拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

 仏国土の誇り

2021年04月09日 | 観自在

  去年の春、コロナ、コロナと騒ぎ始めた頃…携帯をいじってポッドキャストで何かいい番組ないだろうか・・・とプログラムを見ていると

  (もしかしたら、仏教…で検索したんだったかどうか?)作務衣を着ている坊さんが箒で庭を掃いているイラストにTemple Morning Radio

  の文字・・・へえ~ッと思って聞くと『お寺の朝から始める、安養な生活。あなたのウエルビーイングがととのう、テンプルモーニングラジオ』

  という決まり文句が爽やかな雰囲気の音楽に乗って語りかけてきた。松本紹圭氏が始めたポッドキャストであった・・・。

 

  去年の春から起こった『コロナ禍』は、人々を物理的に大いに分断したが、反面インターネットによる受発信、とくに仏教系の進出にめざましい

  進展があったように思うのは仏教に関心を持つ自分であるから、一層そう思うのかどうかわからないが…。

  『大愚和尚の一問一答』、円覚寺館長、横田南嶺老師による『毎日の管長日記と呼吸瞑想』『日曜説教』『お寺で対談』、藤田一照氏の

  『仏教で人生はもっと面白い!?』、漫才のM-1グランプリを真似た、坊さんによる『説法グランプリ』・・・などお坊さんによる配信が勢力的に

  増えている。不況の上にコロナ禍が加わり、経済的にも精神的にも苦しむ人々が増えるなか、それを救済する立場の『お坊さん』がそれぞれのやり方で

  立ち上がり、これまでの風習に逆らって新しいやり方を模索しながらYoutubeやポッドキャストなどにたどり着いた結果である。

  ポッドキャストのテンプルモーニングを主宰している松本紹圭さんのことは、後に円覚寺館長のYoutube『お寺で対談』を見て、はじめて『ああ、

  あの人かぁ〜』と分かって、仏門では知る人ぞ知る的、今の僧門を牽引すべく大活躍している人物であることを知った。

  日本には、約7万7000の寺があって、経営的に困難な状況の今、こういった人々(お坊さん)が新しい発想で新風を巻き起こしつつある中

  日本は真に『仏国土』になってゆくのではないだろうか・・・と、昨日の『釈迦誕生仏』の翌日に思う。

      

        2017年に帰国した際、京都国立博物館にて隠し『一撮』・・・南無釈迦牟尼仏

  



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