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3号機中央制御室に通電、炉心に真水注水へ

2011-03-23 13:02:17 | 日記
 東日本巨大地震で被災した東京電力福島第一原子力発電所では23日、前日夜に外部電源が中央制御室まで通じた3号機と、隣接の4号機で、原子炉や使用済み核燃料一時貯蔵プールに真水を送り込む補給水系ポンプを稼働する作業が進められている。

 1号機でも中央制御室の計測器の一部に電気が届いたが、原子炉内の温度が設計温度より約100度高くなっていることが判明したため、原子炉への海水の注入を始めた。2号機は電源接続作業を行うタービン建屋の放射線量が高く、この日の作業を一部中断している。

 3号機については、中央制御室の計測データを取得するための電源が入っている。24日をめどに、炉心に送り込む水を海水から真水に切り替え、注水する装置を復活させる予定。また、放水で冷やしている使用済み燃料プールについては、消防ポンプを使って海水を送り込む装置を動かすことを検討している。

 放水が続けられている4号機の使用済み燃料プールについても、同様に消防ポンプを利用した注水ができないか検討を行う。

 中央制御室は、核物質防護上、詳細な位置は明らかにされていないが、3、4号機のタービン建屋に挟まれるように立つ中央制御棟の2階にある。通常、2交代制で数人~十数人の作業員で監視している。高い放射線を防ぐため、鉛板を設置して、ここを拠点に、制御系を動かす地下のバッテリー充電器室の修理や機器の交換、タービン建屋の西側に隣接する原子炉建屋のポンプ類、電気系統などの点検を急ぐ。

 一方、経済産業省原子力安全・保安院は、1号機の圧力容器内の温度が上昇しているのを受け、消防ポンプで2系統の配管を稼働させ、毎時18トンの海水を注入し始めたことを明らかにした。1、3、4号機については22日夜から23日未明にかけて、炉心などの様々なデータを取得するための計器用の電源への通電に成功したという。

 1号機の原子炉内の温度は、午前6時には設計上の温度(302度)を大幅に上回る400度以上となったが、注水を始めてから少しずつ温度が下がり、午前10時には390度となった。

 2号機については、津波による浸水被害が大きく、放射線量も非常に高いことから電源回復作業が難航している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110323-00000471-yom-sci
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