鶴岡法斎のブログ

それでも生きてます

自分にとっての「ノイズ音楽」。そしてアルケミーとアロマ企画

2006-04-24 22:58:04 | 音楽
自分はスカトロマニアでないものの排泄物を汚いものとして扱うそれには嫌悪感を覚える。本来なら汚いはずのそれを愛おしく想う気持ちあってこその変態であり、スカトロではないのか。
で、三十路過ぎでノイズ音楽家となった自分は、ただ自分の気持ちいい音を並べているだけ、というのが実際の創作意欲なのである。
ファズをかましたギターがフィードバックしたり、ディレイによって歪んだ音が残響していくことに中学時代から心が惹かれていた。
話は変わって丁度幼少の頃から現在に至るまで続くことなのだが自分は入眠時幻聴がある。眠ろうとすると何というかメロディの存在しないいくつかのノイズが四方八方から聞こえてきて、そのまま夢の世界に旅立つのである。
その音を再現したいという気持ちが強いので現在の音楽シーンはプレイヤーとしては全く意味を成さない。
非常階段のJOJO広重氏が雑誌のインタビューで高校だか中学の時にロックのレコードの「ギャワワワ…」とか「グギャーン」とかいったメロディとは無関係の、それでいてロック一番気持ちいいところだけを集めたテープコラージュ作品を制作したという話を読んで、
「ああ、似たようなことをする人もいるんだ」と感心した。
これ以降(実はこれが決定打ではなく、その間に諸々の事象が絡んでくるのだが割愛)、JOJO広重、そして非常階段は自分の目指すべきアーティストになった。
さらに話が変わる。尊敬するアロマ企画の鷲本ひろし監督はその職業を得る前にAVの自分の好きなシーン(キスシーンであるとか、特定の女優のポーズだろう)を編集したビデオを作っていたという。
ロックとエロという対象は違えど、この2人のやったことは非常に似ているのではないか。
俺らはまだまだひよっ子で、自分の出したいノイズが出せなかったりで悪戦苦闘の連続ではあるが目指している地平は確かにある。
話は変わるが先日見たインキャパシタンツのライブにも似たようなものを感じた。
自分の好きな音をひたすら貪欲に蒐集し再構築し、吐き出す行為。それはとても心地のいいものだった。
喩えるならば見開きの大ゴマがずっと続いているのに飽きないマンガのようなものか。

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