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猫ちゃんと節約したい独り身おばさんの暮らし

ちょっと臆病な猫のユキちゃんと一人暮らし歴20年以上の
やる気ないパートのおばちゃんの暮らし

図書館で借りた本、グッチ抗争の家系 ジェラルド•マクナイト  小黒国司訳

2021-08-28 14:27:00 | 図書館で借りた本 小説
グッチ 三代目の没落。
社長 パオロ グッチが役員会で
流血沙汰事件は1982年に
、起こりました。

この本は1989年までの出来事が
書いてあります。

この本が発行された後
マウリチオ グッチの暗殺事件が
起こります。
なのでこの本は、パオロと
元妻のパトリチオについては
少ししか書いていませんが、
かなり重要な事がさりげに
載っています。

まず グッチブランドを
作り上げたグッチオ グッチに
ついて。
イギリスに出稼ぎに来た
イタリア人でロンドンの
最高級ホテル、サヴォイで
皿洗いから、ウェーターに昇格。

1923年に共同事業で、シニョーラと
資金を出し合い観光客向けに
作りの良い比較的安い鞄を
売りヒット。
鞄の修理も手がけました。

24歳の時、シングルマザー?
の裁縫婦 アイーダと結婚します。

2年目に赤字になりますが、
娘の婚約者の金銭的援助により
難を逃れます。

グッチオの息子 アルドが
世界にグッチを広め、彼が
一番貢献したと思います。

弟のルドルフォは元映画俳優で
戦争が終わりイタリアが
降伏して破産して
グッチの経営に携わっています。

女優と結婚しましたが、息子
マウリチオが幼い時、奥様は
亡くなりました。
息子に対してかなり厳しく、
異常なくらいの監視をして
育てたらしいです。

ルドルフォのお兄さんの 
アルドはプレーボーイで、
モテたらしいですが、
ルーマニア王女のお付きの女性
イギリス人のオルウェンと結婚。

オルウェンは自宅で強盗に襲われて
記憶も定かで無くなり、片足が
麻痺して日々の生活が不自由になり、
夫婦仲は険悪で最終的には
別居しています。

しかしオルウェンは、ファシズム
のナチスドイツ占領下の中、
連合軍パイロットを、助ける
活動をしていました。
イギリス人やアメリカ人が
逃亡するのを助けていたそうです。


グッチ一族は、権利、権力争い
で泥沼になります。
グッチはトスカーニ貴族のために
馬具や、馬ろくを作っていたと
嘘をついていました。
店のスタッフを囚人のように
扱っていました。
万引きをチェックしたり…
当時グッチスタッフは
かなり接客が悪く、店を
訴えた客もいるようです。
 
しかし扱っている商品が
良くなければこれだけの実績は
望めません。


父親監視で、制約のある自由の
無い青春時代を送ったマウリチオは
父、ルドルフォが亡くなると、
自由が欲しいと、奥さんパトリチアと
娘を残して家を出ます。
クリスマスは一緒に過ごすつもりが
ジュネーヴに行くと言い出します。

娘に
パパは、もうママを愛せないから
家を出ると言います。
娘はヒステリックになり
情緒不安定で泣いてばかりいます。

ショップのスタッフもマウリチオは
変わってしまったと、
パトリチアに相談します。

その後夫婦は離婚。
元奥様パトリチアは、
レディーグッチと
言われていて、アルドを
辞任に追い込み、
夫のマウリチオを三代目の
社長にする計画を立てました。

マウリチオの父親ルドルフォは、
貧乏人だった欲深いパトリチアと
の結婚に
猛反対していて、結婚式に
出ていません。

マウリチオは、父親の反抗の
ためにパトリチアと結婚したの
でしょうか?

