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[テレビ] 「超逆境クイズバトル!99人の壁」が面白い

2018-11-19 | 雑記

この秋からフジテレビで始まった新番組なんですが異様に面白いです

公式サイト→https://www.fujitv.co.jp/99wall/

100人の一般参加者がそれぞれ得意なジャンルを申告し、そのジャンルに沿った問題に5問正解すると百万円の賞金を獲得出来るんですが、1人の回答者が選ばれた時点でその他の99人が全て敵に回る~という斬新なクイズ番組です

100人それぞれが得意とするジャンルは当然違っていて、そんなの得意ジャンルを申告した回答者が圧倒的に有利なだけじゃね?と思いがちなんですが、そこは ”三人寄れば文殊の知恵” という大昔からの有り難い言葉にあるように、(回答者以外で)99人もいれば多種多様な視点やら経験やらが自然に組み合わさって ”知恵” が生まれ出でちゃうワケですよ(実際、百万円は阻止されまくります)


スマホを持つのが当たり前で、家だろうと出先だろうと生活する上で何か疑問に思うことがあったらスグに検索して ”困ったときの百人力” として知恵袋やら Wikipedia やらに頼ってしまう昨今、誰もがネットとは切っても切り離せない関係性になってるかと思います

…が、その ”百人力” であったハズの ”集合知” を敵に回してしまうのがこの番組で、スタジオはまるで古代の闘技場か人民裁判を思い起こさせるかの様に一人の回答者を100人分の観客席がぐるりと取り囲むように配置されていて、問題が一問ずつ進行するにつれて25人→50人→75人…と(百万円の野望をくじく)”防壁” の規模が拡大していくという壮絶なプレッシャー演出までが加わります

老若男女、下は小学生から上は七十代のお年寄りまでが回答者として選ばれたからには、何の差別もなくこのルールが適用されてしまう様は一見、たった一人に大多数で詰め寄る ”いじめ” にも似た構図に見えてしまうんですが(^_^;)、そこでこの番組が初MCであるという佐藤二朗の登場です


”知る人ぞ知る” という表現は流石に今ではもう失礼にあたるんじゃないかというw個性派俳優の佐藤二朗ですが、”やけっぱちの中年男” という風貌を活かしつつw、それをいい意味で裏切る知性と優しさにあふれる番組進行でして、100人の一般参加者に対して実に ”愛” のあるツッコミやイジり具合が最高なんですよヽ( ̄▽ ̄)ノ 

まさに四面楚歌な状態を誰の目にも明らかにテレビの中に現出させつつ、一歩間違えれば一瞬で殺伐としてしまいそうなスタジオの空気に ”軽妙さ” が絶妙にブレンドされて、笑いと緊張感の奇跡的なバランスを見せることに成功してるんですな……youtube の公式チャンネルにて副音声的な裏放送を行っていたり、収録後の楽屋裏で更に参加者イジりを継続してたりw、その辺りのチャレンジも応援したいです


気になる部分があるとしたら、サブで見てる芸能人コーナーみたいなのが要らないカンジが強いかなあ(上記 youtube で解説は別にやっちゃってるワケですし)……”ツッコミ” なんかがちゃんと出来る人がいる時はまだいいんですが、”テレビ離れ” の根本要因の一つに、ワイプ芸的なのが忌避されてる側面もあると思うんですけどねえ…



最後にちょっと番組制作の裏を読むと、従来のクイズ番組だと問題が進行するにつれて難易度が上がっていく(専門性が上がっていく)のが当然の流れなのを、この番組の場合は逆に専門性を少しずつ下げていくことで他の99人の参加を促すといいますか、”対決” 度合いを高めていってる印象なんですね

ここがこの番組の非常に画期的な所で、確かにクイズ王みたいなのがとんでもなくマニアックな難問に答えられるかどうかというのも見応えあるんですけど、視聴者にはどうしても(進行につれて)疎外感みたいなのが付きまとってしまう構造的欠陥があった気がするんです……でもこの番組の場合は、一人の回答者を阻止しようとする99人側が自然と視聴者とシンクロする構造になっているので、百万円を阻止出来るかという最終問題に向けて ”とっつきやすい” 問題が出ることでスタジオ全体に流れるピーク状態の緊張感をそのままテレビの前の視聴者も感じ取れるのが実に素晴らしい( ゚∀゚)o彡゚



「超逆境クイズバトル!99人の壁」は毎週土曜19:00からフジテレビ系列にて放送中!


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