も、彼らが目指す場所での着地ではありませんでしたが、
乗り越えるものを乗り越え自分たちの野球を精一杯魅せることができたことは、
結果に後ろを向くことはなく、胸を張り誇れる夏だったのではないかと思います。
選手たちには悔いというものが残ったかもしれないけれど、よく頑張ったと拍手を贈りたい。
神澤組のみんな お疲れさまでした。
三年生の親御さん方も、心ひとつに子供たちと戦いを同じにし、
たくさんの笑顔を魅せて下さったことに嬉しさしかありません。
親御さん方も本当にお疲れさまでした。
そして、毎試合みなさんとの思い出も増やすことができ、とても楽しい時間をいただきました。
また、私にお気遣いもたくさんいただき本当にありがとうございました。
あったかい想いを握ったおにぎり...心に沁みました。
永久保存の記念クッキー...いつかはカビが生えるかな~笑
願い鶴と選手たちの手作りうちわ...裏には私の名前が恥ずかしくキラリ☆彡
真っ赤な波とスタンドに揺れました。
村工Vうちわとともに思い出宝物箱へ。
中根組 藤原くんが働いたお金で贈ってくれた嬉しい心あったかラスク...ありがとう。
使ってしまったから写真はないけれど、クールになれるウエットティッシュ...
あれ最高~に涼しくなりました♪
ドシャ降りに見舞われた幻の3回戦では、自分もビチャビチャなのに
私にタオルや傘にお気遣いいただきありがとうございました。
そして、トップに飾った三年生の笑顔は、何より私の心を夏の終わりから癒してくれました。
たくさん贈っていただいた笑顔の中からこの一枚を選びました。
笑顔で終わる高校野球 そうでなくてはいけません。
一所懸命頑張った球児たちには、最高の笑顔という勝利の贈り物が届くのです。
いつも夏の終わりには、ひよどりへ上がられる姿を遠くから見守ることにしていますが、
なぜだろう...
神澤組のみなさんを、自分もちゃんと会ってひよどりへ送り出してあげたいという気持ちになりました。
さすがに神澤主将の親御さん方への挨拶は、またノーゲームの時のように
目の前もビショ濡れになってしまうので遠くから見守りましたが、
全員ではないですが三年生の親御さん方と、田口ご父兄組のみなさんとの
笑顔を記憶させていただけたことは、私にとって大きな夏の素敵な思い出になりました。
みなさん ありがとうごさいます。
こうして先輩ご父兄と最後の夏を終えたご父兄が、
ご一緒に思い出一枚の中に笑顔で集まれることは本当に素晴らしいことですね。
そして、金村父は笑顔が最高に似合う~笑
かおりさ~ん 思い出一枚撮影集合時間は守って下さいね~笑
まずは選手も親御さん方も、自分たちの夏の終わりを静かに心整えることだけを考えて
今を過ごしていただきたいですし、神澤組、阪本ご父兄組の夏がある意味特別すぎた夏だということを察し、
この夏を普通に輝く記憶とするためにも、周りの人は考えそっとしてあげなくてはいけません。
神澤組三年生の夏、 親御さん方の夏、
そして、今夏も私に力と勇気と笑顔を下さった田口ご父兄組のみなさんとの夏、
そして、そして...
私の誇れる野球の息子たち 道才組 中根組のみんなとの夏も
蝉の声が静まり、稲穂が黄金に輝く頃
みなさんが同じ夢の中、かけがえのない思い出を築かれた夏をもう一度輝かせるため、
より良い思い出、記憶となるように、私もその時を見極め、またこの時に戻ってきたいと思っています。
また甲子園きっぷでお会いしましょう。
では、その時まで...。