パトリチアは、友人に相談して
殺し屋を雇い、1995年会社の
ホールで、拳銃で撃たれて
マウリチオは亡くなりました。

2年間未解決事件でしたが、
警察の捜査官が犯罪者に
なりすまし、パトリチアを暗殺
を企だてたことを知っている脅して
儲けようと誘い、犯人を逮捕しました。

この暗殺事件は、
リドリースコット監督
グッチ , ハウス オブ グッチ
パトリチア レジャーニ役は
レディーガガで、
2021年11月に、アメリカで公開
予定。
現実はかなり泥沼でどの状況
をフォーカスするかで
面白いかどうか左右されそうな
内容ですが、楽しみです。

でもガガ様歌も歌って欲しいです。

ちなみグッチも我が家には一つも
ありません…













図書館で、借りた本、クリスチャン ディオール マリー=フランス•ポシュナ 高橋洋一訳

2021-08-24 19:48:00 | 図書館で借りた本 小説
クリスチャン ディオールは
シャネルや、グッチ一族とは
違いデザイナーの華やかさ
はあまり無く控えめな人
だったのだと思いました。


ディオールは同性愛者で
その当時同性愛はイギリスや
ドイツなら法律に触れて
逮捕されてしまう時代。
フランスはかなり合法的で
音楽家など
芸術家が集まる場所が
あり人脈を作れました。
他の国では許されない
アートがフランスでは
表現できたそうです。

やはり成功するには人脈が
必要だと思いました。
シャネルの本にも沢山
出てきたジャン コクトー
がこの本にも…
ジャン コクトー顔広すぎ…

ディオールは良家出身の
おぼっちゃまで
デザイナーになるとは思わなかった
らしいです。
その当時はデザイナーは御用商人
という社会的地位しかなかった
そうです。
彼は画廊の経営者に
なります。
その後母親が亡くなり、
ウォール街の株暴落で父親が
破産。
ディオールが結核になり、
画廊の共同経営者も破産
と大変な事が次々起こります。

その後デッサン画家として
仕事をし、ロベールピゲの
メゾンに入り、四十代で
フランスきっての大富豪
マルセル ブサックのサポートで
独立します。


ディオールは、働く女性や、
お客様に対しても紳士な態度で
接していました。
従業員500人のクリスマス
プレゼントを数ヶ月前から
リサーチして準備。
しかもみんな公平になるように
配慮するとは、なかなか出来ない
ですよね。
お客様に下品な言葉使いを
した売り子は速攻で
首にすると厳しい所もありました。

この本はなかなか情報量が
多く複雑な部分もありますが
とても面白かったです。

ディオールも我が家には
一つもありません…












図書館で借りた本 アン ブロンテ アグネスグレイ アンブロンテの世界 山口弘恵

2021-08-10 17:17:00 | 図書館で借りた本 小説
アン ブロンテのワイルドフェル
ホールの住人が面白かったので、
アグネス グレイも借りてきました。

エミリーの嵐が丘や、
シャーロットの
ジェイン エアとはちがい、
変な人も霊的現象も、
大事件も
無いアンの小説は、
日本ではあまり馴染みが
ないかも
しれません。

アンは姉妹の中で
一番現実的な
人で、小説もリアリティがあり
現代の小説や映画、
ドラマにも繋がる
部分もあり私は
アンが一番好きです。

アグネス グレイは彼女が
ガバネスと言ういわゆる住み込み
の女性家庭教師の仕事を
した体験を元に書いています。

はじめての職場、仕事に
多くの希望や期待を持って
働きに行くのは皆同じ
だと思います。
ただ素晴らしい職場は
この世には数少ないです。
だいたいこの期待や希望は、
ちょっとした出来事から
ぶち壊される事が多いです。

アグネス グレイの最初の
職場も子供達は完全に
家庭教師を自分達より
立場が低い事を理解していて、
先生を困らせます。
完全にナメています…
両親も子供達を全く理解
していない
し、甘やかしていて、
問題が起きると
アグネスのせいにします。

知的な家庭教師と言う立場でも、
その当時はあまり認められていな
かったようで、アンの教育方針と
子供の両親の考え方が違い
意見が合わず苦労しています。

そこを辞めて次の職場が
決まった時はアグネスは
大人になり、あまり新しい職場に
期待していません。
前職場より困った子はいませんが、
違う意味で面倒な子で
アグネスは結構振り回されて
しまいます。

