キャッチャー藤井のgooブログ

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

【Symantec調査】Windows 7への移行、多くの実施企業で「手間はかかるがそれだけの価値はある」

2010-10-29 01:01:39 | 日記
 米国Symantecは先ごろ、企業の「Windows 7」移行プロジェクトに関する調査レポートを発表した。ITマネジャーたちは、Windows 7への移行には多大なリソースを必要とするものの、それだけの価値があったと感じているようだ。

 この調査は、Symantecの委託により、Applied ResearchがWindows 7への移行を完了した世界1,360社の企業のITマネジャーに対する電話インタビューを実施したもの。

 同レポートによると、Windows 7への移行は、2014年に延長サポート期間が終了する「Windows XP」のリプレースだけが目的ではない。回答企業のほぼ4分の1(23%)が、Windows 7の3年弱前に一般発売された「Windows Vista」からの移行だと回答している。

 また、Windows 7への移行計画/実施プロセスには、ITスタッフの半数が関与することになることもわかった。米国Gartnerによる別の調査によれば、企業は計画プロセスだけで12~18カ月を費やしている。Symantecの調査でも、ほとんどの企業が移行計画/実施プロセスでプロジェクトの「遅れ」を経験している。プロジェクト遅延の最大の要因は「アプリケーションの非互換」で、52%の回答者がそれを原因として挙げている。

 それでも、 Windows 7への移行に対するITマネジャーの評価は肯定的だ。移行後に「ある程度、あるいは大幅に向上」したファクターを問う質問に対して、79%が「パフォーマンス」を、また76%が「ユーザー・エクスペリエンス」および「セキュリティ」を挙げている。また、「信頼性」(74%)、「使い勝手」(69%)、「エンドポイント管理」(66%)などを挙げる回答も多かった。

 そのほかに、今回の調査では次のような実態も判明している。

■準備 回答企業のIT部門は、Windows 7へのアップグレードの準備(計画、研修、パイロット・テストの実施など)に平均10時間を費やしている。

■移行プロセス 古いOSがインストールされているマシンの移行作業には、1台当たり平均5時間かかった。一方、新規インストール(フレッシュ・インストール)する場合の所要時間は平均4時間で済む。

■自動化 10台以上のPCを保有している企業は、移行プロセスの自動化ソリューションに投資する価値があるようだ。

■ システム全体の手直し Windows 7へのアップグレードを機に、多くの企業が標準化、仮想デスクトップ・インタフェースの導入、セキュリティ対策の拡充といった手直しを実施したと答えた。 Windows 7に対応していない非互換アプリケーションについて、71%は単純にそのアプリケーションをほかのものに差し替えている。

■結果 ITマネジャーの78%が「移行プロセスはスムーズだった」と回答し、63%が前回の移行作業よりも容易だったと答えた。Windows 7への移行についてROI目標を設定した企業は全体の62%で、このうち90%が目標を達成した。

 「多くのITマネジャーにとって、Windows 7への移行は2010年の最重要プロジェクトだ」と、Symantecのエンドポイント管理グループのプロダクト・マーケティング・ディレクター、クリスティーン・ユーイング(Christine Ewing)氏は語った。

 「多くの回答企業が、アプリケーションの非互換や予算的な制約などによって移行プロジェクトの遅延を経験したが、移行の主目的である信頼性、パフォーマンス、エンドユーザー・エクスペリエンスの向上をほとんどの企業が達成したことも明らかになっている」(ユーイング氏)

 米国Microsoftの先週の発表によると、Windows 7の販売ライセンス数は2億4,000万に達している。

(Antony Savvas/Computerworld英国版)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101028-00000002-cwj-sci
※この記事の著作権は、ヤフー株式会社または配信元に帰属します