接骨院（整骨院）とは

近頃朝日放送の”ムーブ！”で「整骨院の不正保険請求」について取り上げられ大きな波紋を広げつつある接骨院（整骨院）。

以前このblog内の”こんな時どこへ掛れば良いの？”でもお話したことですが、接骨院（整骨院）では肩こりや腰痛など慢性的な症状や病気から起因する痛みに対する施術は行えません。
それらの症状を診てくれる場合は、いわゆる資格外（専門外）となり健康保険の取り扱いは出来ないのです。

ですが接骨院（整骨院）を訪れる方々は、肩こりや腰痛をはじめ慢性的な症状に対する施術を望んでいる場合がほとんどです。

本来接骨院（整骨院）で取り扱うことが出来るのは、「骨折・脱臼の応急処置（医師の同意が必要）」、「捻挫、打撲、挫傷といった急性症状への処置」に限定されています。

このニーズと規定に大きなギャップが生じ、肩こりでも「捻挫」や「挫傷」として保険を請求しているのが現実です。

また、接骨院（整骨院）での施術で、コリなどへ対するマッサージをすることも認められていません。
ただし、骨折や脱臼、捻挫、挫傷などの患部への後療法としては認められています。

では、「鍼灸整骨院」ではどうでしょうか？

鍼灸整骨院とは、鍼灸院と接骨院（整骨院）が併設されているところです。
ここでは慢性疾患も診ることは出来ますが、あくまで「鍼灸」としてになります。

特定の疾患に対して健康保険も利用出来ますが、鍼灸の施術での健康保険取り扱いの場合、医師による同意書が必要となります。

同意書とは「鍼灸施術が効果的ですよ」、「鍼灸施術を試してみても良いんじゃない」といった医師による診断を記したものです。
保険者（健康保険保険組合など）がその添付を必要としており、鍼灸施術を受ける為に必要なものでもなく、医師による鍼灸施術の適否を指示されるものでもありません。

ですから、鍼灸整骨院で施術を受けたからといって、鍼灸施術でなければ健康保険の対象にはなりませんし、ましてや医師による同意書を患者さん自身が持参していなければ健康保険は利用出来ないのです。

最後に再度言いますが、接骨院（整骨院）は「骨折・脱臼の応急処置」と「捻挫、打撲、挫傷といった急性疾患への処置」を行ってもらう場所なのです。

肩が凝っているからとか、慢性的に腰が痛む、膝が痛いといった症状で接骨院（整骨院）へ通うのは間違いなのです。

どうかご自身の症状がその適用なのか考えてみてください。


written by 兵庫県宝塚市(川西市/西宮市/伊丹市など)のアレルギー治療 "たからづか自然療法院"
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