兵庫県宝塚市:花粉症・アトピー性皮膚炎・アレルギー過敏症などの専門院 たからづか自然療法院の院長のblog

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インフルエンザ予防接種は効果的か否か

2007年12月21日 | 健康情報
今シーズンは例年よりも1ヵ月以上前から猛威を振るっているようですね。
この数年流行していなかったAソ連型ウィルスであるため、免疫の無い子供達への影響が危惧されています。
子供達へのタミフルの処方が中止されている中、「予防」の重要性がよりクローズアップされます。

さて、みなさん、「予防」といって真っ先に思い浮かぶのはどんなことでしょうか?
「予防接種」と答える方は多いのではないでしょうか?

毎年のことですが、インフルエンザ・ワクチンを接種している人の数はかなり多いはず。
にもかかわらず、上述の様に毎年の様にインフルエンザが大流行するのはなぜでしょう?
おかしいと普通の人なら考えますね。
それには、やはり理由があるんです・・。

その理由とは、こんなところでしょうか.....
 
 ・まず第一に、インフルエンザのウイルスは遺伝子がRNAであるため、転写でのミスが多く同じ型式だったものから違う型式のものへ変異する率が非常に多い。
  → ワクチンと適合する方が稀になってくる。
   つまり、「今年は『A香港型』だ!『Aソ連型』だ!」とそのワクチンを接種しても、変異した『A香港型’』や『A型''』、『全く別の型』にはそのワクチンが無意味だという事です。
 ・血液中の抗体が上がっても、副鼻腔(鼻の奥)で増殖するウイルスに対してはあまり意味が無い。
  → 感染予防にはあまりならない。
 ・ワクチンは流行してから作ったのでは遅過ぎるため、例年の流行データを基にして製造します。
  → その予想とは違った型のウィルスが流行して来た場合などは全く意味が無いのです。今シーズンが良い例です。


ですから、予防といえる事は原始的ですが、外出後の「手洗い」、「うがい」、「鼻うがい」が最も効果的だといえる様です。
「鼻うがい」は生理食塩水を使うと痛くありませんよ。 0.9%の食塩水を作るか、面倒くさかったら薬局でも安価で売っています。
 
では、インフルエンザの予防接種は全く意味が無いのか?
そう思われることでしょう。
ワクチンによる少なからぬ副作用などを考えると、そのリスクをおかしてまで受けるものではないと言えるでしょう・・。
ただ、高齢者やハイリスク者(インフルエンザに関連する合併症に罹る危険が大きい人)の超過死亡率を低減する効果は多少なりともある様ですが、その程度の効果の様です・・。

なぜそんなインフルエンザ予防接種を推進するのかということについては、またの機会にお話しすることにしましょう。


written by 兵庫県宝塚市(川西市/西宮市/伊丹市)のアレルギー治療 "たからづか自然療法院"
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