にゃんこと黒ラブ

猫達と黒ラブラドール、チワックスとの生活、ラーメン探索、日常について語ります

藤井聡太七段『躍進』

2020-06-24 18:12:00 | 日常

 昨日、将棋のビッグタイトル王位戦の挑戦者決定最終戦があった。一年近くかけて、予選、本選リーグ戦を戦い抜き、なんと2人の棋士が全勝で最終戦1局に臨んだ。

 1人は若手(27歳)で唯一ビッグタイトルを2つ手にしている永瀬二冠、現代っ子とはかけ離れてストイックに将棋に打ち込む姿勢や凄まじい努力の仕方から将棋界の軍曹とまで言われている。

 もう1人は時の人になりつつある藤井聡太七段。高校3年生にして、様々な最年少記録を更新中の注目の棋士だ。将棋を知っている人から見ると序盤、中盤、終盤とスキやミスがほとんどない驚異の指し手回しで大局観も抜きん出て優れている。









 3週間前もこの2人による棋聖戦挑戦者最終決定戦があって、藤井七段が終盤見事な踏み込みでものにした。

 永瀬二冠としては、タイトルホルダーとしても続けて負けられない重大な対局であった。

 この2人は、普段から永瀬二冠が主催する研究会でよく指している間柄らしい。永瀬二冠の局後のコメントを聞くと、藤井七段の実力が既にトップ中のトップ棋士であるとよくわかっていたみたいだ。

 軍曹が素直(完全)に力負けを認めて、自分もこれから追いつけるよう勉強していきたいと。これはリップサービスではない。将棋の棋士たちのどこまでもピュアで素直で謙虚な精神性にやはり感嘆してしまう。

 今回の勝負も終盤までAIの判定は50対50のイーブンがほぼ続いた。藤井七段が辛抱に辛抱を重ねて受け(守り)切って、相手の猛攻を凌ぎ切った後の攻めを見事に繋げた。

 相変わらず、周りの解説陣(トッププロ)達が誰も予想しないどころか、感心するような一手をいくつか炸裂させて形勢を良くした。

 私が最も尊敬する羽生善治棋士が十代の頃と似ているかと思っていたが、この頃の対局内容を見ると、羽生善治棋士の十代より完成してる落ち着きを藤井七段に感じる。末恐ろしい棋士となることは間違えないようだ。

 これで、棋聖戦、王位戦と今夏は非常に楽しみな対局が続く。2日に一局ペースの過密スケジュールだけが心配の種である。トップ棋士はみんな同じような大変なスケジュールで闘っている。





 
 


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