ただの仕事が大変なのよ!
と言ういわゆる愚痴の
ストーリーでは無く、
上流社会の結婚観などの価値観、
同じ牧師の仕事をしていても
人によって違う価値観など、
その立場の人の心情を上手く
表現していて興味深く感じました。

アンブロンテの世界は、アンの人生、
アグネスグレイと
ワイルドフェルホールの住人
を解説した本でとても参考に
なりました。







図書館で借りた本、ココ•シャネルの本2冊と、映画、ココ アヴァン シャネル

2021-08-09 14:16:00 | 図書館で借りた本 小説

Amazonプライム・ビデオで
ココ•シャネルの映画を観ました。
シャネルが孤児院に連れられて、
育てられ、
その後田舎のナイトクラブから、
パリに行き、リッチな愛人を
見つけ、彼らのサポートにより
帽子屋から服飾デザイナーに
なるストーリー。

アメリの主人公オドレイ トトゥの
演技が光ります。
衣装はシャネルが全面強力していて
素晴らしい映像です。
ラストのモデルさんのシーンは
圧巻です。
映画では、ココ•シャネルの人生
を全て表現出来てないので、
よく分からない部分もあり
本を借りて来ました。

やあ、ココ・アヴァン・シャネル (字幕版)を観ているよ。Prime Videoを今すぐチェックする
https://watch.amazon.co.jp/detail?asin=B00FIWD3AO&territory=JP&ref_=share_ios_movie&r=web

一つは、誰も知らなかった
ココ•シャネル
ハル ヴォーンさんと言う
ジャーナリストが書いています。
作者は戦争の軍務経験があり、
ドイツ占領下のパリについてや、
シャネルのスパイ疑惑、
香水シャネル5番についての
など、映画に出来そうな飽きさせない
ストーリー展開でとても
興味深く感じました。

ただ英語タイトルが
sleeping with the enemy 
Coco Chanel’s secret war と
なっていて、
敵と(寝る)関係をもつ…ずいぶん
ストレートで煽るタイトルですね。
それに比べて日本語はなんて
奥ゆかしい…
第二次世界大戦でドイツ占領のパリは
まるで、フランス革命のように
悲惨な歴史を繰り返しています。

戦争でまず犠牲になるのは、
貧しい人々です。
貧しい人々が苦しんでいる中に
シャネルは、ナチスドイツや、
イギリス上流社会や、パリ社交会
の大物と交流があり、贅沢な
暮らしをして周りを顧みない様な
ニュアンスや、
社会的弱者には無関心で、
自分でのし上がる強い女性の
印象がこの本は強いです。

少し疑問が残る部分もあります。

“素顔のココ•シャネル”は、
シャネルの姪孫のガブリエルの
コメントがあります。
この本はシャネル本質を
姪孫のガブリエルの視線に
よってもっと間近で見ています。

シャネルは、甥っ子や姪孫、
芸術家などサポートしたり、
とても面倒見のよい優しい人
だと思いました。
シャネル自身はあまり
欲が無いのかもしれません。
時代の寵児でしたので、
寄ってくる男性はたくさん
いたかもしれません。

ただシャネルは、現代の人で
根っからの職人で、
ワーカホリックでした。
何よりも仕事が大事。
一度戦争による絶望感などで
一度店を閉めますが、
70歳でまたデザイナーの道を 
選びます。
私にはこれしか無いと思って
いる人は無敵です。かないません。
シャネルの服はシンプルで
無駄が無く、全く妥協をしない
完璧さがあります。
なのでとても強いイメージですが、
メイキングなど見ると
とても繊細な部分もあります。

