拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

 クロードの日本行脚

2012年08月23日 | ヨーロッパの風
   友人のクロードが 明日日本に向かって 出発する。
   彼はもう20年以上 禅の修行をしてきた。
   去年愛妻ガブリエルが他界し 以来新聞社の仕事を辞めて ニックネームどおり 「ぶらぶら」していた。

   ガブリエルが亡くなって どんなにかつらい思いをしているか 想像もできない、 辛かっただろう・・・。
   しかし、いつまでも クヨクヨしているわけに行かない・・・そういった動機もあるのだろう 。

   フランスの禅仲間と一緒に 九州の曹洞宗系の寺に 3ヶ月の予定で修行に行く事になった。

   外国で禅修行する人達にとって 日本で修行するということは 憧憬以上のものがあるようだ。 
   しかしクロードは長い間そういった西洋人の考えに 長いこと抵抗していたのであるが 
   ガブリエルのこともあって かたくなな自分を一度捨てて 行ってみようか・・・という気持ちになったようだ。

   夕方 彼のアパートで 我々夫婦と 彼にとって姉のような ローザンヌの道場を主催するベアートと 
   4人で ささやかな壮行会を 行った。

   帰り際 彼のスーツケースを見せてもらって 笑えたのは 尻に敷く坐布がスーツケースの半分を占めていた事。
   日本行脚が彼にとって 素晴らしいものになりますように!

   様々な理由で 日本に憧れている西洋人が ボクのまわりに沢山いる。それに応えられるものが日本には
   確かにある。海外にいる我々日本人は そういった点では母国を誇っていたし、 誇っている。

   ただ今の日本の 上層部の人間が 狂っていて 危機的な状況では あるけれど。

               

                天然の ひょうきん坊主 行脚(あんぎゃ)して 釈迦も知らない 笑みをふりまき :一撮
   
  
   


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