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東芝初のBlu-ray Disc内蔵テレビ、REGZA「26R1BDP」

2010-04-11 15:00:23 | 日記
 今回取り上げる「26R1BDP」は、東芝初のBlu-ray Discプレーヤー内蔵テレビ。今年1月、同社がBD市場への参入を表明した際にリリースしたもので、第1弾商品の1つとなる。また、すでに“録画テレビ”としての地位を築いているREGZAシリーズに、BD再生という新しい付加価値を加える意味でも注目度は高い。

【表:REGZA「26R1BDP」の概要】 【拡大画像や他の画像】

 R1BDPシリーズには、32V型と26V型が用意されている。画面サイズを除けば両モデルに差異はなく、どちらも2009年冬モデルの「R9000」をベースとしてスロットイン式のBlu-ray Discドライブを備えた構成。BDドライブはあくまでプレーヤーのため、BD-R/-REなどへの録画/ダビングには対応していない。レンタルBDなどの視聴が主な想定用途だ。

 BDに録画できない代わり、USB接続の外付けHDDにハイビジョン録画が行える。背面に録画用のUSBポートを1基備えており、別途USBハブを用意すれば、最大4台までのHDDを同時に利用可能だ。今回は、東芝純正の500GバイトHDD「THD-50A1」を一緒に借りて試用した。

 東芝純正の「THD-50A1」は、2.5インチHDDを使用したコンパクトな外付けHDD。1台ならUSBバスパワー駆動が可能で、コンセントを用意する必要がないのはありがたい。テレビ前面のLEDで録画中などのステータスを知ることができるため、外付けHDDはAVラックの背面にでも隠しておけばいいだろう。こうすれば、見た目も使い勝手も内蔵HDDとまったく変わらない

 ピアノブラックでまとめられた外観は、REGZA独自の“ミニマルデザイン”と呼ばれるシンプルなフォルム。スタンドは、独特な“ブーメランスタンド”ではなく、環礁の浅瀬をイメージしたという楕円(だえん)形の“ディープラグーン”タイプを採用している。フレーム部に見られるグラデーションなども合わせ、デザインテイストはZX9000シリーズの小型版といった印象だ。

 リモコンは、シンプルな「レグザリモコンII」。数字キーや音量ボタンを大きめにしているほか、方向キーも四角い形状として面積を増し、押しやすさを追求した。再生系のボタンはリモコンの下部にまとめられ、録画ボタンなど普段はあまり使わないボタンはスライドカバーの下に配置している。そして上部には、新たに青い「BD」ボタンが付いた。

 さっそくBDを再生する。液晶パネルはVA方式というが、とくに視野角が狭いといった印象は受けず、WXGAという解像度もあまり感じさせない自然な表現に好感が持てる。設定では、24P/60Pの選択も可能。画面は小さいものの、毎秒24コマの映画作品をオリジナルに近い形で楽しめる。

 また、BD-ROMのインタラクティブ機能である「BD-LIVE」や「BONUS VIEW」にも対応しており、BD挿入口の下にあるUSB端子にUSBメモリなどを接続すると、BD-LIVEコンテンツのキャッシュが可能になる。BDプレーヤーとしての機能は、必要十分といえそうだ。

●同時に4台まで接続できるUSB HDD

 録画機能については、R9000シリーズに準じたもの。チューナーは、地上デジタル放送が2基とBSデジタル/CS110度デジタルが2基(アナログ地上波も用意)で、録画中に裏番組を視聴できるが、W録の機能はない。

 USBの外付けHDDは、最大8台まで登録でき、USBハブを介せば同時に4台まで接続・利用が可能だ。仮に4台すべてを2Tバイトにすると、総容量は8Tバイト。地上デジタル放送なら約852時間も録画できる計算になる。

 もちろん、録画中の追っかけ再生、シリーズ番組の毎回予約「簡単連ドラ予約」、録画機能を利用して視聴中の番組を一時停止させるように使える「ちょっとタイム」、ニュース番組を定期的に録画しておき、いつでも最新のニュースを確認できる「今すぐニュース」といったREGZAならではの便利機能は健在だ。また、同社が提供する「テレビサーフモバイル」のサービスを利用すれば、PCや携帯電話からEメールで録画予約も行える。

 REGZAといえば、日立製作所のWoooと並んで“録画テレビ”の先駆け的存在。録画スタイルは、基本的に“見たら消す”のシンプルな使い方で、PC周辺機器として比較的安価に手に入るUSB接続の外付けHDDを使える点も評価されている。

 ただ、一方で進化を続けるBDレコーダーに慣れてくると、TS記録だけのREGZAはシンプルで使いやすい反面、機能的には物足りなく感じることも事実だ。2番組同時録画やAVC記録とはいわないが、同社製レコーダーで実現している自動チャプター機能などが利用できるとありがたい。

 また、HDMI端子が1系統というのは少々いただけない。BDプレーヤーと録画機能を内蔵しているため、接続するのはゲーム機程度という判断かもしれないが、ゲーム機だって1種類ではないし、PCのデジタル接続やCATV STBといったニーズもある。長く使うテレビだからこそ、やはり3系統くらいはほしいところだ。

 このように、いくつか注文したい部分はあるものの、26R1BDPは新基軸の製品に似合わない完成度を持っている。映像処理エンジンに「メタブレイン・プロ2」を採用していたり、自動画質調整機能の「おまかせドンピシャ高画質2」、超解像技術の「レゾリューションプラス2」など、上位モデルで培った機能をパーソナルテレビに惜しげもなく投入しているあたりも好感が持てる。7万円台という実売価格も合わせ、コストパフォーマンスは高い。【芹澤隆徳】


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