2024年6月11日(火)
私が2014年4月に放送大学の選科履修生として入学した理由のひとつに、高校時代にあまりわからなかっ
た物理を再履修してある程度理解できるようにしようということがあった。実際、2014年1学期には、
初歩からの物理学―物理へようこそ'12 物理の世界'11
を履修した。ただ、この年の4月から急にある私立高校の数学の非常勤講師として勤めることになったので、
履修した2科目はほとんど学習できなかった。2学期に再履修してもう放棄しようと思ったが、2学期もじっく
り学習できるわけがないので、とにかく5月には一夜漬けで通信課題を解いて郵送した。
7月の単位認定試験は、今と違ってその科目の決まった日時と時間に岐阜学習センターで全国一斉に受験する
しくみであった。もちろん、印刷教材の持ち込みは不可であった。『初歩からの物理学―物理へようこそ'12』の
方は基礎的な問題が多かったので何とかなったが、『物理の世界'11』の方はさっぱりわからなかった。択一式で
あったので、適当にマークシートにマークした。結果は、次の通りであった。
これを見ればわかるように、2つの科目は現在と違って「自然と環境」コースの入門科目でなく、基盤科目となっ
ている。十分できなかったこの物理学の入門2科目を再履修しようとずっと考えていたが、履修制限があってかな
わなかった。履修制限が外れて再履修できたのは、2022年2学期に履修した『初歩からの物理'22』からである。
そして、『物理の世界'24』も履修制限が外れて再履修できるようになった。2025年1学期に履修しようと考え
ている。現在は新しいこの2科目は、「自然と環境」コースの入門科目となっている。
『物理の世界'24』について書いておこう。この科目は、「自然と環境」コースの物理学の専門3科目へのつなぎ
の科目である。専門3科目とは、現行
力と運動の物理'19 場と時間空間の物理'20 量子物理学’21
の科目の基礎となる内容だと考えられる。私は、上の専門3科目はすべて履修した。難しい内容であったが、十分
とはとても言えないが、何とか単位を修得した。(これら専門3科目の再履修は、全く考えていない。)
『物理の世界'24』については、放送大学の「科目履修案内」について次のように記述されている。
『物理の世界'24』は、専門3科目への橋渡しの科目であるから、その内容はそれぞれの分野を網羅している。
具体的には、次のように15回の講義が構成されている。
第1章~第3章・・・・力学 (岸根順一郎先生)
1.力と運動 2.力学的エネルギー 3.古典力学のひろがり
第4章~第7章・・・・電磁気学 (岸根順一郎先生)
4.ベクトル場 5. 電場と磁場 6.マックスウエル方程式 7.光と時空
第8章~第9章・・・・熱力学 (清水明先生)
8.マクロ世界の論理 9.エントロピー 10.不可逆性
第10章~第14章・・量子論 (清水明先生)
11.古典論から量子論 12.量子論を記述する数学 13.量子論の定式化 14.ベルの不等式
第15章・・・まとめとこの先の展望 (岸根順一郎先生・清水明先生)
15.物理の世界:この先の展望
「第8章~第9章・・・・熱力学 (清水明先生)」の熱力学の分野は、物理学の専門3科目へつながらない。
熱力学は、放送大学では化学の分野に組入れられている。『エントロピーから始める熱力学'20』が「自然と環境」
コースの専門科目として開講されている。余談であるが、ひと言触れた。
さて、私は『物理の世界'24』の放送授業を第5講まで聴講した。印象として、岸根先生の授業がわかりやすかっ
たし、思わず授業に引き込まれた。『初歩からの物理'22』も比較的わかりやすい授業であったが、『物理の世界
'24』と違って数式が全面的に前に出てくることはなかった。しかし、 『物理の世界'24』は第4章「ベクトル場」
や第12章「量子論を記述する数学」のような章が置かれていることからもわかるが、理論の裏付けとして数式が
重要視されている。私は数学が得意であるので、ことばによる物理概念の説明より数式を用いた説明の方がわかり
やすい。その意味で、『物理の世界'24』は私に合っていると思う。是非、2025年1学期には履修したいと思っ
ている。
私は放送大学では「自然と環境」コースで、数学以外に教科で言う「理科」の領域として物理・地学を主に学ん
できた。学びとして「理科」の領域全部をカバーしようと思わないが、物理・地学を中心に学んで興味・関心があ
る範囲で化学・生物にも触れていきたい。
ちょっと休息
(1)6月10日(月)のfacebook投稿より・・・「選択的夫婦別姓」について