三木正夫 好きです須坂! がんばろう!

信州須坂から徒然なるままに様々なことを書き記してまいります。

2012年 信州の名工 須坂市は職人の町。2012年名工25人のうち、3人が須坂市

2017年07月26日 | Weblog
◎12信州の名工・北信地方=染色工 木村不二雄さん 心休まる和む作品を
信濃毎日新聞2012(平成24)年11月1日(木)  

 草花や山々などの繊細な絵柄が、淡い色合いで描かれた着物やスカーフ。リンゴの木の皮や桜の葉など、草木から取った染液(せんえき)を絵の具のように使う草木染友禅を手掛ける。「例えば桜の葉なら、春と秋で色が違う。同じ色は二度と出ない。その時々で違うのが面白い」と魅力を語る。

 東京出身で、大学卒業後に神奈川県職員として9年間勤務した。「自然に関わる仕事がしたい」と、長野県内での就職を考える中で草木染友禅に出合った。長野市の染色作家に弟子入りし、9年間学んだ後、独立した。

 草木染友禅を手掛ける作家は、県内に数人のみ。化学染料に比べて色が日焼けなどに弱い面もある。けれど、リンゴの花や高山植物など「信州らしい絵柄には、優しい色合いが合う」と思う。「心が休まる、和めるような作品を作っていきたい」。須坂市亀倉。

 

◎12信州の名工・北信地方=造園工 有賀佑司さん ゼロから造る楽しさ

2012(平成24)年11月1日(木) 朝刊20ページ 北信2面 6版
 

 造園の世界に飛び込んで50年近く。高校卒業後に就職した長野市の造園会社で庭の設計や施工、管理などに携わり、ゼロから庭を造る楽しさを知った。「同じ庭を何十年も面倒みて、自然の中での変化を楽しめる点も魅力」と話す。

 1975(昭和50)年に友人2人と「第一緑地」(長野市)を設立。公園や企業、個人宅など約300の庭園を手掛けてきた。長野造園事業協同組合の理事長を務めた97年には、自ら指揮して長野冬季五輪の選手村の中に庭園を整備。同じころから須坂園芸高校(須坂市)の職場体験を受け入れるなど、後進の指導にも尽力する。

 県内で開かれた技能五輪全国大会では、同校卒業生で自社の女性社員が銀賞を獲得。「依頼人の身になって話を聞く。基本こそが大切。それを後輩たちにしっかり伝えたい」。須坂市井上。

 

◎12信州の名工・北信地方=みそ製造工 中村元保さん(48) 伝統製法、手作りの味

信濃毎日新聞2012(平成24)年11月1日(木) 

 「お宅のみそでなきゃ困る」。客の褒め言葉を励みにみそ造りを続けて25年。須坂市の中村醸造場の社長となった今も、味の決め手となるこうじ造りは自ら手掛ける。90年余前から伝わる製法を守り、ほくほくとした甘さが広がる味わいにこだわる。

 大学卒業後、祖父が開業した蔵に入り、3年後に家業を任された。豆とこうじ、塩を原料とするみそ造り。蒸し米にこうじ菌を混ぜるこうじ造りは発酵温度や水分調整が難しく、一時機械を導入した。だが、常連客から「おやじの味と違う」と言われ、手作りの味を大事にしてきた。

 1996年からは、県内で開発されたこうじ菌を使って新商品にも挑戦し、全国味噌(みそ)鑑評会で最高賞の農林水産大臣賞を2回受賞。「みその『お子守』は手間がかかるが、その分成長が楽しみですよ」とほほ笑む。須坂市本郷町。


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