オペラと言えば何と言ってもイタリア。中でも代表的な作曲家と言えばヴェルディとプッチーニですよね。前者は「椿姫」「アイーダ」「リゴレット」、後者は「ラ・ボエーム」「蝶々夫人」「トゥーランドット」と数々の名作を残しています。今日ご紹介するのは前者のヴェルディですが、オペラそのものではなくその序曲や前奏曲にスポットライトを当てたいと思います。同じオペラの大家でもプッチーニが管弦楽パートを重視せず、ひたすらアリアの美しさを追い求めたのに対し、ヴェルディは序曲や前奏曲にもかなり力を注いでおり、実に魅力的な作品が多いのが特徴です。

ヴェルディの序曲・前奏曲集はいくつかCDが出ていますが、私が買ったのはリッカルド・ムーティ指揮スカラ座管弦楽団のものです。うちヴェルディの代表作である有名オペラから「椿姫」の2つの前奏曲、「アイーダ」前奏曲、「仮面舞踏会」前奏曲などが選ばれていますが、「ジャンヌダルク」「レニャーノの戦い」「群盗」「ルイザ・ミラー」などオペラ自体は滅多に目にする機会がない作品からの選曲も多いです。ただ、中でもクオリティが高いのはヴェルディ自身が“シンフォニア”と呼んでいる「運命の力」序曲と「シチリア島の夕べの祈り」序曲、そして「ナブッコ」序曲の計3曲ですね。悲劇調の中にも力強さを感じさせる「運命の力」、カンツォーネ風の中間部と後半の勇ましいマーチが対照的な「ナブッコ」、緩急が目まぐるしく変化する中でも魅力的なメロディが次々と現れる「シチリア島の夕べの祈り」。どれも単なるオペラの前フリにとどまらず、短いながらも充実した管弦楽作品です。

ヴェルディの序曲・前奏曲集はいくつかCDが出ていますが、私が買ったのはリッカルド・ムーティ指揮スカラ座管弦楽団のものです。うちヴェルディの代表作である有名オペラから「椿姫」の2つの前奏曲、「アイーダ」前奏曲、「仮面舞踏会」前奏曲などが選ばれていますが、「ジャンヌダルク」「レニャーノの戦い」「群盗」「ルイザ・ミラー」などオペラ自体は滅多に目にする機会がない作品からの選曲も多いです。ただ、中でもクオリティが高いのはヴェルディ自身が“シンフォニア”と呼んでいる「運命の力」序曲と「シチリア島の夕べの祈り」序曲、そして「ナブッコ」序曲の計3曲ですね。悲劇調の中にも力強さを感じさせる「運命の力」、カンツォーネ風の中間部と後半の勇ましいマーチが対照的な「ナブッコ」、緩急が目まぐるしく変化する中でも魅力的なメロディが次々と現れる「シチリア島の夕べの祈り」。どれも単なるオペラの前フリにとどまらず、短いながらも充実した管弦楽作品です。