凡人むむむの連載するのだ

というわけで、連載はじめました。

継続的発展(『タイムスリップ大阪万博展』)

2006-01-15 | 知ッタカメッチャカ☆コンテンツ編
行ったのはタイムスリップ大阪万博展@なんば高島屋。
36年前の大阪万博にタイムスリップ!

内容は
①当時の写真やグッズ・チラシ・ポスター、
②各コンパニオンのユニホーム、
③岡本太郎作品、
④松下三洋の展示品(企業パビリオン)
て感じ。



①何といっても僕的な目玉は当時の映像です。当時のニュース、各企業が製作した映像、万博のドキュメンタリーなど、短いけどより細かく見ることができました。これだけでも行く価値あり。煙を使ったディスプレーなど色々再発見はありましたが、受けた印象としては昨年観た大阪万博の記録映画と大体同じです(裸の大将が服を着た!(『日本万国博EXPO'70』))。それにしても当時の人たちはほんとタフです。
当時の路線図なんかも色々展示してあるので、当時の様子を知る上でも参考になりました。

②正にミニスカート全盛。でもやっぱり当時の日本人女性から比べると随分と体型は変わったもので。デザインは嫌いじゃないです。

③壮大な規模、というのはそれだけで何かエネルギーを感じます。写真にもある、太陽の塔から出るビームの写真は、もの凄いものでした。太陽の塔の中は、生命の誕生から始まり上に行くほど未来へ変化していく展示がなされています。継続的な発展が信じられていた当時、タロウさんの目はどこへ向かってたんでしょう。

④今回の展示会に、松下と三洋も協力しているということで、この二社のパビリオンが紹介されていたわけですが、非常に対照的な内容になっていて丁度よかったかような気がします。
松下館の、メインの展示物は「タイムカプセル」。5000年後の人達に現代がどんな時代だったのかを伝えるために作られたタイムカプセルです(今は大阪城に埋まってるそうです)。中には当時のモノ(化粧品・衣服・食物・書物・電化製品など)を詰め込んでいます。
目線は未来の方に向いていますが、「現代のものを未来に伝承する」というコンセプトは、どちらかと言えば「現代」に根を下ろした考え方で、「現代」から未来を見ているような気がします。あまりに真面目なその考えは、展示には向いていないようで、どうしても地味という印象を受けてしまいます。らしいといえばらしいのですが。
一方、サンヨー館の方のメイン展示物は、「人間洗濯機」。全てオートメーション化された食卓や浴場が展示されました。
こちらの方は、松下とは違って「未来」の提案であり、華やかで、夢があって、輝かしい感じがして、観ていて楽しいです。その分、2006年現在から見たとき、同時にセツナイ印象も残りますが。

なんにしても、万博のような大きな展示会になると、それこそ生命の誕生から現代までを一気に集約した展示になりますから、そんな中で当時の日本は何を表現したのか、というのを見ることができるのはとても面白いことです。なんていったって、もう36年前の話なんですから。

とりあえず感想のまま。

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