夕方、用事があったので有楽町へ

用事を済ませ新橋方面に歩いていき前から行きたかったインドカレーのお店「タージマハール」へ
昔、蒲田の近くに住んでいた時は、東急線のガード下にある「タージマハール」には良く足を運んでいていつも(きのこのカレー)に舌鼓を打っていた。
他のお店では味わうことの出来ない絶品カレーでマスターのおやじさんも一見強面だが笑うと本当に素晴らしい笑顔を見せてくれ、良く行く銭湯でバッタリと会うと今までの身の上話などを聞かせてくれたものだった。
蒲田から離れると疎遠になったがたまに自転車で店の前を通るとお店の中で元気にカレーを作っているおやじさんが見えたので「おやじさん元気そうだな。また来よう。」と思い店の中に入る事は、無かった。
そして最近になり店の前を通ると閉店したような雰囲気だったので少し驚いたが今まで(スナック~ラーメン~カレー)と次々と業種を変えてきたヴァイタリティ溢れるおやじさんなので何処かで新しいお店でも開いたのだろうと思っていた。
そして先日、ふと「タージマハール」のカレーが食べたくなりネットで検索してみると「タージマハール」は、おやじさんの逝去により閉店したのだと知った。驚いたと同時に「また来ればいい」と呑気に考えていた自分が腹立たしく思えた。
大切なものは、いつまでも待ってはくれないのだ・・・
しかし「タージマハール」のカレーは、息子さんが新橋で受け継いでいるのを知っていたので今回初めて足を運ぶことにした。
頼んだものは(きのこのカレー)
出てきたものは、具の内容が若干違うが蒲田で食べたおやじさんのカレーに近いものだった。
最初の一口で懐かしさが込み上げる。
スープのようなルーだがコクがあり時間差で体が熱くなりまさに「タージマハール」のカレー
店内を見渡すと3つのグループ(内2組が女性グループ)がいたがみんな笑顔を浮かべ和気あいあいとカレーを食べていた。
おやじさんの遺したカレーは、食べた人を笑顔にするカレーだったのだ。
検索サイトで「タージマハール 蒲田」を検索するとおやじさんが様々な人に愛されていた事が良く解る。
おやじさん、ありがとう