アニー

久々に遠出　といっても青山劇場 （笑）

幼稚園児の時から、レッスンでできないことがあると、泣きながら必死でくらえついてくる
根性娘だった「飯塚萌木」のアニーを見に行く。

やはり、暗闇の中で舞台照明を見るのはちょっときつかったので、
目薬さしつつ怪しくサングラスをしての観劇。

ワタシ、月影千草みたい・・・

北島マヤ　もとい（笑）、もえぎがアニーとして登場したとたん、もうダメだった

何べんも稽古した「メイビー」
難しかったウォーバックスさんとのロケットの場面のセリフ
最後にはラクラクと歌えるようになった「トゥモロー」

この子は色んな試練を乗り越えて、やっと今、自分の夢をつかんだんだなぁと
ただただ感慨深く、いろんなことをフラッシュバックしながら見てしまった・・・

ここからは個人的な感想・・・
この「アニー」、ちゃんと丁寧にやれば誰もが感動できるつくりになってるよくできたミュージカルなのに、
もったいないところが何箇所かあった。

近年、演出家が外人になったことの弊害なのか、子供たちがテンションだけで
キンキンしゃべるから何を言ってるか聞き取れないことが多い。
だから、孤児たちのキャラクターの違いがでにくい。

子供たちの敵であるハニガン先生は、とことん悪役に徹して、
男ひでりのヒステリー女とかにしたほうがわかりやすいのではないかと思った。
ちょっと女としてのカワイイ要素が強いから、子供たちが彼女に意地悪みたいに
みえてしまう。

あと、今年のダンスシーン全般にワクワク感がなかったなぁ。
いかにもブロードウェイミュージカルって感じの華やかで素敵なシーンのはずなのに。

ウォーバックスの目黒さんとグレイスの岩崎さんが、きっちり場面をしめていて素晴らしかった。
目黒さんは、２年前に拝見したときより、グンと歌唱力があがっていた

帰りになんと炊き出しの現場に遭遇。渋谷のど真ん中で
手ぶらのおとこの人たちでいっぱい。みんな浅黒く、あたりはすごい匂い。

アニーは大恐慌時代の話で、失業者達が橋の下で浮浪者として生活してる場面がある。
実際に仕事なく、食べることさえままならない現実を間近で見て、
色々考えさせられた帰り道でありました。