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[テレビアニメ] 「正解するカド」が面白い

2017-04-22 | 雑記

3話目までの放送を見ましたが、人類が人類以外の知的生命体と出会ういわゆる ”ファーストコンタクト” 物で、マンガや小説の原作が存在しない完全オリジナルのSFアニメシリーズのようです

公式サイト→http://seikaisuru-kado.com/

時は現代、日本の羽田空港の辺りに突如、一辺が2km程のサイズの巨大な立方体が出現し、離陸しようとしていた一機の旅客機が乗客ごと立方体に飲み込まれてしまう~という冒頭から非常に引き込まれる展開なんですが、この異常事態に対して日本の政府や社会がどのように対応するかという描写が非常に細かいんですよ

昨年の「シン・ゴジラ」が大ヒットした要因として、こういったリアルなシミュレーション要素が間違いなくあったかと思いますが、ゴジラと違うのはこちらの立方体には人類に対して明確な ”目的” が存在して接触して来ているという部分で、2話、3話と進むに従ってそれが徐々に明らかになっていってるんですが、非常にSF的ワクワク感をくすぐる構成で面白いです( ゚∀゚)o彡゚

フルCGアニメなので手描きアニメに比べた違和感みたいなのは若干残ってはいますが、立方体を覆う複雑怪奇な幾何学模様やスケール感、それに現代科学を超越してる物理現象を表現するのにCG技術が不可欠な描写になってるので見応えも満載です

丁度3話まででプロローグが終わったカンジといいますか、立方体の目的がある程度判明して、いよいよ人類側がどう ”解答” していくのかという段階にこれから入っていくみたいなので、第4話から見始めても十分についてけるかと思いますので是非とも視聴をオススメしたいですね(上川隆也による冒頭ナレーションで3話までのあらすじもバッチリ補完されるかと)

amazonプライムでも配信してるのでサービスに加入している方は1~3話から!(第0話というのもあるんですが、本編とは直接関係の無い前日譚なのでキャラの方に興味がある人向けですかね)



以下ネタバレ感想:

”この国は海の外からの圧力がなければ何ひとつ改革されない
 あの男も海から来た”

かわぐちかいじ「沈黙の艦隊」第9巻からの引用ですが、個人的には3話を見てて海江田四郎が竹上総理との会談を全世界のマスコミに公開した状態で実施させた展開を懐かしく思い出しまくりでして、”反乱逃亡した原子力潜水艦の艦長である主人公が何を語るのか?”と、連載当時は(余りにもリアルな設定なので)一介のマンガの展開が国会で取り上げられる程の社会現象?にまで盛り上がってたなんで今じゃ信じられないでしょうな…(^_^;)

「沈黙の艦隊」での上記セリフは、よい意味で ”保守的”、悪い意味で ”旧態依然”、”事なかれ” といった側面が強調されがちな日本人の精神風土を自嘲気味に述懐する総理大臣のセリフなんですが、あれから20年以上が経過した現代においても全く色あせる事の無い ”至言” であったなと改めて感じ入る次第です

そして海江田艦長の言によれば、”宗教戦争と無縁で、軍事そのものにも否定的な思想を持つ唯一の大国” 的な意味合いで日本との同盟条約を重要視していたんですが、「正解するカド」においても似たようなアプローチで日本政府と接触して来ているのがまた面白い( ゚∀゚)o彡゚



”ヤハクィジャスニナ” という地球上のメジャーな宗教は全部抑えてますw的な韻を踏んだ名称や、仏像っぽい佇まい、聖書的に符合する振る舞いを見るとまさに ”神の如き” 存在であるようですが、いきなり ”無限のエネルギー” を人類に(日本人に)分け与えるとか、一体どういうつもりなんでしょうな…

善意とか悪意とかを越えてて、単に興味?とか好奇心?とかいうレベルでの ”施し” なのか、彼のいう ”ユノクル” に従っているだけにしても、人類にはその意志の半分しか理解できないんじゃ、”神の御心は計り知れない” と思考停止するしかないんでしょうか…

それでも人類の悲願である ”永久機関” の技術が現実に目の前に存在していて、(神の御心はどうあれ)これを使って人類をどうにかしてみせろと押しつけられてしまったこの世界の日本政府はホント大変だろうなあ(^_^;)

こんな超科学アイテムを貰っても未熟な地球人類の一人としては完全に ”争いの火種” になる未来しか見えませんし(^o^;)、日本人がユノクル精神に従って ”分配” するにしても地球人類一人一人に平等に恩恵を与らせる手段(インフラ等)も一緒に授けてくれたりするんですかね…?

そもそもアフリカへの支援問題じゃないですが、無限電力が現代の人類が完全に制御出来るレベルでの ”技術移転” なのか、カドにしか生成不可能なのかで日本政府が取れる対応も限定されちゃいますよね…?

世界の ”推進”、人類の ”進歩” を見せてみろと言うくらいなので無理ゲーを押しつけられてるのではないと思いたいですがw

4話の予告では早速世界中で大論争になってるみたいですし、このアニメが一体どこを ”落とし所” にするつもりなのか、刮目して見続けたいと思います!



170630最終回後追記:


いやー、こんな展開予想出来るワケがない(^_^;)


「沈黙の艦隊」を彷彿とさせる社会派要素が好みで、”カド転がし” 辺りからオレが見たかった展開からはどんどんズレていったのは正直残念ではありましたが、ここまで壮大な ”ホラ話” で楽しませてくれるとは思わなかったので満足です

ナノミスハインがデバッグツール過ぎて ”プレイヤー” である人類の手には完全に余ると思った時点で、なんとなく ”三種の神器” が無効化されるオチが見えてた気がしますが、やっぱり残念…
まあでもサンサを見た25億人の中には品輪博士レベルの天才がまだいるかもしれないか

低次元に迎合しちゃったのがザシュニナの敗因でしたが、低次元だからこその精神性みたいな境地には辿り着けたからそれで良かったのかも
異方存在がそもそもどのように発生したのか、起源は人類みたいな存在だったかどうかで、果たして進化だったのか退化だったのか判断が難しいですが

今更詮ないことですが、ザシュニナが「聖☆おにいさん」的に下界でのほほんと暮らしながら、三種の神器をもって猛烈に進化する人類社会を眺めつつありとあらゆる娯楽作品の消化に明け暮れるオチも見てみたかった
人類が滅亡するまでの全ての創作物を堪能できるとか究極の夢な気がw


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