2007年12月31日…実質的に消滅してしまっていたPRIDEですが、そのPRIDEのスタッフたちがファンに向けた”けじめ”として再結集し、新たな格闘技イベントを開催しました
その名も「やれんのか! 大晦日! 2007」
”やれんのか!”というフレーズは、確か一昨年のPRIDE武士道のオープニング映像で掲げられたのが初出だったと思いますが(元々はアントニオ猪木の使っていた掛け声で、軽量級の日本人選手達の強さをアピールする他に、フジテレビの契約打ち切りと共にPRIDEから離れていた演出の佐藤大輔ディレクターやナレーターの立木文彦らがカムバックする意気込みも込められていたのだとか)、「PRIDE」のブランドに全くと言っていいほど頼れない、今回のイベントの窮状を表してしまっているイベント名でしたね…(汗)
そしてTVの地上波放送も望めず、大晦日からわずか40日前に開催が決まるような無茶なスケジュールのイベントだけあって、出場選手も開催規模も、昨年までの大晦日大会に比べるとどうしてもショボくなってしまっていました…
PRIDEで培って来た歴史そのものである試合映像やサウンドを、事前に宣伝に利用することはおろか、当日の試合を盛り上げる煽りVにも全く使えないのは(演出的に)あまりにもツラそうでした…
出場選手に対するギャラもおそらく(例年に比べて)大幅にランクが下がったんでしょう…事前に囁かれていた大物選手はほとんど出てきてくれませんでした…
宣伝も、あからさまに期間や予算が不足してそうでした…
でも、こうなることは運営側も百も承知で覚悟していたと思います…それでも、やれるだけ最大限の努力をしよう、何としてでも盛り上げて(さいたまスーパーアリーナに集まった2万人以上の旧PRIDEファンに向けて)”けじめ”をつけようという意気込みが、ひしひしと感じられた大会だったのではないでしょうか
今回、ヒョードルを”貸し出した”立場であるM-1グローバルというアメリカの新格闘技団体や、”格闘技界の大連立”と鼻息の荒かったK-1陣営などは来春にも「やれんのか!」イベントを再び開催したい意向のようですが…
ぶっちゃけ、オレが今回、会場にどうしても行きたかった最大のモチベーションは、ヌル山こと秋山選手に対してブーイングをしたかったからです(苦笑)…そりゃ、川尻とかヒョードルとかの試合を見られるのは楽しみでしたが、対戦カードとしては(全体的に)そんなに興味を惹かれてなかったんですよ…
うーむ…大会を終えた、旧PRIDEのスタッフたちの思いはどんなカンジなんですかねえ…?
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