拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

  必撮『観』察人・・・の戯言

2023年02月17日 | 観自在

  東京の京王プラザホテル・オープンの年(1971年)に北海道の田舎から高卒者として、就職した私がその数ヶ月後にそこを辞して

  何故か関西に行き、神戸(芦屋)のある芸術学院の写真科の看板を見た時に、初めて自分の進路…を見出した気になった事(直観的に)。

 

  その後、様々な経過を経て1981年、東洋鍼灸専門学校(東京新宿)に入学することで、観風先生に師事する機会を得

  それが縁で図らずも『本来の自己』を探求する『禅道』に足を踏み入れる事となった。

 

  この私事である二つの事柄には実は『観』・・・という、はじめは漠然と思えた『働き』が、禅修行(数息観に始まる)に没頭することで

  『観』の働きの・・・特に『観音』『観自在』という『仏性の働き』に於いて、『観』の決定的重要さに思いがいたる事となった。

 

  そこで昨年2022年、ノーベル物理学賞で『 2つの光の粒などの量子がお互いにどんなに遠く離れていても片方の量子の状態が変わると、

  もう片方の状態も瞬時に変化する』という、「量子もつれ」の現象が実際に起きることを実験を通して立証した3人の物理学者が受賞し

  『量子情報科学』という新しい分野の開拓につながる大きな貢献をした・・・というニュースが大々的に報告され、

  この科学の分野で『人間の観察』という非常に人間的行為『観』が科学現象に干渉している事実を示し、科学者自身がとまどっている状態。

 

  そういった一連の事柄をうけ『観』をめぐり、科学と仏教が急接近していることが、書物やYoutubeなどでそういった事を

  仮説として解説する人々も少なからず現れてきている。

  私自身のちっぽけな過去を振り返っても、つまりは『本来の自己』を『観』すべき『平常心是道』という『道』に

  『シンクロニシティ=引き寄せの法則』として綺麗にハマってしまっている事を、私は愛おしく思うばかりである。

           

                必撮『観』察人・・・として、この映画をこう観ましたの図

  昔見た気になっていたキューブリック監督の『2001年宇宙の旅』・・・まったくもって初めて観る思いで今回観た。

 

  肖像権問題が起こってから、必撮『観』察人…の出番も無くなってしまった事は、まったくもって遺憾である。

  007に『殺』の認可がある如く、必撮『観』察人には『撮』の認可を国は保証すべであると考える。

  人間の進化には『監視』ではなく、その人間性を見透す優れた『観』を使命とする撮人家はこの世に絶対必要であると私は思う。

  

 

  

 


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