にゃんこと黒ラブ

猫達と黒ラブラドール、チワックスとの生活、ラーメン探索、日常について語ります

戦後思想界の巨匠『吉本隆明』を読む

2020-05-15 16:34:00 | 日常

 この1ヶ月、自粛生活で取れた時間でもう何十回目のチャレンジだろうか、『吉本隆明』著作集を引っ張り出した。

 学生時代、現代詩を書くサークルの先輩が吉本の現代詩集を貸してくれた。その先輩は現代思想にも精通していて、エーリッヒフロムやミシェルフーコー、レビストロースの構造主義とかの話をよくしてくれた。

 吉本の現代詩を手に取って初めはよくわからない驚きしかなかった。一体何を表現しているのか?これほど自由に書く文章を詩と呼べるのだろうか‥‥。こんな詩の世界があるんだ。

 結局、現代詩に関しては、吉本のを2冊、石原吉郎のを2冊購入して、40年近く時折開いて読んでいる。本との出会いは何が作用するかわからないものだ。













 吉本隆明より、吉本ばななを知っている人の方がはるかに多いだろう。ばななは、吉本隆明の二女である。私は、ばななの作品を読んだことがない。隆明氏は8年前、87歳でお亡くなりになった。

 「共同幻想論」、「言語にとって美とは何か」、「心的現象論序説」、この3作を何とかしていつか少しでも読み解きたい。吉本が30代から40代にかけて渾身の力作。吉本が70代から80代にかけて書いた作品は非常に分かりやすい。

 え?いま速報で東京都の本日感染者数が9名だって。この調子が1週間続けば、あと1週間で非常事態は解除されるかも知れない。来週からは今後の対策で忙しくなりそうだ。