拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

柿もぎの・・・

2020年12月11日 | ヨーロッパの風

          

                  レマン湖畔の村 ルットリーの柿…2020版

  先日、いつもの散歩道ゆくと、例年のごとく…というか、いつもより沢山『柿』がなっていて、例年のごとく誰も採らない…のを私は、不思議がった。

  だいたい、フランス語圏のスイス人も『柿』のことを『Kaki』と発音するのが、そもそも不思議だ。

  で、2日前の火曜日は相方ニコルの日本語会話レッスンの日であった。隔週ぐらいでフランスに住んでいる40代の日本人女性にスカイプで

  一時間日本語を習っている…。レッスンが済んだ午後6時すぎ、

 『レッスンはどうだった?』と聞くと、 『うん、まぁ、まぁ・・・』とお茶をにごすような返事なので追求すると・・・

  『いつものように、俳句を日本語で読んで、それを先生に解説してもらいながら日本語を話すんだけど…、なんか先生がハッキリしないのよ…』

  『どんな俳句だったの?』と私が聞くと、相方はその俳句を書いてあるフランス語の本『Ryokan』、つまり良寛の俳句や短歌を日本語とフランス語

  で書いてある本を持ってきて、その日先生と一緒に読んだ俳句を見せてくれた。

  それは、『 柿もぎの きん玉寒し 秋の風 』・・・と、1ページ全面に書いてあった。

  次のベージも 『屋根引きの 金玉しほむ 秋の風 』・・・であった。  私は一瞬、絶句したあと、腹を抱えて笑ったのだ・・・。