拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

語尾+バカの夫婦

2010年07月23日 | インポート

 ネットサーフって言うんですかね,たまたま北野たけしの<アウトレイジ>というヤクザ映画が出てきた。

たけし映画はだいたい嫌いなんだけれど、このアウトレイジの予告編みるとこの映画が好きになっていた。よくもこんないい役者集めてヤクザをやらせたもんだ、と感心。ヤクザ映画ってこれを見る人がヤクザになるのを思い留める効果もあるんじゃないだろうかと、つくづく思った。面白かったのは,どのヤクザもセリフの最後に<このバカヤロー!>でしめくくっていることだ。

 このバカヤローで思い出したことがあって、われわれ夫婦も20周年を去年迎えたが、それくらいなると・・・他の夫婦はどうか知らないが,会話の最後に<バカ!>っていうのが結構長い間ついていたのだ。(少なくても2年ぐらい続いた)

最初は英語で、それも遠慮がちに<スチューピッド>・・・なんていうカワイイ感じで言っていたんだけど、だんだん露骨な<バカ!>に移行するのにそれほど時間がかからなかったように思う。ニコルも負じと<バカ!>と語尾に付けだしてきて,ふたりの会話には何を話していても,別に怒ってなくても語尾に<バカ!>が付くようになってしまった。

<おい,ちょっと散步に行こうか,バカ。> <そうね,天気もよくなったし、バカ。>・・・みたいな感じで。国際結婚ってやっぱり、何かと大変なんだろうナと思う。言葉に不自由があった場合、やっぱフラストレーションが互いにあるもので、それがこの野郎、わかってくれよー・・・の気持ちが,語尾バカになってしまったのだ。

 友達があそびに来た時,我々ふたりの会話を聞いた友人が,ビックリしていたことが一度ならずあった。うわっ、やばい・・・と思いながらも,すっかり癖になっているので、なかなか<バカ>無しで会話は弾まないのだった。

その頃,ボクはまだバトミントンをやっていた時期で、自分がやわなプレーをした時<バカーッ!>と叫ぶべきところを抑えて <バッキ!>、<バッキ!>と言っていたら他の連中も真似しだしてミスすると<バッキ!>・・・というものだから苦笑。

 しかし、考えてみると最近,我々ふたりの会話に以前のように語尾に<バカ>がつかなくなっている。不思議だ。
たったふたりの夫婦の間柄でも,流行り廃りがあるようだ。以前にも二人の間でしょっちゅう使っていた言葉があってその時も気がついたのだが、今は残念ながらその言葉を思い出せない。バカ!

 

 


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