マトリックスのサングラス

　　昨日、マトリックス−レザレクション・・・を観てきた。

　　日本では世界に先駆けて早めに公開されていたので、Youtubeにはマトリックス・ファンによるネタバレ『有り、無し』の解説・感想動画が沢山出た。

　　それを懸命に見て勉強したうえで、劇場でフランス語版で観たが、案の定サッパリわからなかった。

　　でも、私にとって第一作目の『目を覚ませ、ネオ！』・・・という呼びかけのシーン以上に重要ことは無いので、後はまぁどうでも良い…。

　　

　　いまや、宗教なども『サピエンス全史』の著者ハラリ氏しに指摘されるまでもなく、『フィクション』であると、誰もが認識する時代になった。

　　では『自己』や『人間』としてのアイデンティティをどこに求める？・・・という『不安』が濃くなった時、ネオに覚醒を促す者があった。

　　究極の『問』にあたかも答えるかのごとき映画『マトリックス』は大いなるヒントを与えつつ、結局は人々を大いなる『迷宮』へと導いたのではないか？

 

　　映画マトリックスの専門家といえそうな解説者も、彼等がしているサングラスが何を象徴しているか？　については誰も解説していない。（と思う）

　　馬骨風に言えば、『サングラス』は禅でいうところの『一黙』の象徴である。

　　『一黙』という『サングラス』を通して『仮想現実と現実』の両方を見通す『能力』を働かせることができるのだろう。

　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　覚醒したネオの手が示す印相は『施無畏』で恐れを取り除く・・・、『黙照』を表すサングラス姿がまたカッコイイ！