鉄人 須藤 將のホームページ

ホームページとして利用しています。モータージャナリスト、Webコンサルタントとしての活動をここに記載します。

Webマーケティングその44

2009-08-30 05:52:15 | Webマーケティング
地域密着の運用例を紹介する。

インタネットを活用してグロバルな取引を、世界を相手にウェブビジネスがうたい文句であった。しかし、物流コストや納期を考えると地域密着型の方がうまくいく場合がある。

ある掲示板で地域密着型がうまくいったということが書かれていた。

「こんにちは、東京墨田区で金属塗装をやっているコヤナギです。
今年の正月から本気でウェブサイトの活用始めて何とか結果が出ました。
仕事が獲れました!
普段はNCの塗装・塗料掲示板や技術の森を中心に情報交換・技術交流・広報活動しています。
最初、受発注掲示板とか頻繁に書き込みしていましたが、全国から見積もり依頼されても、当社の業種形態では仕事を獲るという意味では難しいと分かりました。
物流コスト・納期が全く合わないのです。(特殊な仕事を除いて)
それで地域密着型の得意技術の短納期で勝負する方針でやっています。
これが功を奏しました。
他の地域の塗装屋さんとは技術情報などの情報交換しています。
共存共栄という意味では、得意不得意を補完し合えるのでNCの掲示板は重宝させて頂いております。
うちのほうも町工場の密集地なので結構近くに新規お客さんがいます。
仕事のきっかけがウェブで後は紹介だろうと、電話帳だろうと同じプロセスで対応しています。
しかしウェブサイトを見てきましたという問い合わせは、当社の内容が分かって問い合わせしてきているので、良かれ悪かれ結論が出るのも早いですね。
製造業でも業種によってネットを使った商売形態が違うと思うので、皆さんのやり方を吸収して自分なりに活用したいと思います。
やるからには元をとって儲けたいですね。」

このコヤナギさんの書かれていることは、ウェブサイト成功への道そのものであると言える。

「全国から見積もり依頼されても、物流コスト・納期が全く合わない」ということは、ウェブを用いた企業間商取引では、物流にかかるコストと納期が重要なキーを握っている。
そこで、「地域密着型の得意技術の短納期で勝負する」という戦略が生まれてくる。地域密着型であれば、全国の他社に対して物流にかかるコストと輸送時間は確実に削減できる。また、そこにコアコンピタンスである得意技術が加われば鬼に金棒なのである。
「仕事のきっかけがウェブで後は紹介だろうと、電話帳だろうと同じプロセスで対応」は、ウェブはあくまで商談のきっかけであり、フェイストーフェイスで商談をすすめるということで、そうした意味でも地域密着がお客さまに近く地の利がある。

「他の地域の塗装屋さんとは技術情報など情報交換」、「共存共栄という意味では、得意不得意を補完し合える」。地域密着に徹すれば、他の地域の同業者と競合がなくなり、技術情報など情報交換が行えて得意不得意を補完し合える。これはインターネットの特徴であり、コラボレーションの活用である。

最新の画像もっと見る