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ES細胞から網膜組織、マウス実験で初成功

2011-04-07 13:02:14 | 日記
 様々な組織の細胞に変化できるマウスのES細胞(胚性幹細胞)から、立体構造を備えた網膜組織を作ることに、理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの笹井芳樹グループディレクターらが世界で初めて成功した。

 生体に近い組織を作り出せたことで、網膜疾患治療の飛躍的な進展が期待される。7日の英科学誌ネイチャーで発表する。

 研究グループは約3000個のES細胞の塊を作り、網膜に変化しやすいように成分を調整した培養液に浮かべた。9日目に網膜のもとになる「眼杯」(直径約0・3ミリ)と呼ばれるカップ状の組織ができ、その2週間後には網膜に似た組織(同2ミリ)に成長した。

 光を電気信号に変える視細胞や、信号を脳に伝える神経節細胞など、網膜を構成する神経細胞が規則正しく並び、生後間もないマウスの網膜と同様に6層の構造を形成。神経細胞同士が信号をやりとりしていることも確認した。網膜としての機能を全て備えているとみられる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110407-00000054-yom-sci
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