拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

 中世の街ストラスブールへ

2013年08月01日 | 観・音楽
   
   歴史博物館で貸し衣装の様に 帽子と首飾り?が置いてあって、嫌がるボクに相方が面白がって着せた図

  今週から10日ほどのバカンスが 始まった。
  バカンスというと 何処かに行かなければ気が済まない 根は西洋人の相方による 我らの予算に合わせた希望で 
  電車で3,4時間で行けるドイツとフランスの境にある フランスの街ストラスブールへ 2箔3日の旅に出た。

  5,6,7,?年前 当時 徹底的に雨女だった相方と この街に来たことがあったけど 雨嵐だったこと と 赤っぽいカテドラル しか覚えていなかった。

  今回は昔より フランス語がわかるし 雨女の威力が衰えた相方のおかげで それまでピーカンの天気で 暑さにうんざりしていたのに 
  旅立ちの朝は ザーザーの土砂降りで 気温も25度ぐらいに下がり 目的地に着く頃には ほどよい曇り空で しのぎやすかったのだ。

  いつものごとく わずか2箔だけれど 相方の旅行スーツケースは ボクからみると一週間分ぐらいの旅支度でギッシリと重かった。
  が、さすがに枕は 持って来なかったから いくらか進歩したか。 しかし履物 3足はいらないだろう・・・。

  相方がネットで調べあげたホテルは 正解で場所も ストラスブールで有名なプチフランス(上の写真の梁がむき出しの家屋の地域)の直ぐそば。

  行くまで 知らなかったが 夜 カテドラルに仕掛けられた ライト+音楽ショーがあって あまりの鮮やかさに 一夜のオペラを見たような気がした。

  その前、昼間に カテドラルを訪れて その・・・特に内部の高さ42mに恐れ入って これが13~14世紀に作られたかと思うと 
  ボクはその当時の コンピュータ内部にいるという これまでにはなかった発想のしかたで おおいに感心していた。
  そしてその夜の ライトショー・・・というと安っぽく聞こえるほど それは素晴らしかったが、 この大聖堂を創った人々に 見せてあげられたら・・・
  自分たちが創った建築物が どんなに荘厳なものであったか、 夜の暗闇の中に 様々な色彩の光で 浮き彫りにされる 細部から全体に渡る 人間が
  創ったとは思えないその建物は 言いようのない音質のクラッシック音楽で一層 シュールレアリズムの世界へと 誘い・・・夢想を深めるのであった。

  これを 見るだけでも ストラスブールに来た 甲斐があった、と言える。

  翌日は 観光案内所から オーディオガイド機を借りて 旧市街を散歩しながら観光。 
  特に印象に残ったのは アフリカに行く前に ストラスブールで牧師だったシュバイツァー博士が 勤めていた教会を見ることが出来たこと。
  午後は 旧市街を取り囲む イル川の遊覧船に のって別な角度から 街を見、日本語のオーディオガイドがあって 充実していた。

  相方と別れての自由時間には ここ2週間ぐらい 気になっていた音楽(一度YouTubeで見た)の一節がボクの耳にさざ波のように繰り返し
  繰り返し訪れてくるので この際この街で 買うぞ・・・と勇んでデパートに入ったけれど その歌手の名前も曲名も知らず 
  その一節のみが 頭内に登ってくるのだから 探しようがなく(かといって、うろ覚えのその一節を売り子の前で口ずさむ自信もなく)
  どうしたものか?と 店内をウロウロしていると ちかくにあった試聴用に掛けてあったイヤホーンから その一節が聞こえてくるではないか!

   
   天の思し召しによって 買うことが出来た その音楽とは これであった。

  そしてもう一つ 旅の思い出は この7月に日本に帰国した友人に買ってもらってきたキンドルという電子書籍で 山本兼一著「利休にたずねよ」を
  電車での移動中や ちょっとした時間に読み進めたが ボクは自分がどこの時代に生きているのか 怪しくなるという・・・
  印刷書物発祥の地 ストラスブールならではの 大タイムラグを 時空を超えた旅を 満喫し 同時にホテルのWi-Fiでツイッターを見ては
  麻生太郎の失言か暴言か?「憲法改正はナチの手口に学ぶ云々」に溜息をつくのであった。

   今 ボクは スイス建国記念日8月1日を 祝う打ち上げ花火を 伴奏にこれを書いている。 摩訶般若!

 


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