シャネルのショーはネットで
必ず観ていますが
我が家にはシャネルは
一つもありません。

伝記はどこに焦点を
置くかでその人の人格が
違って見える危険がありますが、
複数の本を読んで
分析するのが楽しいです。















図書館で借りた本 嵐が丘 エミリー ブロンテ

2021-07-24 15:00:00 | 図書館で借りた本 小説
嵐が丘は174年たった今でも、
色褪せない不朽の名作です。
ブロンテ姉妹の作品の中でも
嵐が丘だけは知っていると
いう方が多いと思います。

私は若い頃に一度読みましたが、
感想は、イケメンだけど、
ヒースクリフは、なんて性格
が悪いんだろう…と…

30年以上たった今読んだ感想は、
出てくる人みんな性格悪い…
と思いました。

少しネタバレです。



イギリスヨークシャーの嵐が丘の 
お屋敷の主人は、孤児の
ヒースクリフを連れて帰り
一緒に生活をはじめます。
そこには長男ヒンドリーと、
妹キャサリンがいました。
ヒンドリーは、主人が
ヒースクリフを可愛がるのを
不満に思いました。

しかしいい人は、すぐに亡くなって
しまいます。
長男ヒンドリーが主人に
なると、ヒースクリフを
使用人にまで格下げして
虐待します。

キャサリンとヒースクリフは
恋心を抱きますが、
キャサリンは
貧乏人のヒースクリフと
結婚したら私の人生
地獄だわと、
リッチなエドガー リントンと
結婚します。

ヒースクリフは、失恋の痛み
を胸に家を出て、
立派な紳士になって
帰ってきます。
ここから彼の復讐劇が
始まり、ヒンドリーや、
キャサリン、
自分の子供まで巻き込んで
しまいます。

とにかく嫌な奴なんですよ、
ヒースクリフ。
しかし読み進めると、ちょっとした
疑問が生まれます。

この話は使用人の女性、
通称ネリーこと
エレン ディーンが、
嵐が丘の近くの屋敷の
鶫の辻の間借人 ロックウッドに、
過去に
嵐が丘と鶫の辻の両家で
何があったかを語る
ストーリー展開なので、
全ての出来事をネリーの視点で
捉えています。

彼女はヒースクリフも、
キャサリンも
ヒンドリーも、ジョウセフも
正直みんなあまり好きで
ないのですね。

なので彼らの嫌な所が
際立つセリフや、行動が
多いのです。
しかし人の記憶はあいまいな
所もあるし、思い込みもあります。

この話は信用できない語り人が
語ったストーリーなんですね。
ちなみにネリーさんも頭はいいけど、
性格は凄く良いとは思えません。

この事を踏まえて読むと
凄く面白いです。

エミリーは、愛犬家ですが、
結構厳くしていたらしいです。
話にはわんちゃんに対する
残酷なシーンもあり、
本当に愛犬家なの?と
思いましたが…

ただこのストーリーは
最後
には愛が勝つのよ!的な
展開になっていて、
ヒースクリフは、軟禁はするし、
暴力は振るうし、騙すし、
どうしようもないけど、
可哀想に思えてしまうんですね。
イケメンで頭の切れる男
なのに、復讐と言う執着で
人生を台無しにしてしまった
ダメ男なんです。

ブロンテ姉妹にダメ男を
書かせたら右に出るものは
いないんじゃないかと
思います。

嵐が丘は、29歳の彼女が
男性名で書いた処女小説です。
30歳で亡くなっています。
この作品は、エミリーが亡くなって
から高評価を得ました。






昔の映画、
嵐が丘はAmazonプライム・ビデオ
で観ました。
ヴィヴィアン リーの元旦那の
ローレンス オリヴィエが
ヒースクリフ役でかっこいいです。
しかしこの映画、ヒースクリフと
キャサリンの恋愛が
メインのストーリーで、
ヒースクリフはなかなかいい人
なんです。
思いっきりいいとこ取り
なんですね。
この映画観て原作読んだ方は、
ヒースクリフの性悪ぶりに
驚いたことでしょう…


やあ、嵐が丘(字幕版)を観ているよ。Prime Videoを今すぐチェックする
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