goo blog サービス終了のお知らせ 

甲子園きっぷ  yama’s stadium☆彡

~球児たちの あしあと~

沖縄力 ~うちなーぢから~ 沖縄球児と監督の21の力

2010-02-17 | 読書

         
を読む時間がくるのが楽しみな毎日。
今回は何を読もうか・・・

今春、センバツ甲子園には史上初、沖縄県から2校選出され、2年連続出場の興南と、もう1校、悲願の初出場の嘉手納が出場します。
もうすぐ春・・・ですが寒い冬の間、雪に阻まれ思うように練習もままならない地域の選手たちが居れば、
沖縄のように雪に悩まされることなく、年中野球ができる環境の選手も居る。
オフもなく、県内に硬式グラウンドがない市町村がないというくらい『野球ができる環境』がととのっている沖縄県。

前書の『公立魂』の著者 田尻 賢誉氏は、地元神戸生まれ
ふと、目に止まったのが、そんな理由から今回読んだ本も田尻氏 著書の『沖縄力』

笑いの面白さではなく、とにかくおもしろい本でした。
21からなる””と題した目次・・・
沖縄時間と呼ばれる、のんびりというより『ゆったり』というか・・・
沖縄の、ゆったりした時間が流れる郷土柄が育てた野球人の野球人生。
のらりくらりではなく、考える・行動する・夢を実現に変えた””のある選手たちの話しでした。

08
年センバツ優勝校 沖縄尚学
あと1歩で何度も甲子園を逃した浦添商
尚学を制さないと甲子園の道はないと『打倒!尚学! 打倒!東浜!(現、亜細亜大学)』を掲げ
甲子園きっぷを掴むため、徹底した尚学対策。
浦添商の選手と監督が歩んできた道・・・

壮絶というより、両校の監督さんが一番大事にされていることを、選手が次第に気づき実行できるようになったやり取りがとてもおもしろかった。
そんな選手たちが甲子園に辿り着いた理由が分かるような気がした。

尚学 比嘉監督は、自身もエースとして99年に甲子園のマウンドに立ち優勝を経験している。
その『優勝』からの重圧、掴みどころのなかった大学野球時代、地元沖縄で尚学の監督に就任するまでの経緯や、
若くして監督に就任されてから甲子園の地を監督として踏むまで道、甲子園で優勝したときの笑顔のなかった理由など
選手との関わりに胸が熱くなる内容でした。

そして、比嘉監督は、私の好きな現、長崎日大 あの金城農園の金城監督の教え子。
比嘉監督が現役時代、甲子園出場時の監督であり、金城監督の教えが比嘉監督に受け継がれ現在の尚学ナインに繋がっている。
それだけで、読む価値のある本でした。

また、浦添商の神谷監督。
浦添商の監督に就任するまでの『公立』という環境での苦悩、監督として30年、甲子園を追い続けてやっと手にした選手との夢舞台。

両校の、甲子園での優勝・4強の内容だけではなく、導かれた2人の監督さんの道。
一見、甲子園優勝投手となると華やかに見えるが、ゆえに苦しむこともある・・・
でも、そこが沖縄力
ゆったりした郷土柄がマイナスをプラスに変える力・・・心打つものがありました。

尚学がセンバツ甲子園に出場中、東浜投手が突然痙攣し病院に運ばれるシーンが書かれていましたが、その対戦シーンの動画があったのでUPします。
本を読んでから、この動画を見るとリアルで現実の話しの本のが、ドラマの様で不思議な感覚でした。

そして、浦添商の神谷監督が最も徹底して大事にしている凡事徹底
当たり前のことを、当たり前にする・・・
当たり前のことが出来ない選手には、主力選手であろうが容赦しない徹底ぶりが気持ち良いというか・・・
そこまでできる神谷監督の人間性が好きになりました。
そんな監督さんの強固な態度に、沖縄の子らしい?ゆったりした考えが、これは本当にヤバイ・・・と思い直すまでの選手の心と行動の行方がおもしろかったです。

洗礼を受けた、浦添商 島根博士選手とのやり取りには、読み出してすぐこちらも泣きそうになったくらい

浦添商野球部マネージャーさんが開いている野球日記がある。
そこにも『凡事徹底』の文字が。
夏甲子園4強入りを果たした浦添商の様子や、選手の手記なども記載されていて
尚学の動画と同じく、リアルな感じを受けました。

もし、この本を読まれる方がいらっしゃれば、ぜひ一緒にご覧戴ければ、更にこの本が生きると思います

        ~08’センバツ甲子園 沖縄尚学~


       
 東浜投手は運命のライバル~浦添商 伊波翔悟投手 マネージャー日記より~
    http://blog.goyah.net/urasho/121682-msg.html 

次に読む本は・・・  『負けに不思議の負けなし』上・下巻
題名を見て瞬間読みたいと思った本です。
また読み終えるまでの数日が楽しい時間になりそうです