「はだしのゲン」…オレの通っていたマレーシアの日本人小学校でも、普通に図書室に置いてありました
実際に体験したわけでも、身近に被爆者がいるわけでもない、多くの日本人が核爆弾の悲惨さや残酷さを身に沁みて忘れられないでいるのは、井伏鱒二やらの文学作品よりも何よりも、このマンガの影響が非常に大きいのではないでしょうか…単行本の累計発行部数1000万部、という数字だけではとても計りきれない数の人間が、この作品の影響下にあるのだと思います
まさに”劇画”と表現するのが相応しい、ド迫力な絵によって描写された広島の惨状は、一度見たら誰もが忘れられないエネルギーに満ちていました
そんな「ゲン」が初のテレビドラマとなるようです
「はだしのゲン」初ドラマ化!中井貴一&石田ゆり子が主演
http://www.sanspo.com/geino/top/gt200706/gt2007061309.html
~広島のいち家族の目線を通じて、改めて戦争と原爆というものと正面から向き合い、その悲しみと怒り、そしてそこから立ち上がる人々の勇気と力強さを描き出したい
原爆の描写だけでなく、当時の市井の人々の、正の面も負の面も余すところ無く表現しているのが「ゲン」の一番凄い所だと思いますが、どこまでテレビでやってくれるでしょうか…
オレは画家の人が酷く被爆して、家族からも誰からも放ったらかしにされているのをゲンがアルバイトで身の回りの世話をするシチュエーションが、初めて読んだ時から特に印象的でした
あのエピソードは抜かさないでほしいなあ…
~広島県福山市のみろくの里と佐賀県武雄市に原爆投下前の広島の街を再現し、原爆投下後の焼けただれた街は茨城県内に大規模なオープンセットを建設する
そこらの映画顔負けのスケールになりそうですね
楽しみ、というと語弊があるかもしれませんが、現代のCG技術も駆使した当時の描写には期待したいです
あと少し前になりますが、「はだしのゲン」絡みでこんなニュースもありました
はだしのゲンで核軍縮訴え 外務省、NPT会議で配布
http://www.47news.jp/CN/200704/CN2007042901000192.html
~大の漫画ファンで知られる麻生太郎外相の肝いりで実現、原爆の悲惨さを生々しく描写した漫画で核軍縮を訴える
さすがはローゼン閣下、というニュースですなw
追記(070810):
[ドラマ] はだしのゲン(前編)
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