本日は“交響曲の父”ハイドンの交響曲2曲を取り上げます。生涯に104曲もの交響曲を書き残したハイドンですが、今でも主に聴かれるのはロンドン滞在中に書いた93番以降のいわゆる“ロンドン交響曲”、特に当ブログでも紹介した「驚愕」「軍隊」「時計」あたりがメジャーです。今日ご紹介する第88番「V字」と第92番「オックスフォード」はどちらもそれ以前に書かれた作品で、前述の3曲に比べれば地味ですが通の間では根強い人気があるそうです。「V字」「オックスフォード」という愛称は例のごとく適当につけられたもので、前者は出版社が付けた整理番号、後者はちょうど作曲の頃にハイドンがオックスフォード大学の名誉博士号をもらったから、というもので曲の内容との関連性は一切ありません。

「V字」「オックスフォード」ともに曲の構成はほぼ一緒で、第1楽章は優美なアダージョから始まり、続いていかにもハイドンらしい華麗な旋律が次々と現れます。第2楽章は穏やかで夢見るような美しい旋律ですが、「V字」の方は途中で何度か短調のドラマチックな変奏が挟まれるのが印象的。第3楽章はどちらも箸休め的なメヌエット。第4楽章はエネルギッシュなフィナーレで、こちらは「オックスフォード」の方がより急速調で旋律も魅力的です。CDはレナード・バーンスタイン指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のものを買いました。もちろん古楽器ではなく現代楽器による演奏です。2曲とも25分前後の小品で、一聴した限りでは軽い印象を受けますが、聴き込むと意外と味わい深い作品です。

「V字」「オックスフォード」ともに曲の構成はほぼ一緒で、第1楽章は優美なアダージョから始まり、続いていかにもハイドンらしい華麗な旋律が次々と現れます。第2楽章は穏やかで夢見るような美しい旋律ですが、「V字」の方は途中で何度か短調のドラマチックな変奏が挟まれるのが印象的。第3楽章はどちらも箸休め的なメヌエット。第4楽章はエネルギッシュなフィナーレで、こちらは「オックスフォード」の方がより急速調で旋律も魅力的です。CDはレナード・バーンスタイン指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のものを買いました。もちろん古楽器ではなく現代楽器による演奏です。2曲とも25分前後の小品で、一聴した限りでは軽い印象を受けますが、聴き込むと意外と味わい深い作品です。